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三浦宏規らが2019年のミュージカルの顔になる! トレンディエンジェル・斎藤 司も登壇した東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』新キャスト発表記者会見

三浦宏規らが2019年のミュージカルの顔になる! トレンディエンジェル・斎藤 司も登壇した東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』新キャスト発表記者会見

2019年4月よりミュージカル『レ・ミゼラブル』が、帝国劇場にて上演される。日本では1987年6月に帝国劇場で初演を迎え、以来、東宝の演劇公演史上最多となる3,000回以上の上演回数を積み上げている、類をみないミュージカルだ。2017年に日本での初演から30周年を迎え、それでもなお新たに熱狂的なファンを獲得し続ける“レミゼ”が、来春新キャストを迎え、装いも新たに甦る──。
そんな2019年版の新キャストが顔を揃えた発表会が秋のそよ風も心地いい10月10日(水)に都内某所にて行われた。

取材・文・撮影 / 竹下力

緊張の中にも笑いの絶えない会見

原作はフランス文学の巨匠、ヴィクトル・ユゴーが自身の体験をもとに、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に、とある罪で19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・バルジャンの栄光と挫折の生涯が描かれている。そこには、彼が生きた当時の社会情勢や民衆の生活もドキュメントされており、壮大な歴史物語となっている。

この日を待ちわびた1万通の応募から抽選された300名のオーディエンスの目当ては、やはり『レ・ミゼラブル』の新キャスト。厳かな雰囲気の中、『レ・ミゼラブル』には欠かせない「民衆の歌」をバックに、ジャン・バルジャン役の佐藤隆紀、ジャベール役の上原理生と伊礼彼方、ファンテーヌ役の濱田めぐみ、エポニーヌ役の屋比久知奈、マリウス役の三浦宏規、コゼット役の熊谷彩春、テナルディエ役の斎藤 司、マダム・テナルディエ役の朴 璐美、アンジョルラス役の小野田龍之介が登壇した。

佐藤隆紀

まず、ジャン・バルジャン役の佐藤隆紀が「僕が生まれる30年以上前から存在している、伝統あるミュージカルに出演できるのは誇りですし、精一杯頑張りたいと思います」と挨拶。

上原理生

2011年から革命派のアンジョルラスを演じていたが、今作では役替わりでジャベールに扮する上原理生は「今まで革命を起こしてきた側の人間でしたが、今度は革命を鎮圧する役になります。2幕でジャベールが『昔は俺も戦った』という台詞がありますが、説得力が出せそうです」と“レミゼ”あるあるで会場を沸かせると「まったく違う“レミゼ”の景色が見られて幸せです。誠実にジャベールに臨みたいと思います」と意気込んだ。

伊礼彼方

同じくジャベール役で出演する伊礼彼方は「何年も前からジャベールをやりたいと思っていたので、念願が叶って身の引き締まる思いです。これまでのミュージカルやストレートプレイで培ってきた引き出しをすべて使って頑張りたいと思います」と役者人生をかける思いを会場に漲らせた。

濱田めぐみ

劇団☆新感線『メタルマクベス』“disc1”(18)での好演も記憶に新しい濱田めぐみは「『レ・ミゼラブル』は学生や劇団四季の頃を含め、客席で観るものだと思っていたので、今回チャンスをいただいて、とても幸せです。これまでの自分の転換期になる作品だと思っています」と自らの役者人生をさらにジャンプアップをさせようとする気概を滲ませる。

屋比久知奈

ディズニーのアニメーション映画『モアナと伝説の海』の日本語版ヒロイン・モアナの吹き替えを務めたことでも注目を集める屋比久知奈は「この大きな歴史ある作品に出演させていただき光栄です。エポニーヌ役として、役に向き合って、役を深めて、“レミゼ”の世界を一日一日大切に生きたいと思います」と抱負を述べた。

三浦宏規

マリウス役を日本での上演史上、最年少の20歳で演じることになる三浦宏規は「ずっと夢見て憧れていた『レ・ミゼラブル』に出演でき、こうしてここで喋っていることが夢のようで、本当に嬉しく思います。まだまだ経験も浅く、未熟な僕ですが、自分にできるすべてをマリウスに注いで、『レ・ミゼラブル』という素晴らしいミュージカルで、彼をとことん生き抜きたいと思います」と緊張感をにじませながら笑顔で強い決意を述べた。

熊谷彩春

若干18歳の若さでコゼット役を射止めた熊谷彩春は「こうしてコゼット役で“レミゼ”デビューさせていただくことが本当に嬉しくて、まだ夢みたいな気持ちです(笑)。大先輩に学びながら、一生懸命コゼットを演じたいと思います」と瑞々しい表情をうかがわせた。

斎藤 司

お笑いコンビのトレンディエンジェルとしても活躍する斎藤 司は「今回コゼット役ということで緊張しています」と小ボケで会場から笑いを誘い、「本当に緊張しまして、なんか歯が痛いです(笑)。『レ・ミゼラブル』は超大作で、みなさんが愛している作品ですし、足を引っ張らないように頑張ります。すでに役づくりを始めて、ずる賢いテナルディエという役なので、町で人の足を引っ掛けたり、悪さをしながら頑張っています……もちろん冗談ですよ!」と終始会場をにこやかにする。

朴 璐美

今回が初ミュージカルとなる朴 璐美は「まさか40代半ばで“レミゼ”に出演することになるとは(笑)。人生初めてのミュージカルが偉大な『レ・ミゼラブル』ですので、自分に期待しつつワクワクしています」とコメント。

小野田龍之介

革命軍のリーダー・アンジョルラスを演じる小野田龍之介は「本当に多くの俳優の中から新キャストとして選んでいただいたことを心より嬉しく思っています。『レ・ミゼラブル』は、僕が今まで観劇したどの作品よりも観てきたし、音楽も聴いていると自負しています」と自信をのぞかせた。

さらに、記者からの質問で「オーディションを受けるきっかけ」を問われた伊礼は「村井國夫さんが演じていたジャベールに衝撃を受けて、いつか演じたいと思ったのがきっかけです。今でも、村井さん演じるジャベールの歌っていた歌詞が明瞭に耳に届きます」と応じ、濱田は「年齢的に最後のチャンスだと思いましたし、これを逃すと、今後後悔しながら舞台に立ち続けることになると思い、『後悔したくないからトライしよう』とオーディションを受けました」と心に宿る決意をにじませた。

それを受けた三浦は「僕はこの作品を2回観ていて、何度観ても感動が忘れられなくて、『マリウスを演じることができれば幸せだろうな』と思い、挑戦しました」と回答。昨年まで所属していた“演劇集団円”を退所した朴 璐美も思うところがあるようで「独立したばかりでチャレンジをしたかった。今のマックスを出すつもりで受けることを決めました」と胸に秘めた思いを語った。

オーディションは厳しいことが有名だが、そこでのエピソードを尋ねられた佐藤は「ジャン・バルジャンは、ミュージカルの中で技術的に難しい役だと思っていますが、技術に走ってしまうと感情が伝わらない役だと痛感しました」と感慨深げに語り、上原は「ジャベールとジャン・バルジャンの2役をオーディションで受けて、ジャベールに目を留めていただきました。ただ、『宣教師みたいな感じで歌ってくれ』と言われ、様々な困難にぶち当たりましたね」としみじみ。それに頷くように濱田は「悲しい歌を歌っているのですが、そこにも『いろいろな種類の感情を入れて歌ってください』と言われました。地声や裏声をミックスして何度もチャレンジしました」と壮絶なオーディションの裏話を披露した。

屋比久は「『オン・マイ・オウン』という歌を披露している最中はワークショップのような形で進めていただいて、私が知らなかった感情、新しい自分に出会えた場所だったので、オーディションでは学ばせていただきました」とにっこり笑うと、三浦は「『カフェ・ソング』をオーディションで歌い、演出家の方から『マリウスの中のいろんな感情を表現してくれ』と言われたのですが、技術が伴わずそれがうまく表現できなかった。本当に悔しくて、オーディションが終わって、ダメかもしれないと泣きそうになるぐらい肩を落としましたが、合格して、ビックリしたと同時に嬉しい気持ちでいっぱいになりました」と当時を思い出しながら心からホッとしている様子を見せた。

一方で、マリウスの恋人を演じる熊谷は「おしとやかで清楚なコゼットで挑戦したら、『君は学校では元気いっぱいでしょ?』と見抜かれて、マリウスがどれだけ好きか“恋バナ”をするように、演出家の通訳さんの手を握りながら歌わせていただきました」と笑い、小野田は「『ア・ベ・セー・カフェ』を歌ったのですが、オーディションの前に譜面をもらっていなかったんです。でも、音楽監督さんから『彼ならいけます』と無茶振りされて、僕も思わず『やります』と答えて(笑)。それでも自然に歌うことができて、どれだけ自分が『レ・ミゼラブル』を愛しているか知りましたね(笑)」と“レミゼ”愛を露わに。

最後に「オーディションに合格したことを芸人仲間から何か言われたか」と尋ねられた斎藤は「芸人仲間もニュースを見たみたいで、『すごいね』と言われたのですが、逆に、みんな“レミゼ”を知っているんだと小バカにしちゃいました(笑)けど、改めて多くの方が『レ・ミゼラブル』を知っているんだと実感しました。なにより、子供が生まれると運気が上がるという芸人伝説がありまして、娘からプレゼントをもらったのだと思いましたね。お返しに『宿屋の主人の歌』を娘に歌ってあげているのですが、よくよく考えたら、物を盗むことを高らかに歌う歌なので、教育上いかがなものかと思ったり……ねえ?」と答えた。

緊張の中にも笑いの絶えなかった新キャスト発表記者会見。2019年版ミュージカル『レ・ミゼラブル』は、彼ら初参加の新キャストのほかに、続投となる福井晶一、吉原光夫をはじめ、海宝直人、内藤大希、相葉裕樹、上山竜治らと共に、4月19日(金)から5月28日(火)まで、東京・帝国劇場(プレビュー公演は4月15日から18日まで)にて上演され、その後、愛知、大阪、福岡、北海道と巡演し、9月17日に大千秋楽を迎える。

帝国劇場 ミュージカル『レ・ミゼラブル』

2019年4月19日(金)〜5月28日(火)帝国劇場
(プレビュー公演:4月15日(月)〜4月18日(木)帝国劇場)
愛知公演:2019年6月7日(金)〜6月25日(火)御園座
大阪公演:2019年7月3日(水)〜7月20日(土)梅田芸術劇場メインホール
福岡公演:2019年7月29日(月)〜8月26日(月)博多座
北海道公演:2019年9月10日(火)〜9月17日(火)札幌文化芸術劇場hitaru

<チケット一般発売>
4月分:2019年1月26日(土)
5月分:2019年2月9日(土)

作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー、ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子
プロデューサー:田口豪孝、坂本義和
製作:東宝

出演:
ジャン・バルジャン 役:福井晶一、吉原光夫、佐藤隆紀
ジャベール 役:川口竜也、上原理生、伊礼彼方
ファンテーヌ 役:知念里奈、濱田めぐみ、二宮 愛
エポニーヌ 役:昆 夏美、唯月ふうか、屋比久知奈
マリウス 役:海宝直人、内藤大希、三浦宏規
コゼット 役:生田絵梨花、小南満佑子、熊谷彩春
アンジョルラス 役:相葉裕樹、上山竜治、小野田龍之介
テナルディエ 役:駒田 一、橋本じゅん、KENTARO、斎藤 司
マダム・テナルディエ 役:森公美子、鈴木ほのか、朴 璐美

男性アンサンブル
新井海人、石飛幸治、伊藤俊彦、今井 学、宇部洋之、大津裕哉、大嶺 巧、鎌田誠樹、川島大典、木暮真一郎、佐々木淳平、篠田裕介、杉浦奎介、染谷洸太、田川景一、丹宗立峰、土倉有貴、中井智彦、長尾哲平、中西勝之、深堀景介、藤田宏樹、増原英也、町田慎之介、松村曜生、武藤 寛、持木 悠、横田剛基

女性アンサンブル
五十嵐志保美、石丸椎菜、伊藤美咲、小倉優佳、木南清香、桑原麻希、小林風花、篠崎未伶雅、島田 彩、中村萌子、華花、般若愛実、廣野有紀、町屋美咲、三上莉衣菜、湊 陽奈、桃菜、森 加織、柳本奈都子

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関連書籍:『レ・ミゼラブル』(上下 合本版)