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『殿、利息でござる!』“銭集め”セレモニー&完成披露試写舞台挨拶レポート

『殿、利息でござる!』“銭集め”セレモニー&完成披露試写舞台挨拶レポート

4月6日、映画『殿、利息でござる!』の完成披露試写舞台挨拶とセレモニーが、東京・有楽町マリオンで行われ、阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、中村義洋監督が登壇した。

映画は、今から250年前の江戸時代、藩の重い年貢により夜逃げが相次ぐ宿場町に住む庶民が、力を合わせて1000両(3億円相当)集め、お上に貸し付けて利息を取ることで、人々を救おうとする物語。2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史の近著「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を、『白雪姫殺人事件』『予告犯』『残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−』等で注目を集める中村義洋監督が映画化した、実話に基づくエンターテインメント作品だ。出演者は、登壇者に加え、松田龍平、草笛光子、山崎努ら、多彩で豪華なキャストが大集結。武士より武士らしかった百姓たちと、私欲や保身しか頭にない武士との対決は、時代は違えど現代の日本と重なり、今を生きる私たちに勇気や生きるヒントを与えてくれる。

この日は、まず映画にちなんで“ゼニ”集めセレモニーが行われた。阿部サダヲのゼニ集め宣言を受けて、一般のお客様が寛永通宝に似た5円玉をキャストが持つカメの中に入れていく。途切れることのない長い列のお客様に、笑顔で応えたり時に言葉を交わしながら、和やかな交流が続いた。これらのお金は、本作のもとにもなった古文書「国恩記」の保存に使われるという。

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セレモニー終了後、劇場に場所を移して舞台挨拶がスタートした。口火を切った阿部サダヲは「千葉(雄大)くんのプラカードが多くて緊張しています」と会場を笑わせた後、手書きのサダヲのカードを見つけ、「あった!」と喜ぶ場面も。きたろうは「竹内さんのドレス、背中がセクシーなんですよ。そこしか見てないです」と竹内結子に後姿を見せるよう促すと、そのセクシーなドレスに会場からは歓声が上がった。

映画は、町を救うために1000両(3億円相当)集める話だが、「もし1000両あったら何に使いますか?」という質問に対し、阿部サダヲは「もう一度同じスタッフ、キャストで違う映画を作りたい。みなさんに恩返ししたいのでその映画の足しにしたい」とコメントすると、きたろうがすかさず「飛行機買うとか言えないよね、映画上ね」と笑わせた。続く瑛太は「映画のチケットを3億円分買ってみんなに配る」。妻夫木聡は「世界旅行したいとか言えない雰囲気(笑)。この映画専用の映画館を作ってみようかな」と、映画に対する愛情に溢れ、チームワークが良かった現場を伺わせるコメントが続いた。千葉雄大は「諸先輩方に2億円位ごちそうになったのでお返ししたい。“あーいいよ、今日は俺が出すよ”って言ってみたい。」と言うと、妻夫木が「俺、1億5千万位使った」と笑いを誘った。

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最後に、阿部サダヲが「みんなで力を合わせて、一つのことを成し遂げたという映画で、笑えるし感動できると思います。いい意味で皆さんの想像を裏切ってくれる映画だと思うので、ぜひ楽しんでください」と挨拶すると、中村監督は「これだけ伝えたいものがある原作と出会えて、本当に自分がほれ込んだキャストが集まってくれた。無私の精神の話ですが、僕は真逆で、自分が作りたいという欲を出して作ってしまって、自分がこんなにやりたいことが出来た映画はそうそうないと思ってます。」と自信の程を伺わせて、挨拶を締めくくった。

5月7日、宮城県先行上映ののち、5月14日から全国ロードショー。

撮影 / 村崎文香

殿、利息でござる!

5月7日(土)宮城県先行 / 5月14日(土)全国ロードショー

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金欠の仙台藩は百姓や町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿で、町の将来を心配する十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。千両=三億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳作戦が始まった。「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内(妻夫木聡)、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ町のため、人のため、私財を投げ打ち悲願に挑む!

監督:中村義洋
脚本:中村義洋 鈴木謙一
音楽:安川午朗
出演:阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 竹内結子
寺脇康文 きたろう 千葉雄大 橋本一郎 中本賢 西村雅彦
山本舞香 岩田華怜 堀部圭亮 斉藤歩 芦川誠 中村ゆうじ 上田耕一 濱田岳(ナレーション)
重岡大毅(ジャニーズWEST) 羽生結弦(友情出演) 松田龍平 草笛光子 山崎努
原作:磯田道史「無私の日本人」所収「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)


映画原作本 『無私の日本人』
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無私の日本人
磯田道史 (著)
文藝春秋

2016年5月に映画化! 「殿、利息でござる!」の原作。
清廉な生き方を貫いた三人を、歴史の中から掘り起こした感動作。穀田屋十三郎-伊達藩の貧しい宿場町に生まれた商人。同志をあつめて一家離散を覚悟で大金を集め、それを伊達藩に貸し付けて、その利息で、滅びようとする郷里を救おうと奔走。中根東里-江戸時代を通じて空前絶後の詩才の持ち主ながら、栄達を求めず、極貧のうちに村儒者として死す。大田垣蓮月-津藩家老の娘として京都の花街に生まれた絶世の美女。家庭に恵まれず、尼僧として京都郊外に庵をむすび、当代一流の文人墨客と交流。大ヒット映画「武士の家計簿」に続き、気鋭の歴史家が描く日本人の誇るべき美徳。

制作・配給:松竹株式会社
企画協力:文藝春秋
©2016「殿、利息でござる!」製作委員会
オフィシャルサイト http://tono-gozaru.jp/