Interview

佐藤寛太が次に観たい『HiGH&LOW』スピンオフは!?「居心地がよかった」と語る山下健二郎と佐藤寛太との撮影エピソードも大公開

佐藤寛太が次に観たい『HiGH&LOW』スピンオフは!?「居心地がよかった」と語る山下健二郎と佐藤寛太との撮影エピソードも大公開

総合エンタテインメント・プロジェクト「HiGH&LOW」シリーズ待望のスピンオフ最新作『DTC –湯けむり純情篇-from HiGH&LOW 』が3週間限定で、9月28日(金)より全国公開される。

主演は山王連合のダン(山下健二郎)、テッツ(佐藤寛太)、チハル(佐藤大樹)からなるチーム“DTC”の3人。これまでにラジオドラマやHulu配信のショート・コメディなど、テレビドラマや映画の枠を飛び越えた活躍をしてきた彼らの新たな挑戦は、笑って泣けるヒューマンコメディ。シリーズ最大の魅力でもあるド派手なアクションを一切封印した人情喜劇にどんな思いで挑んだのか。テッツ役の佐藤寛太に話を訊いた。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 増永彩子

LDHならではのエンタテインメントに苦戦。「自分がやってることに自信を持てなかった」

最初にDTCでスピンオフ映画を作るって聞いた時はどんな心境でした?

僕ら3人のラジオドラマから始まって、配信のショートコメディを経て、劇場公開するっていうのがにわかに信じられないというか。こんなことってあるんだなっていうのが正直な気持ちです。俺らでいいんですか? って。不安の方が大きかったかもしれない。

しかも、シリーズとしては異例のアクションなしのコメディ。

そうですね。今までの『HiGH&LOW』は、まだ日本に上陸してない機材を導入して撮影したり、アクションというエンタテインメントをスクリーンでどうド派手に見せるかという新しい試みをずっと更新し続けた。けど今回は、勝負する土俵を変えて、アクションの代わりにダンスと歌、LDHならではのエンタテインメント映画になっていると思います。僕ら3人のキャラクターであれば、コメディとして振り切って成立すると思いましたし、新しい気持ちでやらせていただきました。

作品の雰囲気が変わると現場の雰囲気も変わりますか?

まず、こんなに女性がいたことなかった(笑)。テッツという役を通して、女性と共演することがなかったですから。あとは、やっぱりアクションシーンって気を張るんですよ。怪我をしちゃいけないし、少ないテイクでOKを出していかないといけない。コメディはコメディで大変な部分はありましたけど、楽しかったです。

コメディの大変な部分というのは?

セリフがない部分でアドリブというか、おふざけはできる限り入れさせていただいたんですけど、テンポが決まっていたので、アドリブを入れる間があまりなかったんです。そこは難しいなって思いました。さっき言ったばかりのことを覆すようですけど(笑)、よくよく考えてみたら、楽しい! っていうより、本当に苦戦してました(笑)。

あはは。観客としては笑ってばかりでしたよ。

いや〜、「本当にこれでよかったかな?」「あっちの方がよかったかもな」って、カットがかかる度に思ってましたよ。笑いって人によってツボが違うから答えがないし、自分がやってることにあんまり面白いっていう自信を持てなくて、ずっと考えながらやってたことを覚えてます。

歌とダンスはどうでした?

僕、中学生の時から三代目JSBのファンで、健二郎さんを見てたんですよ。まさかそんな方と一緒に踊れる日がくるとは! って思いました。一緒にフリを考えたりもして。カメラワークのこととか、対等に話せたというか、健二郎さんも僕のことを演者として扱ってくれたのがすごく嬉しくて。「ちゃんといいたいことを言った方がいいよ」って言っていただけたことがすごく感慨深いというか、幸せな瞬間でした。

ダンは長男で、テッツとチハルが双子の三兄弟みたいな感じが、すごく居心地いい。

そんな山下さん演じる、ダンはマリ(笛木優子)の娘であるメグミ(新井美羽)を励ます役どころ、チハルはバイクでの旅先でお世話になる旅館の女将であるマリを好きになりました。

テッツはそんなに目立たない(笑)。空回りしてるシーンが多いけど、たまにいいことを言ったりもする、愛されキャラです。3人で旅館に住み込みで働き始めて、達成感を感じながら寝転がった後に「仕事って結局、みんなのためにやってるよね」って言うんですよね。その真っすぐなテッツの人柄は好きだなって思いました。

自分たちの街を守る=だれかのために尽くすのが仕事だっておっしゃてました。佐藤さん自身、誰かのためにこの仕事してるなって感じたことはありますか?

さっきご飯を食べてたら、ちょうど僕たちの舞台挨拶(取材当日は完成披露試写会)に来るお客さんが何人かいらっしゃって。僕に気付かずに、スマホで「今から映画見てきてま〜す」って動画を撮ってる姿を見て、すごく嬉しかったです。僕、アーティストじゃないから、舞台挨拶くらいでしか、ファンの方と会う機会がないんですよ。こうやって、楽しみにしてきてくれる人がいるんだって実感しましたし、「ああ、いいな」って思いました。

ご自身にとっての演じることは仕事という感覚ですか?

いや、僕は、「生きてるな」って感じです。役者として新しいことをチャレンジしたりし、自分がやりたいことを作っていくときに「生きてるな」って感じるし、すごく楽しい。今の時代ってなんでも手に入るし、生きてるのが当たり前になりがちだと思うんですけど、“演じること”が生きる糧というか…、もちろん、お金を頂いているので仕事ではあるんですけど、仕事という感覚ではないですね。

佐藤寛太じゃなく、役として生きてるときに、生きてる実感があるんですね。

そうかもしれないですね。僕、クランクインの前の日とか、次の作品に入るまでの期間に、どういう風にしていこうかなって考えている時間がすごく好きで。あの役者さんはこんな芝居をしてくるのかなとか、想像してるだけで楽しいんです。

今作ではクランクイン前にどんなことを考えてました? 同じ役柄でも何か変えたところあります?

『HiGH&LOW』は後半になるにつれて、敵チームとの一緒のシーンが多くて、結構、ピリピリしたシーンが多かったんです。でも、今回はファミリー感があって、ピリつくシーンもあるけど、見ていてヒリヒリするような感じじゃなくて、家族喧嘩みたいな。男臭さ、イケイケな感じは今回は特別いらないと思いましたし、自然と出なかったです。

確かに家族喧嘩みたいで、ほんわかしました(笑)。テツにとってのダンとチハルはどんな存在?

3兄弟みたいな感じ。ダンさんが長男で、僕とチハルが双子(笑)。そのバランスがすごくいいなって思います。あと、僕はボケ続けるだけなので、一番楽というか。やりたいようにやっていれば、どこかでダンさんやチハルがつっこんでくれるので、すごく居心地がよかったです。

実際の3人も役柄と似た関係性なんですか。

フランクさはそんなに変わらないかもしれないですけど、先輩後輩の礼儀はもうちょっとちゃんとしてるつもりです(笑)。あんなにズケズケとした物言いはしないです(笑)。

現場では何か印象的な出来事はありましたか?

撮ってる時は、3人で取材の時にこれを話そうって言ってたんですけど…忘れちゃいましたね(笑)。あ、カップラーメンを食べるシーンがあるんですけど、ずっと現場にカップラーメンが置いてあったので、みんな、すごい食べました。1日3個くらい(笑)。

あはは。バイクシーンもありました。

大樹くんがバイク苦手なんですよ。本当は、ダンさんが先頭で、僕とチハルが並走して、三角形になるっていうカットがあったんですけど、発進で大樹くんが遅れちゃって。僕とダンさんが先に行って、その後をチハルが追いついてくるカットになったんですけど、そっちの方が絵が良かったから採用されてました。

縦笛兄弟とのライブツアーは?

あ、そっちは特にないです(笑)。完成品を見ても、縦笛、本当に流すのかって思っちゃいました。しかも、ノーカットで! あれは、完全に学芸会のドキュメンタリーですよね(笑)。しかも、後ろにある鯉のぼりは、その場で旅館の方に貸していただいたんです。あまりにもセットが貧相すぎるからって、その場で借りたもので。脚本に書いてあるからやるのはわかってたんですけど、生音でやったものをフルでそのまま流すんだっていう意外性はありました(笑)。

次に観たいスピンオフは「村山(山田裕貴)。単純に裕貴くんのお芝居が見たい。」

(笑)。ライブツアーは続いてますからね。ちなみに、本作はバイク旅のロードムービーにもなってますが、この秋にどこか行きたい場所はありますか?

北海道の神の子池に行きたいです。微生物が少なすぎて、生き物がいないから、落ちてきた木が腐らずにそのまま残ってるっていう、ジブリみたいな池があるんですよ。湊かなえさんの『物語のおわり』っていう本が、北海道のひとり旅を舞台にした物語なんですけど、それを読んでからずっと、北海道に行きたいなって思ってます。プライベートでは一回も行ったことないから。

これまでに一人旅をしたことは?

2〜3年前に一人でロスに行きました。メイクさんに、相場の1/2くらいで泊まれる民泊があるっていうことを聞いて探して泊まったんですけど、その時は1ルームに4人で、3人がインド人でした。向こうは団体できてて、PS4のゲームを作ってるっていう、すっごい面白いエンジニアの人でした。一緒にゲームしたり、カレーを作ってもらったりして。現地の人の文化に触れたわけじゃないですけど、日本にいたら体験できないようなことができたし、英語の勉強にもなりました。その辺にいるおじさんとかを捕まえて、自分のできる範囲で会話したりしてましたね。

それでは、最後に読者にメッセージをお願いします。

『HiGH&LOW』ファンの人が楽しめるような小ボケとかギャグが詰まってるんですけど、初めて映画を見てくださる方も楽しめるようなハートウォーミングなファミリードラマになってるので、『HiGH&LOW』って付いてますけど、そこにあんまり気後れせず、気軽に足を運んでいただけたらいいなと思います。あと、なんか面白いことないかなって思ってる人に見てもらって、旅っていいなって感じてもらえたら嬉しいし、僕ら3人に感化されて、何か自分からアクションを起こすことの素敵さというか、そこから巻き起こることへの期待感を映画で味わっていただけたらいいなと思います。あと、全ヒーローが集まったマーベルシリーズみたいに、『HiGH&LOW』もヒーロー一人一人の映画も生まれたらいいなと思ってます!

単体でも観れるし、シリーズ全体を知れば知るほど楽しめる要素も増えるっていう。

そうですね。作ってる側としては、『HiGH&LOW』を全部観てからきてくださる方が、楽しめる要素は多いなと思います。ただ、そうではなくても、毎回毎回、新しいことを仕掛けていくと思うので、そこは期待していただいて。今回も<from『HiGH&LOW』>の名に恥じない、革新の総合エンタテインメントになってるし、日本映画であんまり観ないような展開になっているので、そこは十分に期待していただけたらいいんじゃないかなって思います。

「DTC」が「アイアンマン」だとしたら、次はどのヒーローをみたいですか?

キャラクター的に、日向(林 遣都)と村山(山田裕貴)が好きなので、どっちか観たいですね。日向はドラマでちょっとだけ紹介されているので、次に観たいのは裕貴くんかな。お芝居もとてもうまいし、好きです。単純に裕貴くんのお芝居が見たいです。

エンタメステーション オフィシャルInstagramでは、Instagram限定公開の撮り下ろし写真を掲載しています! そちらも是非チェックしてみてください!

佐藤寛太

1996年、福岡県生まれ。2015年、劇団EXILEに正式加入し、俳優デビューする。「HiGH&LOW」シリーズをはじめ、映画『イタズラなKiss』(16⁻17)、『恋と嘘』(17)に出演。2018年は、本作のほか、映画『わたしに××しなさい!』『青夏 きみに恋した30日』がすでに公開されている。また、今後の公開作品に『走れ! T校バスケット部』(11月3日公開)『家族のはなし』(11月23日公開)『jam』(12月1日公開)『今日も嫌がらせ弁当』(2019年公開)などがある。

フォトギャラリー

映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』

9月28日(金)“3週間限定”ロードショー

【STORY】
まさかの……アクションなし!
でも、友情・愛情・人情たっぷりの純情旅が、いま、はじまる――!
刺激的な日々を駆け抜け、疲れ切ったダン(山下健二郎)、テッツ(佐藤寛太)、チハル(佐藤大樹)の3人(DTC)を待っていたのは――死ぬほどモヤモヤした退屈な時間だった。
高鳴る鼓動と青春(と女子)を求めて、行く先も決めずにバイクで旅に出た3人。だが早々に所持金が底をつき、温泉街の旅館で日雇いバイトをするハメに……。そこで出会った若女将・マリ(笛木優子)と、一人娘・メグミ(新井美羽)。夫と死別し、娘を育てながら旅館を切り盛りするマリに恋心を募らせるチハル。だが、マリと番頭・宮崎(駿河太郎)が互いに惹かれあっていると知る。娘を気遣い、再婚に踏み切れないでいた二人を助けるために、仲間の縦笛兄弟(八木将康、天野浩成)、かつては闘いあったSMG(廣瀬智紀、松田凌、西川俊介、西村一輝)・達磨ベイビーズ(水野勝、田中俊介、守屋光治、井澤勇貴)の協力を得て、3人はある作戦を実行することに! 果たして、DTCの奇想天外な純情旅の結末は……?

企画/プロデュース:EXILE HIRO
監督:平沼紀久(「HiGH&LOW」シリーズ 脚本/プロデュース
脚本:渡辺 啓、福田晶平、上條大輔、平沼紀久

【出演】
山王連合会:[DTC]山下健二郎(ダン)、佐藤寛太(テッツ)、佐藤大樹(チハル)/鈴木伸之(ヤマト)
SMG:廣瀬智紀(MARCO)、松田 凌(COSETTE)、西川俊介(LASSIE)、西村一輝(HEIDI)
達磨ベイビーズ:水野 勝(風太)、田中俊介(雷太)、守屋光治(阿形)、井澤勇貴(吽形)
縦笛兄弟:八木将康(カニ男)、天野浩成(たて笛・尾沢)
旅館「森田屋」の女将:笛木優子(森田マリ)、番頭:駿河太郎(宮崎有起)、マリの娘:新井美羽(森田メグミ)

企画制作:HI-AX
配給:松竹
製作:『HiGH&LOW』製作委員会
制作:イメージフィールド

©2018「HiGH&LOW」製作委員会

オフィシャルサイト
http://high-low.jp/