Interview

サッカー選手を越えたエンターテイナー、槙野智章のオフ・ザ・ピッチ・トークが炸裂。「ワクワクさせたい。その気持ちだけです」

サッカー選手を越えたエンターテイナー、槙野智章のオフ・ザ・ピッチ・トークが炸裂。「ワクワクさせたい。その気持ちだけです」

今夏にロシアで行われたワールドカップに出場し、サッカー日本代表の躍進に貢献した槙野智章。力強いディフェンスを持ち味とする日本屈指のDFは、ピッチ上のパフォーマンスだけでなく、オフ・ザ・ピッチでも話題を振りまく。個性的な髪形やファッションは注目を集め、バラエティー番組などではコミカルな姿を見せる。SNSでも多くのフォロワーを集め、さまざまな情報を発信する。サッカー選手の枠を越え、精力的に活動するエンターテイナーの強烈なパーソナリティに迫った。

取材・文 / 原山裕平 撮影 / 小倉直樹


「サッカー選手は、サッカーがうまいだけではダメ」。だから槙野はファッションにもこだわる

槙野選手といえば、サッカー選手でありながら、髪型やファッションでも注目を集める存在となっていますね。

僕の場合、ファンの人もそうですし、どこに行っても、サッカーの質問が飛んでこないんですよ(笑)。「どういう整髪料を使ってますか?」とか、「どこで服を買ってますか?」とか。身だしなみや、ファッションに関する質問が多い。そう考えたら、みんなから興味を持ってもらっている部分を発信するのが面白いんじゃないかと。

このほど、ご自身で整髪料をプロデュースしました。

はい。言葉で伝えるよりも自分の知識や考え方を、形として表現できる貴重な機会となりましたね。

サッカー選手の枠を超越した活動ですね。

僕は若い頃に、サッカー選手は、サッカーがうまいだけではダメだと先輩に教えてもらったんです。持ち物や身に着けているものなど、プロとして結果を出せば、良いものが持てたり、多くの人に影響を与える存在になれる。つまり夢を与えられる存在ですね。そういう想いでこれまでプレーしてきましたし、今の若い選手たちにもピッチ上で頑張るのはもちろんのこと、それ以外の部分でも憧れられる存在になってもらいたいという気持ちがあります。

七三分けが特徴的な、その髪型に対してのこだわりを聞かせてください。

髪型も自分を表現するひとつの方法だと思っています。これまでにいろんなものにチャレンジしてきましたけど、槙野といえば、これという髪型を作るのも面白いかなと。日韓ワールドカップの時のベッカム・ヘアじゃないですけど、この人を真似したいと思ってもらえるような髪型にしたいなというのはありました。

どういう流れで七三分けにたどり着いたんですか?

ドイツでプレーしていた時に(※2011年から12年までドイツ1部リーグのケルンに在籍)、若いドイツ人が七三分けにしていたのを見たのがきっかけですね。七三分けといえばおじさんのイメージがありますけど、それを若い子たちがすることで、ファッションになる。当時は日本でやっている人がいなかったので、これは面白いなと思い、チャレンジしました。

今では槙野ヘアと言われることもありますよね。

槙野みたいな髪型にしたいと思ってもらったり、槙野ヘアと言ってくれるのは本当にうれしいことですよ。

服装に関するこだわりはありますか?

一番大事なのはハイブランドじゃないものを、ハイブランドに見せることですね。「その服、かっこいいよね」と言われて、タグをみたら高価ではない一般的なブランドだったりする。着こなし方で、ファストファッションをハイブランドに見せることが本当のファッショニスタだと思います。いろんなものを組み合わせて、作り上げていく。ブランドの価値を上げられる着こなしを、僕は意識しています。

ファッションに興味を持ったきっかけは?

広島にいた若い時から好きでしたけど、東京近郊に来たことでより興味を持つようになりました。おしゃれな人がたくさんいるし、おしゃれなアイテムもたくさんあるので、刺激を受けています。サッカー選手や野球選手の私服って、なんとなくダサいというイメージがあるじゃないですか。でも、僕はそのイメージを払しょくしたいんですよ。実は僕、浦和のチームスーツの開発にも加わっています。やっぱり、おしゃれなものを着たいじゃないですか。だから、自分の意見を入れさせてもらっています。

日本代表躍進の影に“DJ槙野”あり!? 「選手のモチベーションを上げるのが僕の仕事でした」

今夏にロシアで行われたワールドカップでは、“DJ槙野”も話題になりました。移動のバスや練習前のロッカールームで音楽をかけて、チームを盛り上げる役割を担ったそうですね。

選手のモチベーションを上げるのが僕の仕事だと思っていました。雰囲気にのまれている選手のモチベーションも上げるのもそうだし、チームの協調性を高めるためにも音楽は必要。雰囲気や状況に合わせて、僕が選曲して音楽を流していました。

どういった曲を流していたのですか?

長くやってきたメンバーが多かったので、だいたい好みは分かっていました。ただ同じ曲をループしても面白くないので、たまに違うジャンルを入れてみたり、J-POPだけじゃなくて洋楽を選曲したり。みんなが寝ているなと思ったら、静かな曲を流してあげたり。みんなに心地よい移動をしてもらうために、僕は寝ないで役割をまっとうしていましたよ(笑)。

例えばキャプテンを務めていた長谷部誠選手はどういった曲が好みなんですか?

長谷部さんはミスチルが好きだし、本田(圭佑)選手は懐メロが大好きですね。ただ、基本的には僕の選曲を信用してくれていましたよ。ワールドカップの時になぜか流行ったのが、KinKi Kidsの「もう君以外愛せない」。ことあるごとにこの曲を流していましたし、年齢関係なく、みんなで大合唱するくらいでしたから。

なかにはひとりで静かに気持ちを高めていきたい選手もいるのでは?

試合前や練習前に、イヤホンで音楽を聴いて、自分の世界を作って高めていくというやり方も、もちろんあると思います。でも同じ音楽をみんなで聴いて、一緒に歌ったり手をたたいたりすることで、一体感が生まれてくるというのもひとつの手法だと思う。僕のやり方が正しいかは分らないけど、自分はそのスタイルに慣れているんです。音楽のないバスやロッカールームの環境が逆に分らない。静かなところにいたことがないんですよ(笑)。

「選手にとってやるべきことは、プレーすること以外にもあると思っている」。SNSのこと。そして、これから

槙野選手はSNSも頻繁に更新していますよね。ツイッターが約75万人、インスタグラムが約43万人と、日本人サッカー選手のなかではトップクラスのフォロワーを獲得しています。

SNSはうまく使わないといけないですね。失敗する人も多いじゃないですか。実際に僕も炎上したことがありますし(笑)。ただ、これはファッションにもつながりますけど、サッカー選手だからといって、サッカー選手っぽいことをするのが好きじゃないんです。みんながしていないことを、やりたいタイプなんで。

どういった内容をアップすることが多いですか?

ファッションのことも発信しますし、トレーニングの動画をアップすることもあります。例えば新しい服をアップすると、皆さん、いろんなアンテナを張っているので、どこのブランド? とか、どこで買えるの? といった反応がありますね。トレーニング動画も、参考になるという意見をよくいただきます。だからみんなが興味があるようなことを探して、発信するようにはしてますね。

SNSを活用するのは、自身のアピールだけでなく、サッカー界全体の周知を高め、盛り上げていきたいという想いもあるのですか?

ワールドカップが盛り上がって、ヴィッセル神戸にイニエスタ選手も来た。サッカーに興味を持ち始めた人も多いと思います。その興味を一過性なものにしないために、リーグ全体としていろんなことをやっていかないといけません。クラブだけじゃなく、選手の立場としても、できることはやっていきたいですね。もちろんプレーや結果で観客を呼ぶのは当たり前。それがベースにあるのはもちろんですけど、選手にとってやるべきことは、プレーすること以外にもあると思っています。

そういう想いを含め、槙野選手には既存のサッカー選手を超えた、エンターテイナーとしてのパーソナリティが備わっているように感じます。その原動力となっているものはなんでしょうか?

子どもの頃に、カズさん(三浦知良)とかゴンさん(中山雅史)を見てきたというのはありますよ。ゴールパフォーマンスだったり、ピッチを離れたところでも観ている人を喜ばせる姿を見せてくれていた。自分もそれを見て喜んでいたので、自分がプロになった今、同じことをやりたいなと。ワクワクさせられた側から、ワクワクさせる側になりたい。その気持ちだけですね。

サッカーの話も聞かせてください。4年後のカタール・ワールドカップを目指す日本代表に選出されました。サンフレッチェ広島の先輩であり、コーチも務めていた森保一さんが監督を務めることになりましたが、新しい代表チームの居心地はいかがですか?

この年齢(31歳)でも代表に呼んでもらえていることを、奇跡と感じています。正直ロシア大会で代表は最後だと思っていましたから。だけど、いろんな巡りあわせがあって、新生日本代表のスタートに自分の名前があったのは純粋にうれしかったです。

年齢的にも、これまでとは違う立場で代表にかかわっていくことになりますね。

そうですね。今までは長谷部さんや川島(永嗣)さんが引っ張ってくれていたけど、自分もそれくらいの年齢になった。森保さんはそういう部分も期待して呼んでくれたと理解しているので、自分のことよりも、チームのことを最優先に考えてやっていかなければいけないと思っています。

4年後は35歳になります。再びワールドカップの舞台を狙っていきますか?

そうですね。長友(佑都)選手がよく、サッカーは年齢じゃないと言ってますが、僕もそうだと思います。それくらいトレーニングは進化していますし、35歳でもまだまだできることを証明しないといけない。若い選手に簡単に席を譲る気はないですから。奪い取るという気持ちで向かってきてほしいですね。


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・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
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槙野智章(まきの ともあき)

1987年5月11日生まれ、広島県出身。アカデミー時代から育ったサンフレッチェ広島で2006年にプロデビューを果たし、攻撃的なDFとして活躍。ドイツでのプレーを経て、2012年から浦和レッズに所属する。日本代表にも名を連ね、今夏に行われたロシアW杯では1試合に出場した。サッカーだけでなく、芸能・ファッション界でも活躍する。最近のマイ・フェイバリットはSPiCYSOL。今年2月に女優の高梨臨と結婚した。