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PS4版『BORDER BREAK』基本無料で遊べる激アツのロボットバトル

PS4版『BORDER BREAK』基本無料で遊べる激アツのロボットバトル

人型兵器“ブラスト・ランナー”を繰り、10対10で戦うサードパーソン・シューティングゲーム、『BORDER BREAK(ボーダーブレイク)』。2009年からアーケード版が稼働しており、臨場感のあるロボットアクション、多様な機体カスタマイズ、高い戦略性などの要素が人気となり、9年経った今もゲームセンターなどで安定して対戦が盛り上がりを見せています。そして2018年、待望のPlayStation®4版が発売されました。オンライン対戦に対応しており、なんとダウンロード版を遊ぶなら基本無料! 今この機会にプレイしない手はありません! 今回は2回にわたり、本作をプレイしたくなる魅力に迫ります。

文 / 内藤ハサミ


『BORDER BREAK』とはどんなゲーム? 

本作は、多数の武装から好みのパーツを組み合わせてカスタマイズしたオリジナルの ブラスト・ランナーで、さまざまな地形のマップを舞台に、10対10のチームバトルを楽しめるゲーム。オンライン対戦が主なコンテンツとなり、プレイをするためには、インターネット接続環境が必要です(PlayStation®Plus への加入は必須ではありません)。

▲多種多様な武器を駆使しながら戦場を駆ける楽しさ!

今回紹介するPlayStation®4版はアーケード版からの移植に伴い、ソロでプレイできるストーリーモードなどのオリジナル要素が追加されました。これは、今回からプレイを始める方の参入をスムーズにするだけでなく、既存のプレイヤーにも目新しいコンテンツを提供するうれしい要素。そのほかにも変更・調整された点は多数あるので、次項からは特に気になる内容をピックアップしていきます。

PlayStation®4版オリジナルのストーリーモード 

今作には、オープニングムービーでもフィーチャーされている緑の髪の少女、ハティを中心とした物語が綴られるストーリーモードがあります。プレイヤーはハティと同じ傭兵団に所属する新米ボーダー(ブラスト・ランナーのパイロット)となり、群雄割拠の世界で起こったことを体験していくことになるのです。

▲緑のショートヘアと、真面目でひたむきな性格が魅力的なハティ。個人的には、隣にいる傭兵団のボス・ローザさんの大人っぽさにも惹かれます

この記事を執筆している2018年9月上旬の時点では、メインシナリオは8話まで開放されており、続きは後日配信予定となっています。プレイヤーが所属する傭兵団は、地球で覇権争いをしている2大勢力、“フェニエ”と“ガロア”両勢力の戦闘に参加するうち、得体のしれない第3の勢力の存在を知ることとなります。そして、その謎の勢力は、ハティに大きく関係しているということもわかってきます。

▲ハティの父を殺した“研究都市”とは何者……? ストーリーが進めば衝撃の事実が次々と明らかになるとともに、謎も深まります。この先どうなるのか、非常に気になる!

ハティの出生に関する謎や、紛争の行方ももちろんですが、フェニエとガロア両陣営に登場する、魅力的なキャラクターたちも気になるところ。それぞれに正義や矜持があるという描写があり、単に“正義と悪の戦い”ではない戦争の複雑さや、皆が一生懸命にそれぞれの大切なものを守っているという人間らしさには、感情移入をせずにはいられません。

▲それぞれの陣営の人々を知るほど、両者が争っていることに複雑な思いが沸き起こります

ストーリーモードをクリアするためには、メインミッションの条件を満たすことが必須ですが、そのほかにいくつかのサイドミッションも設定されています。これらはクリアに直接関係ないものの、条件を満たすことで、ミッションのクリアランクを上げることができるのです。最高のAランクを取るには、サイドミッションの条件をすべて満たす必要があります。Aランククリアの数が増えると、武器や機体パーツが手に入る抽選システム、“ロット”ができるチケットが手に入るなどの報酬が得られるので、チャレンジする価値は十分です。

▲思った以上にAランクを取るのは骨が折れます

初期状態の装備だとAランクの取得はかなり厳しいですから、ほかのモードで腕を上げ、装備をある程度強化してから再チャレンジするのが現実的かもしれません。筆者は初プレイのとき、のこのこと初期装備のまま前線に躍り出て、ほとんどの条件を満たせずに悲しく散りましたので……。次項では、基本的な戦闘のシステムを含め、ストーリー以外のモードについても触れていきます。

アーケード版との大きな違いは?

基本的なゲームの世界設定などはどちらも同じですが、プレイの形式や環境が異なり、仕様についても違いがいくつかあります。ここでは、細かい調整点から大きな変更点までさまざまあるなかで、特に大きく変わった点をいくつか取り上げます。

●操作感の違い

専用筐体のスティックで操作するアーケード版と、コントローラーで操作するPlayStation®4版では、操作感はかなり異なると思います。PlayStation®4版専用コントローラーの販売は一度終了していましたが、追加受注で再販決定となりました。現状で一番アーケードに近い構成を再現したいならば、PlayStation®4のコントローラーとマウスを同時に使ってみるという手があります。PlayStation®4本体のUSB端子に市販のマウスを差し込むことで、よりアーケード版に近い操作感を実現でき、正確にターゲットできるようになる……ようなのですが、筆者はあえてコントローラーのみでプレイしています。対象を“ロック”することで、ある程度自動でターゲットを追従しエイムの補助効果が得られるので、慣れていけば十分戦えます。

▲R1ボタンで近くの敵をロックオン。ロックを一切使わずに戦うのは正直厳しいです。このくらい相手との距離があると、手動で照準を合わせているほんの数秒の間で撃破されてしまいます

●チップシステムの違い

機体に装備することでステータス強化ができる“チップ”の搭載数について、法則が大きく変わりました。アーケード版では、各機体パーツにそれぞれコストが設定されており、その合計数のぶんだけチップを搭載できるようになっていましたが、PlayStation®4版では、各機体パーツごとに装着可能数が決まっています。アーケード版に比べ、より明快になったシステムだといえます。

▲装備パーツとチップの細かな兼ね合いを考慮する必要がなくなりました

また、巡航の高速化や、同種の機体パーツの組み合わせで得られるセットボーナスが廃止されたことにより機体編成の自由度が向上するなど、見直された仕様がいくつかあります。全体的には、ゲームの流れがスムーズになり、PlayStation®4版からのプレイヤーだけでなく、アーケード版からのプレイヤーも考慮した仕様に調整されているという印象です。特にチップシステムに関しては、個人的によい変更点ではないかと感じます。チップの搭載コストに縛られず機体を選べるようになったので、好みと実用性をより両立しやすくなったのではないでしょうか。

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