黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 41

Column

「東京ゲームショウ2018」 開催間近!今年の注目ポイントは? 3+1選

「東京ゲームショウ2018」 開催間近!今年の注目ポイントは? 3+1選

今年も「東京ゲームショウ」の季節がやってきました。「東京ゲームショウ」は1996年から毎年開催されており、本年度の「東京ゲームショウ2018」は9月20日から23日の4日間に渡って開催されます。

昨年の様子

20日と21日の二日間はメーカー関係者や、一般小売流通関係者、専門学校関係者、メディア関係者向けのビジネスデーとなり、22日と23日がゲームファンなどを対象とした一般デーとなっています。来場予定者数は約25万人と予想されています。

今回の「東京ゲームショウ2018」で特に力を入れているのは、まずはeスポーツです。出展エリアが拡大され、大型ステージもパワーアップされます。
そして、ネット動画配信プラットホームを大幅に拡大し、eスポーツ大会はもとよりホットな情報をリアルタイムで、世界に向けて発信します。
また、世界的に有名なパブリッシャーだけではなく、インディーズ開発者まで幅広く出展を募集し、あらゆるプラットホームに向けたゲームの展示がされています。
さらに、VR/AR/MRと言ったバーチャル体験のムーブメントも新ハードや新技術で体験できるそうです。

昨年の様子

「東京ゲームショウ」では、新ハードの発表や革新的新作ソフトの発表など、重要な発表の場でもありましたが、昨今は海外の展示会も注目されています。アメリカ、ロサンゼルスで開催されるE3。中国上海市で開催されるChinaJoy(チャイナジョイ)など、各国の大規模な展示会でも大掛かりな発表が恒例となりつつあります。

そのため、「日本ゲーム大賞」などといった「東京ゲームショウ」ならではの、イベント色の強いステージや大会なども用意されるようになっています。これは、さまざまな理由により一般の方がビジネスデイでも多く入れるようになったことも少なからず影響していると思います。

このような理由により、ここ数年の「東京ゲームショウ」はビジネスイベントの色合いから、ショウイベントとしての色合いが強くなって来ていると感じさせます。

今年はeスポーツが展示会場に含まれており、新たなムーブメントのイベントコンテンツとして強力にプッシュしているようです。

今回はそんな「東京ゲームショウ」の過去を振り返りながら、現在を観てみましょう。

昨年の様子

では、どうぞ。


激動の移り変わりを見せるスマートフォンゲーム

「東京ゲームショウ」でのガラケー~スマートフォンゲームの展示は、まさに激動の移り変わりです。

2010年はまだガラケー向け携帯ゲームもあり、一部でAndroid・iPhone端末向けゲームの展示がぽつりぽつりとある程度でした。

2011年にはグリーがブースを構え、モバイル&ソーシャルゲームコーナーが出来るなど、時代は携帯電話向けゲームに勢いが出てきた頃です。思えば、ガラケーゲームの夜明けのような時代でした。

2012年にはコロプラがブースを構え、スマートフォン&ソーシャルゲームコーナーが登場し、スマートフォンの普及が急速に勢いを増しはじめた年でした。また、この年にガンホー・オンライン・エンターテイメントから『パズル&ドラゴンズ』が配信され大ヒットしました。

2013年は、スマートフォンの普及の勢いは止まらず、スマートフォン向けアプリの出展が各社目立って来た時期です。ミクシィのXFLAGスタジオから『モンスターストライク』が配信され大ヒットしました。

2014年には、10代のスマートフォン所有率も大幅に増えてきていました。カプコンからは同社の看板タイトル『モンスターハンターポータブル2nd G For iOS』が配信されました。

2015年は勢いのあるアプリ同士が激突する年で『パズル&ドラゴンズ』を筆頭に、『LINE:ディズニーツムツム』『モンスターストライク』『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』『ぷよぷよ!!クエスト』など、過去に配信されたアプリが上位を独占する過当競争時代に突入しました。

2016年には、『ポケモンスタイル』『真・女神転生IMAGINE』など、有名なタイトルを使ったアプリのサービス終了がアナウンスされるなど、好調なタイトルとそうでないタイトルの対照的な側面も見え始めて来ました。

2017年には『ポケモンGO!』が配信され、日本のみならず世界的に大ヒットを記録しました。
また、サービスを終了するゲームアプリも続出しました。もはや、競争の激しい「レッドオーシャン」市場の域を超えて、新規参入のしづらい「ブラックオーシャン」市場に突入した感もあります。おそらく、かつてあったようなガラケーの奇跡やスマホゲームアプリの初期の奇跡のようなコンテンツはなかなか生まれにくくなってきました。それは開発をするのに投入する予算規模が、ケタひとつ分変わってしまったことにも由来します。

とは言え、必ず何かがつぎにつながるコンテンツとして気が付いたころには登場しています。

本年においては注目アプリとして、正統続編と銘打たれた『龍が如く ONLRINE』、小説・アニメでヒット中のオーバーロードから『MASS FOR DEAD』、歴代の名馬を擬人化した『ウマ娘 プリティーダービー』など、注目の作品が登場します。

これらのタイトルは「東京ゲームショウ」内でも、力の入ったアナウンスが行われているのではないかと思います。インディーズブースや海外からの展示ブースも要チェックです。皆さんそれぞれで、注目のコンテンツを探してみてください。

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