Interview

前川優希、『西郷どん』でTVドラマ初挑戦! 舞台MANKAI STAGE『A3!』の裏話も聞いた役者としての“僕”の存在理由

前川優希、『西郷どん』でTVドラマ初挑戦! 舞台MANKAI STAGE『A3!』の裏話も聞いた役者としての“僕”の存在理由

いま、注目の若手俳優とは誰かと問われれば、ぜひとも前川優希の名前を挙げたい。舞台ではRICE on STAGE「ラブ米」シリーズ、MANKAI STAGE『A3!』など話題作に出演し、にわかに彼の周りが慌ただしくなっている。そんな矢先、10月21日放送回より、NHK大河ドラマの『西郷どん』に市来宗介役として出演を果たした。ますます前川の活躍に期待が高まるなか、エンタメステーションではインタビューを敢行。NHK大河ドラマ『西郷どん』への意気込み、さらには、舞台やドラマとの違いまで、若干20歳の役者を魅了する“芝居”の楽しさを存分に語ってもらった。

取材・文 / 竹下力 撮影 / 増永彩子


『西郷どん』出演で役者人生の運命に感謝。「一つ一つの現場を大切にしたい」

“初”テレビドラマの出演が、大河ドラマ『西郷どん』! まず、出演されることになったお気持ちを聞かせてください。

“初”ドラマ、しかも“大河ドラマ”という、日本国民みなさんが知っていらっしゃる番組に出演できるので、決まった時はびっくりしました。市来宗介という重要な役もいただいて、僕の役者人生の運命に感謝しています。

周りの反響はいかがだったでしょうか。

母親がとても喜んでいました。それが嬉しかったです。「大河ドラマ決まった」と伝えたら、親戚や友達や職場にも言っているらしくて(笑)。改めて、作品の影響力に驚いています。

前川さんはまだまだお若いですし、役者として初物づくしの経験が続いていきそうです。

たとえ、ドラマ、映画、舞台であっても、一つ一つの現場を大切にしたいです。それから、僕がお芝居を始めたときに先輩から言われた印象的な言葉があって、舞台の千秋楽や映像のクランクアップの前日に、「この役を演じるのは最後かもしれないし、この役と過ごすのは最後の日だ」と役に愛着を抱いて演じようと決めています。いくつかのお仕事が重なって、心と体を削ることがあっても、役を愛しながら、たくさんの経験を積んでこれからも走り抜けたいです。

先ほどもおっしゃったように、ご自身の役名は市来宗介で、桜庭ななみさん演じる市来家に嫁いだ西郷家の長女“琴”の長男役になります。桜庭さんといえば、中国語も堪能で、いまでは国際派の女優というイメージがありますが、共演されていかがですか。

熊吉役のドランクドラゴンの塚地武雅さんから、「彼女の息子だから、相当ヤンチャになるね」と言われました(笑)。桜庭さんの演技には感動しましたし、現場では分け隔てなく接してくれて、元気で明るい。実際に鹿児島県出身ともあって、気っ風のいい女性でした。

このドラマの魅力とはどんなところにあるのでしょうか。

“大河ドラマ”なので、時代考証が確立されているので歴史好きの方にはたまらないと思いますし、『西郷どん』に登場する人物でいえば、“薩摩隼人”の男らしさや“薩摩おごじょ”といった女性の気立ての良さがキャストみんなで表現されて、その魅力を余すことなく撮影班がしっかりと拾ってくれます。歴史の深さだけではなく、人の温かみが描かれているんです。実際、撮影に参加した時は、楽しい雰囲気の中でしっかりした人間ドラマが作られている現場だと感じました。

事務所の先輩にあたる渡部豪太さんは、西郷家の次男の吉二郎を演じて話題になりましたが、実際に、何かお話をされましたか。

『西郷どん』の出演が決まって、真っ先に「出演させていただきます!」とあいさつをしました。そしたら、まだまだ、経験も実力もない自分に、「“西郷家”をよろしくお願いします」と丁寧におっしゃってくださって。優しく労っていただいてとても嬉しかったです。

渡部さんの演技をご覧になっていかがでしょう。

西郷隆盛が東京に行っている間に、“西郷家”を支え続ける、ただキラキラしているだけではなくて、畑仕事を熱心にこなして泥にまみれ、貧乏を耐え抜いた“男”として説得力がある演技だと感じました。僕も役者として変に目立とうとするのではなく、あくまで作品の手助けになれるような演技を心がけたいです。

西郷隆盛の鈴木亮平さんの印象はいかがですか。

撮影を重ねていくうちに、監督によく質問されているのを拝見して、主役の鈴木さんもここまで一生懸命に取り組んでいらっしゃるのに、生半可な気持ちで演じてはいけないと襟を正しました。ただ、現場を離れれば、みんなの空気を和ませてくれて。真剣で、一直線で、まさに西郷隆盛みたいな人です(笑)。

(笑)。前川さんの出演される放送回からは、物語は風雲急を告げ、ますます展開が楽しみになります。

西郷隆盛たちの鹿児島での熱い青春時代を乗り越えて、僕が出演する時期は、大政奉還が終わって、明治時代になります。ずっと共に歩んできた西郷隆盛と瑛太さんが演じている大久保利通が袂を分かち別々の道に進んでいく別れの話でもあるので、最初からご覧になられた方は心にグッとくると思いますし、日本を突き動かしてきた西郷隆盛が、何をしていくのかハラハラする展開になると思います。そして、最後には西南戦争で散っていく男たちの姿に感動してほしいですね。

これから前川さんたちが中心となっていく『西郷どん』ですが、ご覧になっていただく方に、前川さんのことをどのように感じていただきたいですか。

『西郷どん』という国民的ドラマを観て、「あの子は誰だろう」と思っていただくことも多いと思いますが、それだけでありがたいです。というのも、僕のことよりも、僕が演じることで良い作品になっていると感じてほしいんです。今後は、西南戦争へ向かっていく激動の時代の物語が見どころになりますし、その上で、僕の存在に少しでも興味を持っていただけたら幸せです。

舞台とドラマ、求められるものの違い。「MANKAI STAGE『A3!』は自分を見つめ直す作品」

今度は、前川さんが出演されている舞台のお話を聞かせてください。まず本年に上演されたMANKAI STAGE『A3!』は大ヒットしましたし、凱旋公演もすぐです。

とてもありがたいですね。演出の松崎(史也)さんもおっしゃっていましたが、“演劇”をテーマにした舞台はとても新鮮でした。芸歴もバラバラな僕らが、“初舞台を踏む”ことを舞台にした物語を演じていると、当時を思い出します。「あの当時はこんな気持ちだったな」と自分を見つめ直す作品です。

初舞台のお話が出ましたが、前川さんの初舞台『K-Lost Small World』に出演した時のお気持ちはいかがでしたか。

何をしていいのかまったくわからなかった(笑)。緊張して、周りの共演者に話かけられませんでしたね。先輩の安西慎太郎さんが、仲良くしてくれて座組みに溶け込むことができて、ネガティブな気持ちが大きかった分、優しさや思いやりが、余計にありがたかったです。

松崎さんの演出はいかがでしたか。

まず、ご本人が素敵な方ですね。寡黙な方で、あまり賑やかにされるわけではいのですが、演劇人だからこそ、言葉を大切されて、演出されるのが上手だなって。僕らの芝居を否定せずに、自分の考えを織り交ぜて、提案してくれる。一緒にお仕事をしていて楽しかったです。

ちなみに、MANKAI STAGE『A3!』で皆木 綴 役の前川さんと同じ“春組”でシトロン 役の古谷大和さんは、つい先ごろの『最遊記歌劇伝─異聞─』(18)でもご一緒でしたね。

とても仲良くさせていただいています。サインを考えろと教えていただいたり(笑)。大和くんは座長をこなすような尊敬する先輩ですが、僕のことを、立てて褒めてくれるんです。年上とか芸歴が長いからというわけではなくて、同じ座組みだから一緒に作って行こうとおっしゃってくれたので、とても嬉しかったです。

舞台と映像のお仕事で、本読みと稽古は違ったりするんですか。

舞台の本読みと映像の本読みは心持ちから違いましたね。舞台の本読みは、まずは脚本の内容を確認して、テンポを合わせることが大切で、役を深めるためには、あくまで“稽古”をする必要があるんですね。本読みの段階から役になりきると変に凝り固まってしまうので、無理やり役を作ろうとはしないんです。ただ、映像だと、何度か脚本を読んで、すぐに撮影に入るので、本読みで役を固めなければいけなかった。なので、監督に「どういう気持ちで演じればいいですか」と尋ねたり「こういう風にしたい」と提案しながら準備をしました。

舞台とドラマは本読みの段階から違うんですね。

求められるものが違います。舞台は1カ月も稽古を積んで、同じ内容をお客様の前で何公演も披露するので、安定した状態でお芝居をするのが大切だと思っています。ただ、ドラマや映画になると、本読みをしてカメラの前に立って、「スタート、カット、OK」となったら終わりで、あとは放送されるだけになります。舞台では持久力と集中力、映像であれば瞬発力と応用力、あるいは適応力が求められます。

どんな役をいただいても“謙虚”な姿勢で。「すべては“親孝行”のために」

ここからは、前川優希ヒストリーを聞かせてください。演技に目覚めたきっかけはいつ頃だったのでしょうか。

小学校6年生の学芸会で、『オズの魔法使い』を披露して、カカシを演じたときに芝居が楽しいなと思ったんです。先生に褒めてもらえたのも嬉しかったのですが、本番で大事な台詞を思いっきり“とち”ったんです(笑)。それが悔しくて中学校に入って演劇部に進みました。もし、あの学芸会で成功していたら、いまの僕はなかったかもしれません。そこから芝居にのめり込んで、演劇を専門に勉強できる高校に進学したんです。

その時代に思い出に残っていることはありますか。

中学校の時は、先輩や後輩も関係なく、脚本は、衣装は、小道具はどうしようといろいろ話し合って楽しかったな。高校では、カリキュラムがしっかりしていて、朝練があって、夜練があって、もう10代の“青春”はなくて(苦笑)。夜遅くまで稽古をして、劇場に入れば劇団員のように仕込みもバラシもして、役者として貴重な経験をさせていただきました。

前川さんの役者としての現状はいかがでしょう。役者として大切にされているものはあります?

まだ胸を張って「役者です」と、初めてお会いする方に自己紹介するのは少し抵抗があります(苦笑)。ようやく『西郷どん』のように代表作がポンと口から出るようになったばかり。ただ、これからどんな役をいただいても“謙虚”な姿勢を貫きたいです。それから感謝の気持ちを持っていないと役者として続けられない気がします。それは役者としてより、親から教えられた人間として基本的なことですね。

高橋一生さんが憧れの役者だと聞きました。

高橋一生さんの好きなところは、役に溶け込んで、台詞や演技に説得力があって、見る人の目を奪うのが素敵だと思っています。いつか高橋さんのような役者になるために、いろいろな現場を踏むのが今は大事だなって思っています。

お芝居を続けられるモチベーションはありますか。

ここまでお芝居を続けているのはやっぱり“親孝行”なんですね。親には苦労をかけているので、この仕事で、“親孝行”をしたいと思っているんです。いずれは、座長として舞台の中心に立ったり、憧れの監督の下で主演をやらせていただくことがあれば、さらに“親孝行”ができるので精進していきたいです。

挑戦してみたい舞台はありますか。

どんな舞台でもやってみたいですが、物語を回していくキーマンになってみたいです。あとは、時代劇の舞台に挑戦してみたいです。

それでは最後に、役者・前川優希が志す役者像とは。

僕が関わった作品が、すべて面白い作品にできるような役者でいたいです。これまでいただいたお芝居のお仕事に感謝しながら、関わったからにはお客様を満足させたいと思っています。まずは、僕の出演する作品を楽しんでもらって、それから、“前川優希”という役者のことを気にかけていただけたら嬉しいですね。


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フォトギャラリー

前川優希

1997年、東京都生まれ。2016年、舞台『K -Lost Small World-』で、本格的に俳優活動を行う。その後、RICE on STAGE『ラブ米』シリーズ、MANKAI STAGE『A3!』など話題作に出演。2018年10月21日放送の大河ドラマ『西郷どん』より、市来宗介 役としてレギュラー出演。いま、最もホットな若手役者のひとりである。

オフィシャルサイト
http://www.spacecraft.co.jp/maekawa_yuuki/

オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/maekawa-yuki/

公式Twitter
@yuyukiki535

大河ドラマ『西郷どん』

総合テレビ 毎週日曜 20:00〜20:45 
BSプレミアム 毎週日曜 18:00〜18:45

オフィシャルサイト
https://www.nhk.or.jp/segodon/

MANKAI STAGE『A3!』~SPRING & SUMMER 2018~

東京凱旋公演:10月26日(金)~11月4日(日)天王洲 銀河劇場

東京凱旋公演千秋楽の模様のライブビューイングが決定
開催日時:11月4日(日)18:00〜公演

特設設サイト
https://msa3-lv-theater.ponycanyon.co.jp/

原作:イケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』
演出:松崎史也
脚本:亀田真二郎(東京パチプロデュース)
音楽:Yu(vague)
振付:梅棒
メインテーマ制作:大石昌良

出演:
【春組】
佐久間咲也 役:横田龍儀
碓氷真澄 役:牧島 輝
皆木 綴 役:前川優希
茅ヶ崎 至 役:立石俊樹
シトロン 役:古谷大和

【夏組】
皇 天馬 役:陳内 将
瑠璃川 幸 役:宮崎 湧
向坂 椋 役:野口 準
斑鳩三角 役:本田礼生
三好一成 役:赤澤 燈
鹿島雄三 役:滝口幸広
松川伊助 役:田口 涼
迫田ケン 役:田内季宇
古市左京 役:藤田 玲

オフィシャルサイト
http://www.mankai-stage.jp

オフィシャルTwitter
@mankai_stage

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