LIVE SHUTTLE  vol. 25

Report

みみめめMIMI fhána @渋谷WWW 2016.04.03

みみめめMIMI fhána @渋谷WWW 2016.04.03

みみめめMIMIが音楽的に共鳴したアーティストを招き、教室に見立てたライブという空間を演者と観客がクラスメイトとなって楽しみ尽くす――そんなコンセプトを持って行われている主催イベント「視聴覚アカデミー」。vol.4となる今回はfhánaを迎え、渋谷WWWで開催された。
満員の会場の熱気が高まる中、ステージにはまずfhánaが登場。佐藤純一(Key、Cho)、towana(Vo)、kevin mitsunaga(PC/Sampler)、yuxuki waga(G)の順にスポットライトが照らされると、最新シングル「虹を編めたら」でライブはスタートした。美しく、ハッピーなサウンドスケープの中、メロディに身をゆだねるように柔らかな動きでtowanaが放つ歌声に、観客たちも心地よさそうにカラダを揺らす。他のメンバーたちも演奏しながら歌を口ずさみ、ライブを心底楽しんでいるのが伝わってくる。

ls_mimi_0251

イントロの歌い出しで大きな歓声が巻き起こったのは、テレビアニメ「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!」のオープニングテーマだった「ワンダーステラ」。疾走するサビが高揚感を煽るが、後半からはプログレ的とも言える激しくトリッキーな展開を見せ、yuxukiのアグレッシブなギタープレイが炸裂する。他の楽曲にも言えることだが、あくまでも聴きやすいポップスでありながらも、随所に各メンバーの音楽的変態性とも言えるコアな要素が絶妙に散りばめられているところがfhánaのおもしろさだ。
MCでは、「視聴覚アカデミー」に参加できたことへの感謝と、前日に完成したというニューアルバム(「What a Wonderful World Line」)の話を。4月27日にリリースのアルバムが4月2日に完成するというギリギリの進行に、佐藤が「死にそうだった」と告白。towanaは、「春の訪れとともに、久々に地上に出てきました。と思ったらここ(渋谷WWW)も地下か(笑)!」と観客たちを笑わせていた。

ls_mimi_0400

その後は、fhánaのロックなバンド的側面が表出した「コメットルシファー~The Seed and the Sower~」(テレビアニメ「コメット・ルシファー」主題歌)や、サビでは人差し指を天へと突き上げ、間奏ではOiコールで盛り上がった「星屑のインターリュード」(テレビアニメ「天体のメソッド」エンディングテーマ)といった人気曲を連発。そして、ラストはユニット結成後、最初に作られたという大切なナンバー「kotonoha breakdown」を。「♪ラララ」の大合唱で会場がピースフルな雰囲気に包まれる中、fhanaのライブは終了した。

ls_mimi_0828

続いてはイベント主催者である、みみめめMIMIのライブへ突入。オリジナルキャラクター・MIMIちゃんが登場するオープニング映像が“視聴覚”を刺激することで、観客は独自のカラフルな世界へと一瞬で誘われた。その流れのまま、1曲目となる「兎ナミダ」へ。ペンライトの光が会場を美しく彩る中、タカオユキがキュートな歌声で、言葉と、そこに込めた想いの粒を空間に放っていく。イントロからOiコールで沸いた「CANDY MAGIC」では、サポートドラマー・まいまいが叩きだすパワフルな四つ打ちビートに会場が激しく揺れる。そこに、盛り上げ隊長・DJありぃの煽りが加わることで、最高の一体感がぐんぐんと生まれていく。楽しい!

ls_mimi_0771

fhánaとの出会いなどを話したMCの後は、弾き語りで「ミッディ」を。ピアノ1本というシンプルな音で描き出されるのは、音源とはまた一味違った魅力的な世界。歌の響きをより鮮明に感じさせるのはもちろん、単なるバッキングだけに収まらず、時には激しいフレーズを織り交ぜるなどしてメリハリをつけたタカオユキのピアノにより、みみめめMIMIらしいおもちゃ箱感をもしっかり表現する。しっとり聴かせるのではない、独自の弾き語りスタイルはライブにおける大きな見どころとなっていたように思う。そのままピアノを弾きながら、オケと生ドラムとともに歌われた「瞬間リアリティ」も大きな盛り上がりを見せた。ハンドマイクで元気に動きながら歌うタカオユキの姿はアイドル然としたキュートな魅力に溢れている。一方、ピアノを演奏しながら歌う姿にはシンガーソングライター然としたアーティスティックな魅力もある。その両方を持ち合わせ、それをしっかりライブで提示していけるのがみみめめMIMI最大の強みであることを強く実感した。

ls_mimi_0962

早口な歌が聴き手の心を高揚させる「天手古舞」は、ミュージックビデオの映像とともに披露された。猛烈なスピードで流れていくメロディに合わせるように、サビでは観客も一体となってタオルをぶんぶんと振り回す。高速ナンバー「相対性レプリカ」と、大きなクラップが鳴り響いたせつなく熱いナンバー「サヨナラ嘘ツキ」でテンションはさらに上がり続け、ライブはクライマックスを迎えた。

ls_mimi_0983

目に見えるほどの熱気が渦巻く中、今夏に初の東名阪ツアーを開催することが発表されると、大きな歓喜の声が上がる。そんな観客に向け、タカオユキは一言。
「この言葉が次にまたみんなと会うための約束になればいいな。合言葉は――チャチャチャ!」
ラストナンバーは「チャチャチャ」。フロアを真ん中から2つに分けての楽しいコール&レスポンスを織り交ぜながら、“チャチャチャ”の合言葉をそこにいる全員が存分に交し合って、みみめめMIMIのステージは幕を閉じた。
アンコールでは、「視聴覚アカデミー」の恒例となっているコラボレーションが行われた。今回は、UNISON SQUARE GARDENの「桜のあと(all quartets lead to the?)」を2組でプレイ。アッパーなサウンドの上で鳴り響いたタカオユキとtowanaの歌声は、桜の咲く美しい季節のニオイを鮮烈に感じさせてくれるものだった。「♪ラララ」の大合唱に包まれながら最高のエンディングを迎えた後、タカオユキが言葉を放つ。
「今日が本当に楽しかった分、夏のツアーがもっともっと楽しみになりました。夏にまた会いましょー!」
夏のツアータイトルは「微炭酸ファンファーレ」に決まった。果たしてどんなステージを見せてくれるのか? みみめめMIMIらしい、みみめめMIMIにしか描きだせない世界が鮮やかに繰り広げられることは間違いない。

取材・文 / もりひでゆき

ls_mimi_4631

視聴覚アカデミーvol.4 セットリスト

【fhána】

1.虹を編めたら
2.lyrical sentence
3.ワンダーステラ
4.c.a.t.
5.コメットルシファー~The Seed and the Sower~
6.星屑のインターリュード
7.kotonoha breakdown

【みみめめMIMI】

1.兎ナミダ
2.CANDY MAGIC
3.ミッディ
4.瞬間リアリティ
5.天手古舞
6.相対性レプリカ
7.サヨナラ嘘ツキ
8.チャチャチャEN1.桜のあと(all quartets lead to the?)

リリース情報

ニッポン放送「ミューコミ+プラス」×みみめめMIMIによるバレンタインソング!

chocoJK
7th Single ※配信限定 「チョコレート革命」

昨年末にニッポン放送「ミューコミ+プラス」にみみめめMIMIがゲスト出演した際に、番組内でバレンタインソングを作ろうとなり、リスナーに意見を募った楽曲が完成。
アレンジはOxtとしても活躍中のオーイシマサヨシが担当し、バレンタインに向けて一歩が踏み出せないもどかしい思いを応援する、恋と勇気のポップソング。
音楽配信はこちら(mora)

プロフィール

みみめめMIMI

シンガーソングライター、声優の<タカオユキ>とイラストレーターの<ちゃもーい>からなる目と耳から刺激する新世代視聴覚ユニット。
2013年8月にTVアニメのOPテーマ「センチメンタルラブ」にてデビュー。音楽活動だけにとどまらず2014年8月にリリースした1stアルバム「迷宮センチメンタル」全11曲をモチーフにした完全オリジナルノベライズ企画「憧れパンデミック」が電子書籍で発売中。
ユカ名義にて中学より本格的な作曲活動を開始、数々のデモテープオーディションに申し込むも落選を繰り返しながら創作活動やライブ活動を続けてきた。声優としても活動中。
インターネットで初めてデジタルイラストの世界を知って大きな衝撃を受け、もの心つく前から好きだったお絵かきを本格的な創作活動へ転換し徐々にポップでキュートな世界観を確立。

オフィシャルHP:http://www.mimimememimi.com/

fhána

東名阪をめぐる2度目のライブツアーも決定
佐藤純一、yuxuki waga、kevin mitsunagaという3名のサウンド・プロデューサーと、女性ボーカリストのtowanaによるユニット。

「FLEET」としてYouTube/MySpace時代の前夜よりインターネットを拠点に楽曲を発表、メジャーからも音源をリリースしてきた佐藤純一、クリエイティブサークル「s10rw」を立ち上げ、ニコニコ動画ではVOCALOIDを用いた楽曲を発表しているyuxuki waga、そしてネットレーベルシーンから登場したエレクトロニカユニット「Leggysalad」のkevin mitsunagaという、三世代にまたがるサウンド・プロデューサー3名で結成。2012年秋には、ゲスト・ボーカルだったtowanaが正式メンバーとして加入し、4人体制となる。

2013年8月にシングル『ケセラセラ』でメジャー・デビュー。同曲は、7月より放送開始したTV アニメ「有頂天家族」のEDテーマ曲のタイアップとなっている。続いて、10月より放送開始したTV アニメ「ぎんぎつね」ではOP テーマのアーティストとして抜擢され、2ndシングルとして『tiny lamp』をリリース。更に、2014年1月放送のTVアニメ「ウィッチクラフトワークス」のOPテーマ『divine intervention』、4月放送のTVアニメ「僕らはみんな河合荘」のOPテーマ『いつかの、いくつかのきみとのせかい』、TVアニメ「天体(そら) のメソッド」のEDテーマ『星屑のインターリュード』と担当し、新人アーティストでは異例とも言えるタイアップを果たす。
2016年4月27日に待望の2ndアルバム「What a Wonderful World Line」のリリースが決定!東名阪をめぐる2度目のライブツアーも決定。

オフィシャルHP:http://fhana.jp/

音楽配信はこちら(mora)
vol.24
vol.25
vol.26