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『ニード・フォー・スピード ライバルズ』高級車で殴り合うブッ飛んだレーシングゲーム

『ニード・フォー・スピード ライバルズ』高級車で殴り合うブッ飛んだレーシングゲーム

法定速度をブッチ切った超高速で公道を爆走するレーサー、その無法者たちを暴力的なドライビングで制圧する警察。そんなとんでもないレーシングバトルの世界を体験できるのが、『ニード・フォー・スピード ライバルズ』だ。8月30日には2013年に発売された本編の廉価版である『ニード・フォー・スピード ライバルズ PlayStation®Hits』が登場し、本作の疾走感をお手頃価格で再び楽しめるようになった。

本稿では、現実世界ではまず味わうことができない超危険なドライビング、レーサーと警察のハイスピードバトルの面白さに迫っていく。発売から5年が経ったいまでも、本作がもたらすスリルは色褪せることがない。

文 / 村田征二朗


架空の都市を舞台にエクストリームなカーチェイス!

新しいゲームを遊びたい、でも経済状況が心もとない。そんなときに心強いのが、ベスト版などとも呼ばれる廉価版ソフトです。数年まえに発売されたヒット作をお手頃価格でゲットできる廉価版ソフトは、当時見逃していたソフトとの新たな出会いを提供してくれ、おまけに懐にも優しいというゲーム好きには非常にうれしい存在です。

そんな廉価版として先日登場したのが、『ニード・フォー・スピード ライバルズ』です。本作は、1994年から続く『ニード・フォー・スピード』シリーズで初めてPlayStation®4、Xbox One向けにリリースされた作品で、アメリカ風な架空の都市“レッドビューカウンティ”を舞台にレーサーと警察とが激しいカーチェイスをくり広げるものとなっています。単純なドライビングテクニックだけでなく、ほかの車両を攻撃できるさまざまな“ガジェット”を使ったレースはかなり爽快感あるものとなっています。

爆走するマシンでドリフトを駆使してコーナーを攻める疾走感、そして、敵対する車両を完膚なきまでに叩きのめすバトルの激しさ。こちらについては動画で見ていただくのが一番でしょう。筆者のドライビングは少しばかりお粗末ですが、それでも本作のエキサイティングな魅力は伝わるはず!

プレイヤーはレーサーと警察、自由に陣営を切り替えてプレイすることが可能です。まず、レーサーとしてのプレイですが、ふつうのレースゲームであればレーサーは大会などで優勝を目指していくものです。しかし、本作は一般車両が走っている公道で勝手にレーサー同士が勝負を行うという、かなり無法地帯な設定になっています。

▲広大なマップに点在するイベント開始地点からレースを始めることもできれば、走行中に発見したほかのレーサーにタイマン勝負を仕掛けることもできます

▲イベントはレーサー同士の戦いだけでなく、警察から逃げ切るというものもあります。画面中央、道のない場所から警察車両が飛び出してくるという衝撃的な警察の登場演出にも驚かされます

公道でのレースという、法律も規則もあったものではない行為を取り締まるのが警察側のプレイとなるのですが、こちらもレーサーに負けず劣らずブッ飛んだものとなっています。警察側は基本的にレーサーを見つけ次第追跡、停車させて確保することが目的になります。相手を停車させるために時速200キロ以上のスピードで体当たりをかまし、前方にいる車両を吹き飛ばしたり、タイヤをパンクさせるスパイクを配置したりするガジェットと呼ばれる各種攻撃装置で車両を走行不能に追い込むなど、「危険なのはレーサーなのか警察なのか」と思わず考えてしまうアグレッシブさです。

▲ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどの高級車が警察仕様になっている点もゲームならではです

▲ガジェットはレーサー側も装備、使用可能です。使いかたに慣れてくると、敵対する陣営の車両を攻撃するのがクセになってきます

レーサー、警察ともにプレイの目標としてさまざまなミッションが用意されており、それを達成していくことで新たな車両や挑戦可能なイベントがアンロックされ、ガジェットの購入や車両のカスタマイズに必要なスピードポイントを獲得できます。ミッションやイベントをこなしてポイントを稼ぎ、より性能の高い車両やレベルの高いガジェットを集めていく、というのが本作の基本的な流れとなります。

▲本作には“オールドライブ”と呼ばれるネットワーク機能が搭載されており、オープンワールドのなかで複数のプレイヤーがレースや追跡劇を展開します。友人と協力、あるいは敵対してのプレイも楽しめます

クラッシュの勢いに惚れる!

本作の醍醐味と言える面白さはいくつかありますが、筆者が推したいのはクラッシュのド派手さです。公道を超ハイスピードで爆走するため、ガードレールや建物への激突、一般車両との正面衝突など、現実世界なら一発でゲームオーバー&ライフオーバー待ったなしの激しいクラッシュが相当な頻度で発生します(筆者のドライビングにも大きな問題がありますが)。

時速200キロどころか300キロ前後で走れてしまうだけあって、クラッシュしたときの勢いもすさまじく、笑いごとではないのですが思わず毎回笑ってしまいます。ここでクラッシュシーンを抜粋した動画を用意しましたので、もはやコミカルとすら言えるその勢いをご覧ください。

▲ド派手に吹っ飛んでもすぐに復帰できますが、ダメージが重なりすぎると拠点に強制送還されてしまいます。レーサー陣営の場合、警察に捕まったときと同様にスピードポイントが全没収となるので、レーサーはとくにダメージ管理が重要です

▲衝突やガジェットによって頻繁にダメージを受ける車両ですが、各地に存在する“リペアショップ”を通過すれば一瞬でダメージが回復します。おかげで無理なドライブがし放題!

現実的に考えれば、車体に少し傷が付いただけで修理費がエラいことになりそうな高級車を乗りこなし、それを大胆に大破させながら爆走できるのは、公道でのカーチェイス同様、ゲームならではの体験です。そしてもちろん、レーシングゲームに欠かせないスピードの追求やカスタマイズの楽しさもバッチリ備わっています。ふつうにアクセルを踏んでいるだけでもかなりのスピードが出ますが、ニトロを使って加速することでさらに速度を上げることができ、レースなどを抜きにして、公道を爆走するだけでも楽しめてしまいます。

▲プレイを続けていると時間や天候が変化していき、雨が降ると画面に水滴が付くほか、コーナーリングにも影響が出るなど、走行を刺激的にします

▲車にかなり疎い筆者でもなんとなくは知っているフェラーリに初めて乗ったときは、そのスピード感、ハンドリング性能の良さに思わずテンションが上がってしまいました。マジで速い!

警察側はミッションをクリアしていけば新しい車両がつぎつぎと手に入り、車ごとの性能差をいろいろと楽しむことができます。一方でレーサーはミッションをこなすことで購入可能な車両が増えていき、新しい車に乗るためにはスピードポイントを貯めて購入する必要があります。

▲現実世界に比べれば値段設定は可愛いものですが、性能のいい車ほど値段も高くなるため、そうほいほいと購入することはできません

▲一方で、レーサーは警察と違って車をアップグレードすることで性能を向上させることができます。アンロックされた車をすぐ買うよりは、手持ちの車を強化していくほうが楽にプレイを進められることもあります

筆者はふだんからレースゲームをプレイしているほうではなく、本作を始めたときも最初は曲がろうとするたびにガードレールや一般車両に衝突するというド下手っぷりを発揮していました。しかし、操作は複雑なものではないため、遊んでいるうちにカーブでのドリフトもこなせるようになっていきました。レースゲームには馴染みがないけど、本作のバイオレンスな走りには興味がある、という人は触ってみればきっと楽しめることでしょう。

▲気づけば、レースより警察やレーサー、ライバルたちとのバトルに熱中してしまうかも……?

オリジナル版の発売からずいぶんと経っているだけあって、ネットワーク上にいるプレイヤーの数はやや少ないようにも感じましたが、値段が安いということもあり、むしろ友人といっしょにプレイをするのであれば遊びやすい環境になっているとも言えます。親しみがないジャンルのゲームをフルプライスで買うのは勇気がいりますが、本作は新品でも2000円程度で購入できるので、初めてプレイするレーシングゲームとしてもオススメです!

フォトギャラリー

■タイトル:ニード・フォー・スピード ライバルズ
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応ハード:PlayStation®4/Xbox One/PC
■ジャンル:レースゲーム
■発売日:発売中
■価格:オフィシャルサイトで確認してください


『ニード・フォー・スピード ライバルズ』オフィシャルサイト

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