LIVE SHUTTLE  vol. 297

Report

DA PUMP 大ヒット曲「U.S.A.」をはじめ、圧巻の歌声とダンスパフォーマンスに会場が熱気に包まれた、7人初の大舞台をレポート。12月にはベスト盤も発売!

DA PUMP 大ヒット曲「U.S.A.」をはじめ、圧巻の歌声とダンスパフォーマンスに会場が熱気に包まれた、7人初の大舞台をレポート。12月にはベスト盤も発売!

「LIVE DA PUMP 2018 THANX!!!!!!!」
2018年10月10日 国際フォーラムホールA

度肝を抜かされた。まさかのオープニングナンバーが、あの、「U.S.A.」だ。満を持してというのか、惜しげもなくというのか、1年4ヵ月ぶりに行われた単独ライブ“LIVE DA PUMP 2018 THANX!!!!!!!”国際フォーラムホールA公演の一曲目は、今や老若男女誰もが口ずさめると言っても過言ではないであろう大ヒット曲「U.S.A.」から幕を開けた。

開演5分前に突如ステージ中央に現れたカウントダウンの表示に合わせて客席から手拍子が沸き上がる。「……スリー、ツー、ワン、ゼロ!」の声でスタートしたのは、1997年6月にDA PUMPがデビューしてからのライブタイトルのフラッシュバック映像。そして今回のライブタイトル“LIVE DA PUMP 2018 THANX!!!!!!!”が映し出されると、ステージにカラフルな衣装に身を包んだ7人が後ろ姿で現れた。

何度となくYouTubeで目にしたであろうあの映像と同じイントロが流れ、同じフォーメーションのメンバーが現れると、5,000人の観客からは大興奮の歓声が上がる。そしてみんな踊る! 一気に会場中が熱気の渦に巻き込まれた。

続いて「Crazy Beat Goes On!」「Rhapsody in Blue」と懐かしい初期のころのポップでキャッチーなシングル曲を披露。リリースから約20年が経過したというのに、ISSAの声はあのころと何も変わらない初々しさを放っている。

「ようこそ! 盛り上がっていますか!? 俺たちがDA PUMPです!」と挨拶して深々と頭を下げると、メンバー7人それぞれが自己紹介。U-YEAHは「「U.S.A.」という楽曲をきっかけに、見る世界がこんなに変わるんだとびっくりしている」、ビートボックスで登場したKENZOは「リハーサルでISSAさんがこのステージに立つのは14年ぶりだと言っていた。DA PUMPオリジナルメンバーとして引っ張って歌い続けてくれたらから、そして皆さんがいるから今ここに立てている。本当に感謝しています」、そしてISSAは「今年こそこんなに感謝にあふれる一年になるとは思わなかった。この7人でここに立てることがうれしい。今日は僕らからの感謝を皆さんに届けようと思います」とファンへの感謝の気持ちを伝えた。

今日この日、国際フォーラムという大舞台でのパフォーマンスを心待ちにしていたのは、他でもないこの7人だった。彼らはここまで順風満帆にたどり着いてきたわけでは決してない。1997年6月にシングル「Feelin’ Good -It’s PARADISE-」でデビューして以降、数々のヒット曲を生み出してきたが、2006年以降、オリジナルメンバーが次々と脱退。現メンバーの7人として地に足をつけた活動を始めたのは2014年になってからだ。

その7人は、全国のショッピングモールでフリーライブを敢行するという武者修行のような旅に出た。かつてミリオンセラーを連発させたISSAは、それこそ新人アーティストがやるようなことをやり続けたのだが、そこに焦りはなく、屈託のない笑顔が常にあった。いつも凛としていた。“たとえお客さんがひとりであっても、聴いてくれる人がいるなら全国どこにでも歌いにいく。自分にできることを今しっかりとやっていればいつかわかってくれる人が出てくるはず”――そんな信念がISSAの中にあったからだと思う。そしてそのフリーライブでは過去のヒット曲を惜しげもなく歌い続けた。しばらくリリースがなかったからそうなったのだけど、ショッピングモールの通りすがりのお客さんを確実につかんでいき、実際にはお客さんはひとりじゃない、どの会場にもたくさんの観客が集まったのだった。

そんな信念が身を結び、「U.S.A.」のヒットにつながったのだと思う。だから今日、この7人が、初めて日の目を浴びるような、そんな思いをそれぞれが抱えてステージに立っていて、それがこの冒頭のMCで炸裂したのだった。

話をライブに戻そう。「最後まで一緒に盛り上がっていこうぜ!」というISSAの掛け声から、「SUMMER RIDER」、「ごきげんだぜっ!~Nothing But Something~」、「Love Is The Final Liberty」、「Around The World」と一気に披露。誰もが耳にしたことがあるだろうヒット曲の連発に、終わるたびに客席からは大きな歓声が沸く。当時4人でパフォーマンスしていた楽曲は、7人編成になり、当時とは新しい顔を持って魅せてくれる。曲ごとに七変化するフォーメーションダンスはお見事。

ダンスコーナーでは、ふたりのメンバーが向かい合って鏡に写っているように動くという、息の合った高度なダンスでお客さんを魅了した後、ISSAがひとりでステージに登場。「前半戦はいつもと変わらない元気な僕たちを見ていただきました。今いろいろなことを考えてステージに立っています。皆さん着席いただいてゆっくり聞いてください」と話し、ピアノに合わせて究極のラブソング「I wonder…」を熱唱した。衣装と同じパープルとゴールドのライトが客席に降り注ぎ、会場はISSAの力強くも優しい歌声に包まれる。そして「All 2 You」ではステージ中央に置かれたマイクスタンドの前に立ち、ときに両手を大きく広げ、ときに顔を上に向け、こみ上げる感情をマイクに乗せて吐き出した。

ISSA

DAICHI

KENZO

KIMI

TOMO

U-YEAH

YORI

続くR&B曲「Sparkle」では、ISSA、YORI、U-YEAH、DAICHIの4人が官能的に色っぽく、「Little Lonliness~しあわせの隙間~」では、ISSA、TOMO、KIMI、KENZOが切ない片想いの気持ちをラップに乗せ、「if…」では全員揃って降り注ぐ水玉模様の照明の中、情感込めて歌声を届けた。

先ほどのクールなダンスコーナーとは一転、コミカルな笑いを誘うダンスコーナーやグッズ紹介コーナーを経て、ここでISSAから、12月12日にベストアルバム『THANX!!!!!!! Neo Best of DA PUMP』をリリースすることが発表されると観客からは大歓声! デビュー曲を含む収録曲のほとんどを録り直したそうで、リリースへの期待が高まる。

「こうやってライブができていることが何よりうれしいです。来年もリリースを増やしてより多くの人のところに足を運んでいけるようにするのでよろしく! 後半戦も一緒に盛り上がっていこうぜ!」と、7人そろいのゴールドのきらびやかな衣装で「New Position」、「We can’t stop the music」、「Steppin’ and Shakin’」と一気に披露。7人の一糸乱れぬダンスパフォーマンスは圧巻。ラスト「Com’on! Be My Girl」まで駆け抜けた。

それにしてもISSAのボーカル力はすごい。ライブ全編を通して他メンバーと同様に踊りっぱなし、歌いっぱなし。しかしどんなに歌っても踊っても息が切れたり息づかいが荒くなるようなことがまったくない。まるで誰かと談笑しているかのように歌い、道を歩いているかのように踊る。その一連の動作が空気みたいと言ったらいいのか。10代のころからの努力の積み重ねもあるだろうが、これはすさまじい才能だと思う。

アンコールで再び登場したISSAは、「14年ぶりにこの場所に立ててうれしいです。ずっとずっと俺たちを見続けてきてくれたみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。事務所、エイベックス、僕らにかかわるすべてのスタッフに、そしてこんな俺についてきてくれたメンバーに、ありがとう。感謝の気持ちをこめて歌いたいと思います」と伝え、“ふぅ”と大きく息を吐き出してから、ひとりアカペラで「Stay Together」を歌った。

「真っ暗闇に迷うような だれも信じられない そんな君に 明けない夜は 決してないことを 俺が教えてあげるから」という歌詞が、まるでISSAが自分自身に歌いかけているような気がした。

ラストはデビュー曲「Feelin’ Good -It’s PARADISE-」。会場中の照明がパッと明るくなると、ISSAは客席を1階、2階、左右ぐるっと見渡し、満面の笑みを見せた。最後の「パ~ラダイス」に渾身の思いを込めて歌いきると、ステージを去った。

……これで終わりかと思いきや、バックステージからの映像で、「帰っていいのか!?」と客席に問いかけ、「もう一曲ぶちかますぜ!!」と叫んでバックステージから客席へと駆け足で戻り、「U.S.A.」をもう一度! このサプライズに客席は拍手喝采、お祭り状態。メンバーが1階客席を練り歩き、ISSAはステージを上手、下手の裾まで駆け回る。ステージを左右にハイスピードで横歩きする“インベーダーダンス”に大歓声が上がり、サビではオーディエンスみんなが親指を振り上げて“いいねダンス”を踊り、5,000人がひとつになるハッピーな空間が生まれたのだった。

ライブ終演後にISSAは、「ここがスタートだと思って、またいろいろなところでライブを行いたい」と語っていたが、今の7人になって初めて立った大舞台で初めて見た光景がこの国際フォーラムだった。強い信念を持って進んできた彼らは、また新たな信念を持って進もうとしている。まだ見ぬ場所へ、さらなる高みを目指して――。

文 / エンタメステーション編集部

「LIVE DA PUMP 2018 THANX!!!!!!!」
2018年10月10日 国際フォーラムホールA

<セットリスト>
01. U.S.A.
02. Crazy Beat Goes On!
03. Rhapsody in Blue
04. SUMMER RIDER
05. ごきげんだぜっ!~Nothing But Something~
06. Love Is The Final Liberty
07. Around The World
   ~DANCE CORNER [Serious]~
08. I wonder…
09. All 2 You
10. Sparkle
11. Little Loneliness~しあわせの隙間~
12. if…
      ~DANCE CORNER [Funny]~
13. New Position
14. We can’t stop the music
15. Steppin’ and Shakin’
16. Com’on! Be My Girl!
<ENCORE>
EN 1. Stay Together(ISSAアカペラ)
EN 2. Feelin’ Good -It’s PARADISE-
<ENCORE 2>
U.S.A.

リリース情報

現体制のDA PUMPを網羅する究極のベストアルバム!
2018年12月12日発売
BEST ALBUM
「THANX!!!!!!! Neo Best of DA PUMP」

■2CD + DVD盤
AVCD-16909/B ¥6,600+税
■CD + DVD盤
AVCD-16910/B ¥4,200+税
■CD Only盤 
AVCD-16911 ¥2,900+税

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ライブ情報

ライブイベントの情報は、オフィシャルサイトをご確認ください。
http://dapump.jp/schedule/

DA PUMP

ISSA、DAICHI、KENZO、TOMO、KIMI、YORI、U-YEAHの7人からなる、ダンス&ヴォーカルグループ。1997年6月DA PUMPとして、m.c.A・T の音楽プロデュースによりメジャーデビュー。ヴォーカルISSAのダンスをしながらもぶれない超人並みの歌唱力の高さと、ダンスの世界大会で8度の優勝や上位に入賞する実力派メンバーで構成されたグループ。
現在は自身のパフォーマンスのみならず、数々のアーティストの振り付けや演出など、多方面で活躍中。
また、3年半ぶりにリリースの新曲「U.S.A.」は、耳に残る楽曲とダンスの誰もが踊りやすく、盛り上がれるように意識して作ったクリエイティブがSNSで大いに盛り上がり、有名人まで真似をして絶賛盛り上っている。
実力と共に、常に観客を盛り上げる確かなパフォーマンス力が更に話題沸騰中!

オフィシャルサイト
http://dapump.jp/

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