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『アサシン クリード オデッセイ』クリアするのがもったいない面白要素とは?

『アサシン クリード オデッセイ』クリアするのがもったいない面白要素とは?

暗殺者となった主人公を操り、古代ギリシャをリアルに再現したフィールドで戦えるアクションRPG『アサシン クリード オデッセイ』。過去作よりもさらにRPG色が増し、プレイヤーの選ぶ選択によって主人公の運命が大きく変わるという、本作独自のシステムなどを前回の記事では紹介しました。2回目となる今回は、この世界をさらに堪能するためのさまざまなコンテンツを紹介します。

文 / 内藤ハサミ


戦闘の要となるアビリティ

主人公がレベルアップをするたびに獲得できるアビリティポイントを使って、プレイのあらゆる局面で役立つ技を習得することができます。本作の主人公は超人的な身体能力を持っており、どんな高い場所にでもヒョイヒョイ上ったり、水中でかなり長い時間息が続いたりと、常人には到底真似できないようなことを軽々やってのけるのですが、基本的な戦闘の難度が高い本作では、そんな主人公でも手を焼く場面は多々あります。攻略を助けてくれるアビリティの存在はかなり重要と言えるでしょう。

▲アイコンを選んで〇ボタンを長押しすると習得できます

アビリティは、アビリティポイントを使用して習得するハンターアビリティ、ウォリアーアビリティ、アサシンアビリティという戦闘に特化した3つのカテゴリと、レベルアップやビューポイントのシンクロ数など特殊な条件で習得する基本的なアサシンの技能、ベースラインアビリティの4つに分かれています。鷹のイカロスを使って索敵を行える“鷹の目”や主人公の基本動作が強化されるベースラインアビリティ以外は、メニュー画面から△、□、×、〇の各ボタンに好きなアビリティをセットすることで実際に使うことができます。

▲アサシンアビリティのひとつ、“毒性攻撃”。近接武器と矢に毒をまとわせ、15秒間追加ダメージを与える効果があります。敵の体力が高くて削るのが大変な場合など、攻撃に組み込むと役立つでしょう

ポイントを使って得られるアビリティは、レベルを上げることや別のアビリティの習得が条件で解放され、初めから選べないものもありますが、習得順は基本的に自由。遠隔攻撃や狩りを楽しみたい、正面からガチの勝負をしたい、ステルス行動でスマートに暗殺したい……プレイスタイルの好みによって、習得順は変わってくるはず。相応のドラクマ(お金)を支払うことで習得したアビリティをリセットし、ポイントを戻すこともできますが、それまでの習得数が多いほど、必要額も上がります。

個人的に序盤の習得でおすすめのアビリティは、敵の小盾をもぎ取ってダメージを与える“シールドブレイク”、ライフを回復する“セカンドウインド”、周囲の敵をスタン状態にできる“バニッシュ”などです。戦闘に慣れてきてプレイヤーの攻略法が確立してくれば、おのずと次に欲しいアビリティは決まってくるはず。ベースラインアビリティ以外を一切習得せずにクリアするということも可能です。腕に自信があれば、そういう縛りプレイを試してみるのも面白いかも。特に、後述する征服戦争では小盾を持った兵士がたくさん出てくるので、それをシールドブレイクでどんどんはぎ取っていくのは非常に気持ちよかったです。

さまざまな戦闘の楽しさ

本作では、フィールドを歩いているときやクエスト中に遭遇する兵士、動物などとの戦闘のほかにも、いくつかの闘いの形が意欲的に取り入れられています。勝利すればレアな装具が手に入ったりするなどのメリットがあるだけでなく、それぞれ夢中になれる魅力的なコンテンツなのでメインストーリーそっちのけで楽しんでしまって、つい何時間も経っている……なんていうことも。ここでは、傭兵、征服戦争、海戦について述べていきます。

《傭兵》

人に発見された状態で兵を殺すなどの敵対行為を行っていると、主人公に懸賞金がかけられます。すると、主人公を倒すための傭兵がどこからともなく集まり、襲い掛かってくるのです。自分よりレベルの高い傭兵を倒すと“ティア”という傭兵ランクが上がり、鍛冶屋での割引が受けられたり、主人公にかけられる懸賞金の額が下がったりなどの利益があります。どの傭兵も二つ名が付いていて、ルックスもそれぞれに個性的。傭兵はふつうの兵士などと比べてかなり強いので、装備を十分に整えて迎え討ちましょう。

▲各傭兵の紹介文では、彼らの持つエピソードや性格などが語られています。それを読むのが面白く、わざと街中で乱闘事件などを起こして悪目立ちしては、新たな傭兵を呼び寄せて楽しんでいます……

▲主人公が賞金首になり右下の兜ゲージが赤くなると、傭兵から追跡され始めます。道端や街中など、どこにいても容赦なく襲ってきますが、しばらく問題行動を起こさないでおとなしくしていれば追跡が解除されます

傭兵は、とどめを刺すまえであれば、自軍に勧誘し船の副官として登用することができます(船については後述します)。傭兵はほかに勧誘できるモブと比べると、副官候補として優秀です。屈強で名の知れた傭兵たちを自分の部下にする……なかなかいい気分ですね。

《征服戦争》

マップの各地域は、スパルタ、アテナイどちらかの勢力が支配しており、支配している勢力の指導者もその地域に存在しています。その指導者を倒したり、その勢力が所有している物資を燃やしたりなどして地域の国力を下げるとマップに両勢力の戦闘将軍が現れ、そのどちらかの勢力に味方をする征服戦争が開始できるようになります。

▲それまでにメインストーリー内で選んだ選択肢などは関係なく、両軍どちら側にもつくことができます

▲敵兵を倒していくと現れる指揮官を倒し、敵の戦力をすべて奪うと勝ちです

これに勝利すれば経験値、装具、ドラクマを手に入れることができるので、手っ取り早くひと稼ぎするにはもってこいです。帝国国家よりも都市国家の防衛がより難しいですが、その代わり得られるアイテムなどもいいものになるので、大きな報酬を得たい場合は都市国家につくといいでしょう。両国の支配地域は、主人公が何もしなくても日々支配力の増減を繰り返していますが、強大な支配力を持った地域が短時間で敵勢力の手に落ちることはほぼないので、ある程度主人公の活躍で情勢を操作できます。ただし、完全に任意の状態を維持できるわけではないので、勝利報酬をもらうための手段として考えるのがいいかと思います。

《海戦》

ケファロニアのメインクエストをクリアするとアドレスティア号という船が手に入り、メインシナリオが次の段階に進むタイミングでイオニア海に漕ぎ出すことができます。当時の船を忠実再現し、たくさんの船員が交代でエッサホイサと漕ぐシステムになっていて、主人公は船長として甲板から船員たちに指示を出しながら船を動かします。

▲大勢の船員が漕いでいるからか、けっこうなスピードが出ます

L3 スティックで移動、R3スティックでカメラ移動という操作方法は地上での操作と変わりませんが、□ボタンで最大船速、×ボタンで他の船への衝突と、アドレスティア号専用の操作が多数あります。水上の操作ということで徒歩のときよりもレスポンスはゆっくりですが、思った以上に小回りが利いて、快適に動かすことができます。ちょっとうれしいのは、方向キーで船乗りの歌を任意で流したり、シャッフルしたりできること。実際、当時も舟歌を歌いながら船を漕いだそうです。古代ギリシャの海風香る船旅を、臨場感たっぷりに味わえちゃいますね。ただし、海賊などの敵船は容赦なく襲ってくるので気を抜いてはいられませんが……。

▲敵船との戦い。主人公を追う傭兵が乗っていることも

▲敵船に横付けし、敵味方入り乱れての乱闘!

さまざまな敵船が襲ってくる海上で生き残るために、アドレスティア号はR1 ボタンでジャベリン攻撃、L1ボタンで矢の斉射ができる機能を備えています。各ボタンを長押しすると、ジャベリンや矢の軌道が表示されるので、そのなかに敵船を捉え、ボタンを離して発射! このふたつの武器と×ボタンでの体当たりを駆使し、敵船を倒します。ダイナミックな海戦は別の楽しさを堪能できます。

▲副官もここで任命することができます。副官のレア度が高いと使える特技も強力で数も多いのです

武器の強化素材でもある生皮、オリーブ材などを使って、船体をアップグレードすることはとても重要です。敵船を沈没させると多くの強化素材が手に入るので、ガンガン船を強くして、海の覇者に! 暗殺者の本分を忘れてしまう面白さなのです。

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