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PS4『Marvel's Spider-Man』移動するだけで気持ちいいスパイダーマンの世界

PS4『Marvel's Spider-Man』移動するだけで気持ちいいスパイダーマンの世界

壁面を駆け、ビルの谷間を飛び回る縦横無尽なアクションの気持ち良さが大きな反響を呼んでいるPlayStation®4用ソフト『Marvel’s Spider-Man』。世界中で人気を誇るアメリカンコミック『スパイダーマン』の世界を再現した本作は、複雑な操作は要求されず、それでいて映画さながらのド派手なアクションが楽しめる作品だ。

本稿では、『Marvel’s Spider-Man』で楽しめる“ウェブ・スイング”の立体的高速移動の爽快感、シンプルにして多彩なアクションを楽しめるバトル、そしてSNSなどで周りに見せたくなるスクリーンショットが撮り放題のフォトモードなど、本作を彩る要素の魅力に迫っていく。

文 / 村田征二朗


移動が楽しすぎる! 

特殊なクモに噛まれたことをきっかけに超能力を得た若者ピーター・パーカーがヒーローのスパイダーマンとなり、ニューヨークの街を舞台に悪党たちを成敗して回る、というのが本作のざっくりとした内容です。プレイヤーはスパイダーマンとして街を飛び回り、平和を乱す悪人を退治していくのです。

▲眼下に広がるビルの数々、平和に見える街のそこかしこには悪の芽が……!

▲アメリカンコミックを代表するヒーローのひとり、スパイダーマン。クモをモチーフにしたアクションの爽快さと明るくおどけた性格が人気です

広大なマップをロードの待ち時間なしに動き回ることのできるオープンワールドというスタイルは、ビッグタイトルではもはや当たりまえの要素となっていますが、共通の課題と言えるのが、移動時間の使いかたです。マップが広ければそれだけ移動時間も長くなり、その時間を埋める要素がなければプレイヤーは退屈してしまいます。

景色の美しさや細かく発生するイベントなど、作品によって移動時間を退屈させないための方法はさまざまです。本作のすばらしいところは、移動というアクションそのものをプレイヤーにとってのエンターテインメントに仕上げたことです。ツイッターなどでも移動アクションの爽快さが話題になっており、アップロードされた動画は数知れず。本稿でも気持ちいい動画を用意しましたので、ぜひこちらをご覧ください。 

映画やコミックスでもおなじみの、手首に装着した“ウェブ・シューター”から撃ち出した糸を使ったターザンさながらのウェブ・スイングは、見ているだけでもスピード感を楽しめますが、特筆すべきはそのシンプルさです。移動方向を決める左スティックと、ウェブ・スイングを行うR2ボタンだけで、誰でも簡単にビルの谷間を高速移動するというアクションを楽しめてしまいます。

▲周りに建物などがあれば、R2ボタンを押すだけで糸が出てフックし、R2ボタンを離せば糸をリリースして前に飛ぶ、というシンプルさが快感を生み出します

街並みがリアルに作り込まれていることもあって、ビルの谷間を飛び回るという非現実的なアクションは格別の面白さです。後述するバトル部分もしっかりとした面白さがありますが、この移動アクションを世に送り出しただけでも、本作には大きな価値があると言えます。それぐらい移動が病みつきになるのです。各地にはスパイダーマンのコレクションが入ったバックパックなどが用意されており、そういった要素を探して街を動き回るだけでひたすらに楽しめてしまいます。

▲バックパックにはスパイダーマン思い出の品が入っており、シリーズファンなら懐かしい気分になるものもあります。発見することで経験値が手に入るのもうれしいところです

▲ゲームの進行に応じて朝、昼、夜と時間帯が切り替わり、街並みがさまざまな表情を見せてくれるのも移動を楽しくさせてくれる要因のひとつです

バックパックを探したりしながら街中を移動していると、ときおり強盗や誘拐などの犯罪が発生し、プレイヤーの判断で事件をスルーしたり、解決しに行くことができるのも面白いところです。これが移動中のアクセントとなり、とにかく退屈することがありません!

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