Interview

烏野高校排球部2・3年生が大集合!! ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」開幕直前“最強”の座談会〈後編〉。彼らがこれまでに目撃した“烏野事件簿”を暴露!?

烏野高校排球部2・3年生が大集合!! ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」開幕直前“最強”の座談会〈後編〉。彼らがこれまでに目撃した“烏野事件簿”を暴露!?

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝最強の場所(チーム)″が、ついに10月20日(土)より幕を開ける。
本作をもって卒業を迎える烏野高校排球部のメンバーを演じるキャストたちを迎え、裏話などで盛り上がるスペシャル座談会〈後編〉は、烏野高校排球部2年・田中龍之介 役の塩田康平、西谷 夕 役の渕野右登、縁下 力 役の川原一馬、3年・澤村大地 役の田中啓太、菅原孝支 役の田中尚輝、東峰 旭 役の冨森ジャスティンが登場。ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」という作品の魅力や、仲間との楽しい(ちょっぴり危険な!?)思い出を語ってくれた。

取材・文 / 近藤明子 撮影 / 冨田望

未来に続く希望ある作品として刻まれるものに

最初に、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝最強の場所(チーム)″にかける意気込みをひと言ずつ伺えますか?

塩田康平 演劇「ハイキュー!!」という作品からは大切なものをいろいろもらったので、〝最強の場所(チーム)″では僕が作品に恩返しをしたいです。自分だけが目立つのではなくて、物語の流れのなかでそのシーンの主役を目立たせて、作品自体を良くすることを目指し、作品とこのカンパニーに対して恩返しができるように精一杯やりたいと思っています!

川原一馬 今はまだ稽古中盤なので、まだまだ手探りな部分もありますが、いろいろ模索しながら頑張っています。面白いものになるように頑張ります!

渕野右登 今回はパフォーマンスもすごく多いです。お芝居パートでもひとりひとりのドラマがあるので、(塩田)康平くんが言ったように、物語の中心にいる人を引き立たせ、もちろん自分の役割もちゃんと果たして演劇「ハイキュー!!」に貢献したいと思っています。

渕野右登

田中尚輝 途中参加の僕は今回が2作目の演劇「ハイキュー!!」になります。菅原孝支というキャラクターは周囲をちゃんと見て仲間の士気を高められる人物なので、ベンチからチームのみんなをしっかり輝かせられるように支えていきたい。もちろん周りの輝きに負けないぐらい自分も輝いて……それが結果として作品全体を輝かすことになると思うので、チームがどんどん輝けるように、稽古中も声を出して頑張っていきます。

冨森ジャスティン 初演の手探り状態から始まって、毎回様々な演出で観客の皆さまを驚かせてきました。今作も皆さん楽しみに待っていてくださっていると思うので、劇団「ハイキュー!!」の集大成となる公演を見せられるように頑張ります!

田中啓太 どうしても今作は“烏野キャストの卒業”がフィーチャーされがちですが、“卒業”や“終わり”といった“しんみり”した感じではなく、未来に続く希望ある作品として、観客の皆さまの胸にしっかりと刻まれるものにできたらと思います。

田中啓太

今では芝居しているのか部活やってるのかわからなくなる

では、ここからは進行役を塩田さんにお任せして、演劇「ハイキュー!!」の思い出を語っていただきたいと思います。

塩田 俺、思ったんだけど……思い出に残るシーンだとたくさんあって選べないと思うから演劇「ハイキュー!!」と聞いて、最初にパッと浮かぶシーンを言っていくのはどうかな?

一同 おぉー! いいね!

塩田康平

塩田 じゃあ、俺から。俺は、最近の公演っていうのもあるけど〝はじまりの巨人″で(川原)一馬が演じる縁下 力が入ってきてからの物語の流れが強烈に脳裏に焼きついてる。それはたぶん、役者として演じていて楽しかったからだと思うんだよね。

尚輝 俺も〝はじまりの巨人″だな。まぁ途中からの参加で、まだ〝はじまりの巨人″にしか出ていないっていうのが一番の理由なんだけど(苦笑)。

冨森 もっと前からいる気がするよ(笑)。

啓太 うん、すげぇ馴染んでるよね(笑)。

尚輝 芝居の流れって毎日違うけど、鳥肌が立つくらい「やべぇ!」と思ったのが、”はじまりの巨人″1幕ラストのシーン。

川原 条善寺高校との試合が終わったところ?

尚輝 そう。条善寺高校との試合が終わって、縁下の「だからじゃねぇの?」っていう台詞のあとに、2年生が笑顔になったときの空気感がすごく良かったなって。舞台袖にハケるほんの数秒で彼らの関係性が全部伝わってきて、「いいチームメイトだな」って思った。

田中尚輝

冨森 俺は、〝勝者と敗者″の公演自体が強烈に印象に残ってる。「ハイキュー!!」の原作自体が“負けて得るもの”というメッセージを丁寧に描いている作品だし、俺が演じる東峰 旭がまさにそうで、大きな負けを経験して、そこから再び立ち上がるまでの姿が〝勝者と敗者″の中で役にシンクロして、自分でも演劇をやっているのか、スポーツをやっているのかわからない状態になったことがあって……芝居中に“自分だけど自分じゃないような感覚”になったのはあのときが初めてで、ちょっと忘れられない不思議な経験だった。

塩田 回を重ねるごとに試合のシーンも激しさを増して、今では芝居しているのか部活やってるのかわからなくなるときがあるよね(苦笑)。

尚輝 演出のウォーリー(木下)さんは「新しいスポーツをつくりたい」って言ってたよね。

冨森 俺らからしたら、「本当に大変だから一回やってみてよ!」って感じだけどね(笑)。

一同 (笑)。

冨森ジャスティン

冨森 でも、やり始めたらなんだかんだ楽しいし、できないと悔しいから頑張っちゃうんだけど。「みんなキツいんだから、俺も頑張ろう!」とか思うところが、このカンパニーのいいところだなって思う。啓太のパッと思い浮かぶシーンは?

啓太 演劇「ハイキュー!!」と聞いて俺がパっと浮かべたのは、(須賀)健太がリフトされてアタックしているところなんだよね。毎公演、試合のたびに必ず出てくるシーンだし、やっぱり演劇「ハイキュー!!」を一番象徴しているポーズだと思うから。ぶっちゃけ、最初に稽古でやったときは「これはカッコいいのか?」と不安にも思ったけど、でもやっぱりカッコいいよね(笑)。

塩田 うん、本気でやれば、なんでもカッコいい!

啓太 それが印象的っていうか、パッと出てきましたね。

川原一馬

川原 俺は、オープニングの「デンデンデンデンデンデデーン」のところ。あのリズムを聞くとワクワクするし、改めて演劇「ハイキュー!!」は“音”でできている作品だなと思った。サントラを聴くと、「この曲はあのシーン」って全部のドラマが思い出せるもん。

渕野 僕は「バレーボール 排球」っていう群ゼリ(※キャスト全員で言う台詞)。それこそ、僕は途中からの参加で〝勝者と敗者″を客席で観ていたんだけど、そのときに初めて観た群ゼリのシーンに鳥肌が立っちゃって……。自分で演じてても、あの台詞は気持ちいい!

啓太 うん、俺もあのシーンを観てすごくカッコいいと思った!

新技への果敢な挑戦で、あわや“大事件”寸前!?

塩田 ここからは “烏野事件簿、メンバーは見た!”っていうタイトルで、メンバーが目撃した面白エピソードを語り合うらしいけど……何かある?

川原 稽古前の模擬試合で、負けたチームが腹筋とか腕立てを罰ゲームでやるのも燃えるよね? そのときの(冨森)ジャスティンの審判に対しての圧力がすごくて……。

啓太 そうそう、ジャスの抗議はヤバイ!(笑)

冨森 負けず嫌いだから(笑)。

啓太 それでウォーリーさんに「ジャス、退場」って言われる(笑)。

塩田 稽古中に確認用に動画を撮ってるけど、ミスした人がいたらスローモーションでそのシーンを流されて、みんなで見て笑うっていう辱めの時間があったりもするよね。

冨森 それ、俺、何回かやられた(苦笑)。アレは恥ずかしいけど、「次は間違えないぞ」って奮起するんだよね。

塩田 俺、ジャスの事件で思い出すのはアクロバットだな。

尚輝 Bツイ(=バタフライツイスト)っていう難しい技があるんですけど、俺がやってるのを見たジャスが、自分もできると勘違いして、やってみたら……。

塩田 思いっきりヘッドスライディングしてたね(笑)。

冨森 マット上で何回か練習して「いけそうだな」と思ったんだよ!

塩田 通し稽古で披露したときはギリギリできてるように見えて、ウォーリーさんに向かって「どんなもんじゃい!」ってドヤ顔してたけど、動画で確認したら、ちゃんとはできてなくて、ヒザから落ちて「ちょっと足の親指痛―い」みたいになってたよね(笑)。

冨森 あはは! でもアクロバットなら、(渕野)右登のほうが本当に事件だったよね?

渕野 西谷(夕)の技で“ローリングサンダー”っていう回転レシーブの技があって、アクロバットが得意な(田中)尚輝くんにカッコいいローリングサンダーのやり方を教えてもらったんですよね。稽古で初めて成功させたときは、尚輝くんも自分の出番じゃないのにセットに上がってきちゃったくらい喜んでくれて(笑)。その後も精度を上げようと時間があるときに個人練習していたんですけど……本番1週間前の通し稽古の幕間に練習をしていたら、失敗してしまって。

冨森 “ひとりDDT”になってた(苦笑)。右登ひとりで“エア・プロレス”。

一同 (爆笑)。

渕野 回転力不足で背中から落ちてしまいまして。一応、マットは敷いていたので大丈夫だったけど(苦笑)。

塩田 いや~、あの落ち方はビビった! あやうく本当の大事件になるところだったから。

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