Interview

LAMP IN TERREN 4人の強固な絆が拓く新たなステージ

LAMP IN TERREN 4人の強固な絆が拓く新たなステージ
2015年1月にファースト・アルバム『silver lining』でメジャーデビューしたLAMP IN TERREN。昨年10月に結成当初のメンバーが再度加わり、4人編成となって最初の作品がリリースされる。抜けていたピースがハマって、4人の中での強固な絆から産み出されたニュー・シングル『innocence / キャラバン』には魂を揺さぶる強い意志が感じられる。新しいステージへ向かうLAMP IN TERRENのスタートラインを4人に聞いた。

取材・文 / 土屋恵介 撮影 / 森崎純子


まず、LAMP IN TERRENは、去年10月に、結成当初のメンバーの大屋さんが加わり4人編成になったわけですが、その経緯を聞かせてください。

大屋 僕は結成当時のメンバーで大学進学のタイミングで脱退したんです。バンドは3人で活動していって、そしたら、メジャーデビュー(2015年1月14日、ファーストアルバム『silver lining』)する前に、改めて僕を誘ってくれたんです。正直、僕もバンドのことは気になっていたし、こなせるかわからないけど、やってみようって感じ入りました。

バンドのピースがハマった感じはありましたか。

松本 はい。3人でやってたときもそれはそれでよかったけど、完全にバンドに足りないものがあったんです。例えるなら、部屋にキッチンがないみたいな感じだったので(笑)。

バンドの空気や、曲作りも変わりましたか。

松本 曲作りに関しては、あまり変わってないんです。それは、元々4人で音を鳴らす想定で曲を作ってきたので、やることは変わらないですね。

川口 ほんと違和感なく自然な流れだったなって。音源的なところで3人でやるには限界があったし、彼は元々バンド自体を作った人なので、彼がいて当然だなって感覚ですね。

中原 バンドとしては、ちょっとした安心感はありますね。ギター担当がいるから、じゃあこういう風にしようかなって考えられる余裕みたいなものができました。

(L→R)川口大喜<Drums> 松本 大<Vo&Gt> 大屋真太郎<Gt> 中原健仁<Bass>

(L→R)川口大喜<Drums> 松本 大<Vo&Gt> 大屋真太郎<Gt> 中原健仁<Bass>

4人での最初の作品となる、両A面シングル「innocence / キャラバン」は、バンドの新たな扉を開く1枚って感覚もありますか。

松本 そうですね。打ち出し方はいつもと変わらないですが、バンドとしては特別なターニングポイントになっています。

なるほど。では、曲に触れていくと、「innocence」は、映画『亜人 -衝突-』の主題歌となる、抑揚のついたソリッドなナンバーです。

松本 主題歌のお話をいただいて作品を読んで、自分と通じるテーマがあったので、それについてずっと考えてました。ただ、曲のきっかけをもらって、それ以降はあえて映画のことは意識しないで作っていったんです。映画に勝つ気でやっていたので、あえて寄り添う気はなかったです。それは、ちゃんといいものを作りたいからこそでした。

その通じるテーマというのは?

松本 運命に抗えないということですね。生まれる場所も選べないし、生まれた瞬間に終わりが来ることが確定していて、いろんなことが運命の上に成り立っている。もしかすると、育った環境、出会う人、交わす言葉、そのタイミングが違ったら、世間一般での正しくないことも正しいと感じるかもしれない。根源はみんな純粋な気持ちだけど、それをアウトプットしていくときに、経験や心とかのフィルターがかかってねじ曲がって聞こえるなら、みんな無垢なのかもなってことばかり考えてました。

メロディやサウンドも一緒に出てきましたか。

松本 そうですね。最初のニュアンスはそのまんま残ってます。でも、この曲は珍しくいろいろアレンジが変わったんです。最初はもっとシンプルな曲だったんです。みんなで詰めていく中で、メロディの縫い方、構成が予測不能な感じになって、それでいてシンプルに聴こえるっていう凝ったアレンジの曲になりました。

サウンドでピアノが入っているのは、バンドの音楽性の広げる大きなものだったと思いますが。

松本 ピアノは、気づいたらデモ作りの最初の段階で弾いてました。曲が浮かんだときには、頭の中でピアノが鳴ってたんですよ。

この曲そのものに初めから付随した楽器だったわけですね。では、メンバーのみなさんは、この曲にどんな思いがありますか。

中原 デモをもらった段階からクオリティが高くて、今までになかったピアノも入っていて、バンドとして飛躍できそうないい曲が来たって手応えがありました。それをどうよくしていこうかって思ったときに、感情に寄り添ったベースを弾くのが一番いいなと思ったんです。葛藤からあがいていこうとする、物語の主人公の姿が浮かんだので、主人公と同じ気持ちになって、辛さ憎しみとかネガティブなエネルギーを音にしようと思いました。ドラムの(川口)大喜と話して、ヒリヒリする感じを交えたフレーズがうまくできたと思うし、自分もすごく成長できた曲でした。

川口 デモをもらった段階で、自分がどう叩いてるかって絵がはっきり頭に浮かんだんです。曲が“こうしてくれ”って求めてる感じがしたし、すごく強い意志を持った曲だなと思いましたね。

大屋 やっぱり、僕らの曲の中で一番違うのはピアノですよね。絶対にこの曲には必要だと思ったし、ピアノの持つ繊細さを活かすようなギターを弾いていったんです。結果、ギター、ベース、ドラム、ピアノって4つの楽器の結束が強くなって、歌を前に出す強い基盤なったと思います。

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ボーカルは、サビでかなり感情を爆発させてますが。

松本 リズム隊に乗って、それに押し出されるように歌を合わせていったのであまり考えずに歌ったんです。鳴ってる音に対して、一番合う自然な歌を落とし込めたと思います。

この曲できたときの手応えは?

中原 レコーディング現場で曲が形になっていく様を見て、どんどん力を増していってるなって実感はありました。実際できてみたら、素直にカッコいいものになったなって。そこにつきますね。

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