Interview

アーティスト・内田雄馬をもっと知ってほしい─ダンスミュージックをルーツに歌唱力でも魅せる。人気声優が挑むアーティスト活動への責任感と自信とは?

アーティスト・内田雄馬をもっと知ってほしい─ダンスミュージックをルーツに歌唱力でも魅せる。人気声優が挑むアーティスト活動への責任感と自信とは?

今年5月に「NEW WORLD」でアーティスト・デビューした、声優・内田雄馬。その歌唱力とダンスで1stシングルからファンを魅了した彼が、2ndシングル「Before Dawn」ではどんな進化を見せてくれるのか? 新曲の話題に加え、アーティスト活動に向き合う姿勢や音楽的ルーツについても話を聞いた。

取材・文 / 青木佑磨(クリエンタ/学園祭学園)

自分の好きなEDMとロックを掛け合わせたら面白いんじゃないかと作った「Before Dawn」

2ndシングル「Before Dawn」はどのような楽曲になりましたか?

内田雄馬 「NEW WORLD」で内田雄馬を知ってくださった方には、僕が軸にしていく楽曲性を認識してもらいたい。内田雄馬をまだ知らない人にも知ってほしい。アーティスト・内田雄馬のイメージをいろいろな人に覚えてほしいという思いがあって、「NEW WORLD」でも用いたロックとEDMを掛け合わせる“サウンドコラージュ”という手法でもう1曲作らせてもらいました。

そういった曲調は元々内田さんのご趣味だったんですか?

内田 EDMは特に好きですね。元はR&Bとか、わりと穏やかな曲も好きで。「NEW WORLD」は「内田雄馬のロックを聴いてみたい」というプロデューサーからの提案もあって、ロックと自分の好きなEDMを掛け合わせたら面白いんじゃないかっていう考えで作られたんですよ。

音楽的なルーツとしてお好きなアーティストは?

内田 R&Bだと三浦大知さんや東方神起さんが好きです。もっと振り返るとフォークが好きな時期があって、さらにその前に合唱があって、童謡唱歌があって……(笑)。でも今やっていることのルーツとしてダンスミュージックは大きかったと思います。人生でいちばん聞いているのはダンスミュージックですね。

昔、吹奏楽をやっていた頃に先生から「演奏しているとき、お客さんは耳で聴くのはもちろん、目を開けて見ているから、見られていることを意識しなさい。演奏会は演奏だけじゃない」と言われたことがあって。それまで音楽は聴いて楽しむものと思っていたんですが、その言葉をきっかけに視覚的な部分を気にするようになったんです。それでいろいろと見ていくうちにダンスってかっこいいなと思うようになって。そうしてダンスミュージックに興味を持ったのが高校生くらいの頃ですね。

学校の吹奏楽部の先生から「見られる側の意識」について教わっていたというのは面白いお話ですね。

内田 姿勢とかもそうなんですけど、見られている意識って今の仕事でもすごく重要なんですよ。日常生活から誰かに見られているという意識を持つだけで、ちょっと背筋が伸びるというか。自分のことだけじゃなくて他人のことも意識することが、自分の世界を広げてくれることに繋がるなって今になってわかって。すごくいいことを教えてもらったなと思います。

「内田雄馬」という船がどうやったらもっと楽しいか、一緒に考えてもらえたらうれしいな

「Before Dawn」は聴き手に呼びかけるような歌詞が印象的でした。内田さんご自身としては、今後聴き手の皆さんとどんな関係性を築いていきたいですか?

内田 僕はアーティスト・内田雄馬というのは船だと思っているんですよ。船の中には船長や乗員がいて、その中のひとりに個人の内田雄馬がいるんです。どんな船にしていこうかとか、どういうものを作ったらいいかとか、みんなで考えていくのがすごく楽しくて。そこに乗ってきてくださるお客さんたちにも、どうやったらもっと楽しいかを一緒に考えてもらえたらうれしいなって思うんです。この船の楽しさをみんなで一緒に作っていく、それができたらいいなと思っています。

ご自身が船長でみんなを率いるというより、一緒に乗り合わせて船を作っていくイメージなんですね。

内田 そう、僕は乗員です。船長は例えるならプロデューサーですかね。だからこそいろいろな可能性が生まれるというか。個人としての「これが好き」「これがやりたい」を船長に伝えて、じゃあそれをどうやって実現させよう、どうしたら楽しんでもらえるものになるのかを乗員みんなで考えるんですよ。この船を今進ませるべきはこっちかもしれないとか、そういう可能性は僕ひとりでは見つけられないかもしれないし、気づけないかもしれない。だからこそ船長や、ほかの乗員や、航海士とかコック長とか……(笑)。

仲間が増えてきましたね(笑)。

内田 「ONE PIECE」みたいになってきましたね(笑)。そういう人たちがいてくれるから、この船にはこういういいところがあるんだとか、この船はここをもっと大きくできるかもしれないとか、そういったことに気づけるような気がするんですよね。なので、ひとりじゃなくてみんなでアーティスト・内田雄馬を作っているという感覚が、僕が考える皆さんとの関係性です。

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