IDOL ~Blossoms 2016 spring~  vol. 6

Review

スターダストプロモーション芸能3部。アイドルの快進撃

スターダストプロモーション芸能3部。アイドルの快進撃

ももいろクローバーZの成功をきっかけに、次々とユニークなアイドルグループを生み出しているスターダストプロモーション芸能3部。所属事務所名が唯一無二のブランドと化した“スタダ”アイドル。その勢い、止まる気配ナシ。

文 / 大久保和則


  ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)を筆頭に、昨年12月にさいたまスーパーアリーナ2デイズを開催した私立恵比寿中学(以下、エビ中)、今年5月に幕張メッセ2デイズが控えるチームしゃちほこ(以下、しゃちほこ)など、スターダストプロモーションに所属するグループアイドル=スタダアイドルたちの勢いが、今また加速している。

 その加速ぶりを象徴するのが、共にこの4月にメジャーデビューを果たすたこやきレインボー(以下、たこ虹)とばってん少女隊(以下、ばっしょー)だ。たこ虹は4月13日に「ナナイロダンス」でエイベックスから、ばっしょーは4月20日に「おっしょい!」でビクターから、それぞれメジャーデビューを果たす。両者の共通項は、地方を拠点に活動しているということだ。そのグループ名からも推し量れるように、たこ虹は大阪、ばっしょーは福岡をベースに活動し、その熱を東京、そして全国へと波及させている。そんなたこ虹やばっしょーが、先輩グループが費やした期間より早いペースでメジャーデビューができたのは、やはり同じ地方グループであるしゃちほこの成功が背景にあるだろう。しかし、地元を拠点にしつつ全国進出を図るという展開は、AKB48の姉妹グループなど、他のアイドルグループにも見られる戦略だ。では、なぜスタダアイドルの地方組が、ここにきて相次いでメジャーデビューを果たすのだろうか。

たこ焼きレインボー

たこやきレインボー

ばってん少女隊

ばってん少女隊

 その理由のひとつとして考えられるのが、スタダアイドルという存在のブランド化だ。成功の先鞭をつけたももクロはもちろん、エビ中もしゃちほこも、メジャーデビュー以降、その人気を安定高値でキープした上で、映画やテレビドラマ、バラエティ、さらには舞台へと、その活躍の場を広げ続けている。この3グループの成功なくして、彼女たちに続くスタダアイドルの躍進はきっとなかったはずだ。ももクロやエビ中、しゃちほこの活躍を見れば、自ずと後輩スタダアイドルへの信頼感や期待値はアップする。結果として、スタダアイドル全体の勢いも加速しているのだろう。

 そして、もうひとつの大きな要素として考えられるのが、「愛くるしさ」と「面白さ」、そして「美しさ」の三拍子が揃う、スタダアイドルらしさの確立だ。もちろん、各グループにはそれぞれの個性があり、個々のメンバーの魅力も異なるが、共通しているのが上記の3要素だ。老若男女を問わず好かれるであろう「愛くるしさ」はメンバーの資質や関係性による部分も大きいのだろうが、音楽的にもパフォーマンス的にも、さらにはキャラ的にもと、あらゆる角度から「面白さ」を追求する姿勢は、スタッフも含めて試行錯誤しながら生まれたスタダアイドルらしさだろう。また、「美しさ」は言わずもがな、今なら北川景子や本田翼、小松菜奈など、常に時代を代表する美人女優たちを世に送り出してきた、スターダストプロモーションの真骨頂。女優とアイドルという違いこそあれ、その美しさへの確固たる審美眼が、結果としてほかのアイドルグループにはないスタダアイドルらしさに繋がっている気がしてならない。東京を拠点に活動する26人組・3B juniorも含め、新たなるスタダアイドルの躍進に、これからも注目していきたい。

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