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体も心も氷点下! 恐ろしくてクールな雪山ゲーム5選

体も心も氷点下! 恐ろしくてクールな雪山ゲーム5選

③氷上で描かれるアツい物語『戦場のヴァルキュリア4』

セガゲームス/PlayStation®4・Nintendo Switch™/アクティブ・シミュレーションRPG/発売中/PlayStation®4版 8,629円(税込) ・Nintendo Switch™版 8,089円(税込)

オフィシャルサイト

『戦場のヴァルキュリア』シリーズは、戦場に身を置く若者たちの物語を描く、シミュレーションRPG。過去記事でもお伝えしたように、その最新作『戦場のヴァルキュリア4』は、原点回帰しつつも、新兵科や広大なマップ、隊長専用コマンドの“シップオーダー”など、バトルシステムが進化を遂げています。そんな本作のおもな戦地は、敵国である“東ヨーロッパ帝国”。北方に位置する帝国の首都を目指し、連合国の小隊長・クロードが率いる部隊が進撃するわけですが、帝国軍の反撃だけでなく、厳しい天候が立ちふさがります。

▲エディンバラ軍 第101師団 第1旅団戦闘団。メインキャラクターのほかにも、部隊を支えるサブキャラクターが多数登場します

▲主人公のクロードは、戦車に乗って部隊を指揮します

▲帝国の冬の訪れは早く、行軍の進みを鈍らせて……。街並みもCANVAS(キャンバス)と呼ばれる、水彩タッチのCGで描かれています

▲雪景色のマップも多数登場。寒さで体力が奪われることから、兵士が瀕死から死亡(いわゆるロスト)までが1ターン早まるうえ、吹雪になると余計な移動コストがかさみます。場所によっては雪崩が発生し、巻き込まれたユニットは一発で負傷撤退と、雪の弊害は容赦なし

▲ストーリーが進むと、雪上巡洋艦センチュリオンに乗艦できます。分厚い氷をゴリゴリ削りながら進む様は圧巻です。戦闘でもセンチュリオンからの砲撃や補給などの支援を受けられますよ

さて、本作にもタイトルの由来である“ヴァルキュリア”が登場します。ヴァルキュリアとは、強大な特殊能力を持つ伝説の一族で、その力は軍事力にもなりえるほど。本作のヴァルキュリアは、帝国軍に属するクライマリアという妖艶な女性。“吹雪の魔女”という異名からもわかるように、雪を操り、氷のようなエネルギー弾を放ちます。彼女が登場すると、周囲の空気というか空間が一変するようで、まさに極寒の地にいる気分になります。

▲吹き荒れる雪中に佇む彼女は、敵意とともに、苦しいような、どこか寂しいような表情を見せます

シリーズでは恋愛要素もおなじみなのですが、本作ではクライマリアと帝国軍中佐ヴォルツとの関係性も見どころ。ずっと心の温もりを求めていた彼女に、アツい男・ヴォルツが応えるシーンはとてもドラマチックです。男の炎のような熱さが、女の氷のような冷たさを溶かす感じでしょうか。

▲ヴォルツは豪快な性格で、グイグイ引っ張っていくタイプ。彼の影響でクライマリアにも変化が!?

脱線しますが、味方側にも恋模様があります。狙撃手の女の子・カイと、突撃兵のラズ。素直じゃないふたりが、気持ちを伝えるシーンなんてもう、甘酸っぱすぎて、床を転がり悶えること必至。さらに、ラズには漢を上げる場面があって……。

▲ラズは主人公の幼馴染でもあります

『戦場のヴァルキュリア4』は、マップのロケーションがとにかく多彩で、毎回、任務に赴くのが楽しみでした。見た目にも寒すぎるマップはありましたが……。雪崩を誘発させて敵を一網打尽にするなど、雪や地形をうまく利用しつつ、知恵を絞って不利な戦況を突破するというのは、やはりシミュレーションRPGの醍醐味! 主人公率いるE小隊の行軍は熾烈を極めていきますが、寒い雪山を越えた先には熱いドラマが待っています。ぜひ彼らの戦いを見届けてください。 

『戦場のヴァルキュリア4』
【寒さ】★★★★★
【壮絶さ】★★★☆☆
【絶景】★★★☆☆
【雪の質感】幻想的

©SEGA

 


④どこを切り取っても絶景! 『Horizon Zero Dawn』拡張コンテンツ『凍てついた大地』

ソニー・インタラクティブエンタテインメント/PlayStation®4/オープンワールド・アクションRPG/発売中 /『Horizon Zero Dawn Complete Edition』パッケージ版・ダウンロード版 各6,372円(税込) ※『Horizon Zero Dawn』に拡張コンテンツ『凍てついた大地』をセットにした完全版。『Horizon Zero Dawn』(ゲーム本編)をお持ちの方用に、拡張コンテンツ『Horizon Zero Dawn: 凍てついた大地』ダウンロード版 2,160円(税込)のみもあり

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『Horizon Zero Dawn』は、現代文明が滅んだあとの大地に生きる若きハンター・アーロイとなって冒険するオープンワールドのゲームです。この世界では、大自然のなかを“機械の獣”が跋扈しています。おそらく前時代から稼働し続けているものだと思われますが、機械の獣は馬やトラ、ハゲワシなど、実在の動物を連想させる姿で、雄大な景色とのコントラストが何ともクール。アーロイはそれら機械の獣を狩りながら旅をし、自らの出生の秘密を探っていきます。詳しくは過去記事を参照してください。本編発売後の拡張コンテンツとして“凍てついた大地”のマップとシナリオが追加されています。ここでは、この『凍てついた大地』を中心にご紹介します。

▲アーロイと彼の育ての親であるロスト。アーロイはロストから狩りや生きる術を学び、たくましい女性へと成長しました

▲異端者の烙印を押され、幼いころから村八分の状態で生きてきたアーロイは、部族の試練に挑みます。そこで、野生で培った身体能力と判断力を大いに発揮!

▲凍てついた大地はアーロイの育った地域から遠く離れた北方にあります。そこには問題を抱える人々や謎めく遺跡が……

アーロイの出身地・ノラにも積雪がありましたが、凍てついた大地はさらに雪深い場所。生息する機械の獣も種類が異なっています。ちなみに、アーロイは偶然入り込んだ文明時代の遺跡で見つけた、“フォーカス”と呼ばれる機器を使いこなせるのですが、その機能を駆使して機械の獣の弱点を見つけたり、“オーバーライド”することで手懐けたりもできます。仲間にした機械の獣は、種類によっては騎乗して移動手段にも使えます。

▲羊のような“チャージャー”に乗って、雪山を力強く進む

▲トールネックと呼ばれる獣は、巨大なキリンのよう。しかし、ここのトールネックは壊れてしまったのか、平たい円形の頭を残して、体は雪に埋もれてしまっています

凍てつく大地は、ほかの土地にはない魅力的な光景が広がっています。単なる雪景色の連続ではなく、滝や火山、虹のような湖までランドマークとなるスポットが点在し、見飽きることがありません。雪山、寒冷地というと青系の冷たい色を連想しますが、火山や夕陽の影響なのか、空が赤々と輝く時間も印象的です。

▲夕陽を受けた雪が、まるで花びらのようです

▲凍りついた大瀑布。ダイナミックな水の勢いが感じられますね

▲コバルトブルーからオレンジ色に変わっていく湖。こんなふうに水が色鮮やかに見えるのは、近くの火山や地質の影響もあるのでしょうか

▲景色は刻々と変化。黒煙巻き上がる不気味な空模様のときもあれば、柔らかなピンク色のときもあります

『Horizon Zero Dawn』の凍てついた大地へは、アーロイが冒頭の試練を経て自由に旅できるようになれば、すぐに向かうことができます。こんこんと降る雪やオーロラを眺めたり、深雪にズボッと足を突っ込みながら歩くのは、この場所ならではの体験です。アーロイは寒さを口にすることもありますが、大雪もなんのその。ただ、敵はなかなか強くなっているので用心が必要かもしれません。今回、絶景を求めてロケハンしていたときも、しょっちゅう機械の獣たちに襲われ危ない目に遭いましたが、それもまた旅の楽しさですね。

『Horizon Zero Dawn』拡張コンテンツ『凍てついた大地』
【寒さ】★★★☆☆
【壮絶さ】★★☆☆☆
【絶景】★★★★★
【雪の質感】花びら

©2017 Sony Interactive Entertainment Europe. Published by Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Guerrilla.


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