Interview

ドラマ「僕らは奇跡でできている」での存在感が光る西畑大吾。イマドキの大学生を演じている日々の楽しさを明かす

ドラマ「僕らは奇跡でできている」での存在感が光る西畑大吾。イマドキの大学生を演じている日々の楽しさを明かす

実りの秋。放送中の連続ドラマでは、若き才能も豊作の様子。その中の1人として、カンテレ/フジテレビ系の連続ドラマ「僕らは奇跡でできている」(火曜夜9時)に出演中の西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)が注目を集めている。朝ドラ「ごちそうさん」や「あさが来た」、映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」(’17)などでの好演で、元々評価は高かったが、さらなる飛躍を予感させている。注目の若手筆頭とも呼べる西畑に、現場での様子や主演の高橋一生との共演の感想などを聞いた。

取材・文 / 平田真人

僕も一生さんをゾクッとさせるようなことを、お芝居で仕掛けたいなと思っています。

西畑さんから見て、演じている新庄龍太郎くんはどんな男子なんでしょう?

番組史料などにも書かれているんですけど、「大学=遊ぶ場所」という感覚がちょっとあったりする、いわゆるイマドキな大学生で。でも、何か自分の中に…コンプレックスというか、自分のある部分をダサいとわかっているんですけど、自分を肯定するために他者をダサいって言ってしまうようなところがあるんです。なので、ほんまによくいる男の子やと僕は思いました。そんなに特別変わってる子でもなくて…新庄みたいな大学生の男の子って多いんと違うかなって。性格は基本的に明るいんですけど、ちょっとプライド高めな、“反骨精神バリバリありますよ”みたいな感じやと思います。

何でも、共演者の広田亮平さんが実際に大学に通っていて、いわゆる大学生活のことをいろいろと聞いているとのことですが…。

『僕キセ』では、そういった中で仲良くなった4人が集まっていたりするんですけど、広田くんが言うには、「こんな(=劇中のような)感じだよ」って。大学の人間関係って、知り合いもおるけど、めっちゃ親密になる時もあればならない時もあって──みたいな感じなんだそうです。それこそ、単位を取る科目によって講義に来る人も全然違うやろうし、高校みたいにクラスが決まっていて、みたいなわけやないと思いますし。僕も矢作穂香ちゃんも北 香那ちゃんも大学には行っていないので、広田くんからいろいろと大学の雰囲気とかを教えてもらって、参考にしています。ただ、僕たち自身も昨日(取材日の前日)でめっちゃ仲良くなったんですよ。

左:尾崎 桜を演じる北 香那、中央:青山琴音を演じる矢作穂香、右:須田 巧を演じる広田亮平

聞くところによると、4人で初めて一緒にお昼ご飯を食べたとか。

そうなんです。スタッフさんに「4人で一緒に食べてみたら?」って、勧められて。「じゃ、食べますかー?」って言って一緒に食べたんですけど…なかなか楽しかったですねぇ(笑)! もしキャンパスに通う毎日だったら、こんな感じなんやろうなぁって思いました。

4人の中で、誰がムードメーカーみたいな役割はあるのでしょうか?

撮影の初日は、全員が探り探りやったんですよ。でも、何回も会うことによって自然と距離が近くなって、空き時間や休憩時間もしゃべるようになりました。一応、僕としては「男子が引っ張ろうぜ」と思っていたので、亮平くんと「どうする?」みたいな話になって(笑)。で、「盛り上げていきたいね」っていう方向性で一致して、ボチボチできるようになってきました。最初に顔合わせした時の“探ってる感”がイイ感じにほどけてきて、3人さんとはすごく仲良くさせていただいてます。西畑として笑いがとれているかというと…ちょくちょくですかね。打率で言うと、3割5分くらい? でも、カンサイ(=関西Jr.)ではウケないことを3人は笑ってくれるのが、うれしいです。カンサイだと、絶対に自分で「面白いやん!」と思ったこともウケへんかったりするんですよね(笑)。

須田 巧を演じる広田亮平

そうなんですね(笑)。あの…高橋一生さんがおっしゃっていたんですが、「自分がセリフの組み立て方をとっさに変えたり、動きをアドリブで足したりしても、西畑くんたちは柔軟にレシーブしてくれるんです」と。 

ホントですか! 一生さんにそう言っていただけると、めっちゃうれしいです。元々、僕はアドリブ的なお芝居がすごく好きなんですよ。今回の現場はドライ(カメラなしのリハーサル)があって、テスト(カメリハ)があって、本番があるという流れなんですけど、ドライとテストで全くしていなかったことを、一生さんがいきなり本番でなさったりすると、ゾクッとするんですよ。それを西畑大吾として返すんじゃなくて、新庄としてどう反応していくかが、すごく楽しくて。思考回路をグル〜ッとめぐらせて考えたりするのが僕も大好きなので、一生さんと呼吸を合わせてお芝居できるのが、めっちゃうれしいです。昨日の撮影でもそういうシーンがあったんですけど、逆に僕も一生さんをゾクッとさせるようなことができたらいいなって思っています。お芝居で何かを仕掛けたいですね(笑)。

相河一輝を演じる高橋一生

楽しみにしています。話がちょっと戻りますが、初めて台本を読んだ時、どんなドラマになると感じましたか?

率直な感想としては、「何かすっごく不思議なドラマやなぁ」でした。カメのようにゆったり進んでいるように見えて、ウサギのように疾走している、みたいな。1回目に読み終えた時は「なんか、ゆったりしているドラマやな」と思ったんですけど、2回目に読んだ時は、すごく疾走感があるように感じたんですよね。この不思議な感覚が、どんなふうに映像になってるのかが楽しみなんです。自分たちもそうですけど、ドラマを観てくださる方それぞれで、とらえ方が違ってくるし、自分が普通と思ってるものが絶対的に普通だと思ったら、それは大間違いやなって思うじゃないかなって。そもそも、人間が勝手に決めた普通であって、動物たちからしたら普通でも何でもないじゃないですか。そういうことに気づかせてくれる素敵なドラマなので、そういう作品に携われていることを幸せに感じています。

相河先生からは学ぶところが多いですね。脚本を読んでいても勉強になるなと思う場面がたくさんあります。

ドラマの中での新庄の立ち位置的に、どんな役回りなんでしょう?

一生さんの演じていらっしゃる相河先生に踊らされつつ、ついていく1人やと思います。僕自身もまだ先々まで台本を読み込めてないんですけど、全10話をかけて新庄龍太郎くんが相河先生と関わることによってどう成長していくのか、すっごく楽しみなんですよ。ちょうど今(※取材時)撮っている回が、新庄くんの転換期になっているというか…そういうシーンを撮っているので、これからどう変化していくのか、ワクワクしていて。

左:樫野木 聡を演じる要 潤

なるほど。これまた一生さんがおっしゃっていたんですが、「ただ言われたことを受け入れる、思考停止状態から一度脱けて、自分自身で考えてみよう。そこに大切な本質がある」と。そういった自分自身で考えることの大切さを、西畑さんも感じたりしているのでしょうか?

ああ、確かに…。僕自身も人に流されやすいタイプなんですよ。“自分”がないわけじゃないんですけど、自分の考えや主張を押し殺してしまうことが、結構多くて。でも、相河先生を見ていると、自分を貫き通しているやないですか。そういう人を見ているとカッコイイなと思いますし、そういうふうに自分もなっていかないといけないな、と考えたりもします。 ただ、あんまり「自分が、自分が」となりすぎても良くないですけど、そういうところの柔軟性だったり、相河先生から学ぶところが多いですね。脚本を読んでいても勉強になるなと思う場面がたくさんあります。21年間生きてきた中で、僕が考え得なかったことがいろいろと書いてあったりするので、そういうところは橋部(敦子=脚本)さん、すごいなぁと思います。サル山でボスが替わる時のタイミングとか様子を相河先生が楽しそうに話すんですけど(※第3話)、「へぇ~、そうなんや!」って素で感心しましたから(笑)。

相河一輝のような人が同じ学校にいたら、友達になれそうですか?

いやぁ〜、どうなんやろ? …ちょっと苦手かもしれないですね(笑)。だって時間にルーズじゃないですか。僕、お仕事では遅刻したことがないんですけど、友達との約束とかは「10分遅れが当たり前」みたいなところがあって。それは、関西Jr.の仲がいいメンバーと遊ぶ時とか、遠慮しなくて大丈夫なメンバーと一緒におる時は、彼らのことを信頼しきっているから、ちょっと遅刻しても「ゴメンゴメン〜」くらいで済んでいるのも、わかっていて。
でも、相河先生の場合は、もっとヒドいじゃないですか。歯医者を予約しといて、すっぽかしますから! それはちょっと…って思いますよね。でも、1つのことに没頭して、まい進しているところは、友達やったらすごく誇れるところやなって思います。だから、時間にルーズなところだけは直してくれたらなって。一緒にいて勉強になるやろうし。それこそ、動物が好きなら動物の知識がたくさん増えるやろうし。僕自身も今回、相河先生の講義を聞いていて知り得た情報って、すごく多いですしね。そういう面白さは“ならでは”なので、あとは時間にルーズなところをどうにかしてもらえたら、と(笑)。

なるほど。講義の撮影現場を拝見した時、本番と本番の合間で一生さんが西畑さんたち4人に話しかけていたんですが、ああいった感じで一生さんと雑談するのは、わりと普通だったりするんでしょうか?

そうですね、一生さんと僕2人だけのシーンなんかだと、わりとお話してくださるんですけど、講義のシーンだとほかの生徒さんもいるので、あんまり僕らのところにだけ来るということがなかったんですよ。なので、あの時…キリンの生態のことをお話してくださったんですけど、4人一緒にいて一生さんと雑談したのは初めてでした。一生さんご自身は本当に面白い方で、個人的にはすごく興味があるんですよ。「一生さんって、どんな人なんだろう!?」って。ご自身が知っていらっしゃる知識を面白くお話してくださったりしますけど、それが相河先生じゃなくて一生さんとしてお話してくださったのが、すごく面白かったですし、雑学が一つ増えました。でも、僕からどういうふうに人に説明していいのか、まだ完全に消化しきれていないんです(笑)。頭ではわかっているんですけど、どう説明していいかわからないっていう…。でも、ちょっとしたお話がすごく勉強になるので、そういう意味でも楽しいです。ていうか、一生さんは何をお話しされても面白いんですよ。しかも、スタイリッシュでカッコイイですし! あれはズルいですね。アイドルとしては負けていられないです(笑)。

新庄役は茶髪だったり、ビジュアルのインパクトは負けてないんですけどね(笑)。

髪の毛に関しては、このドラマの前に舞台をやっていて、役で金髪にしていたんですよ。で、さすがにそのまま出るわけにはいかなかったので、暗めの色にしたんですけど、結局抜けて明るめの色になっちゃったんです。でも、逆にそれの評判がよくて、「新庄っぽいね」と言っていただけることが多かったので、結果オーライやなっていう感じなんですけどね。サイドをちょっと刈ってるのは、まあ、イマドキふうっていうことにしといてください(笑)。ファッションとかも、ちょっとダボッとしている感じですし。あと、僕はチェック柄のシャツと切っても切れない縁があるみたいで。今まで映画に2本主演させてもらってるんですけど、どっちも衣装がチェックのシャツで、今回の新庄もチェックなんですよ。あと、同じクールにカンテレさんで放送されている「大阪環状線-Part4-」というドラマでもチェックを着ていて…「俺、チェックキャラなんかな!?」って思いました。考えてみたら、チェックシャツの現代人か、坊主頭の昔の人のどっちかしか演じてないなぁって。そういう意味では、坊主じゃないないだけイマドキなんですけどね。

左:熊野久志を演じる阿南健治

今後、新庄くんがチェック以外の服を着るのかにも注目しようと思います。ということで、ドラマ「僕らは奇跡でできている」そのものの今後の見せ場についてお話いただいて、締めようと思います。

そうですね…このドラマは本当に「どのジャンルにも入らない」という言葉がピッタリなんです。ハートフルでもありますし、ちょっとコメディー要素もあったりするし…でも、ヒューマンでもあるし、どれにも属さないというか…見ていただく方によって見方も変わってくるし、見ていただけることによって、自分の考え方であったり、何かが──それは老若男女問わず、ちょっとでも変わるんじゃないかなと思っていて。実際、僕自身もモノの見方や考え方が変わりましたから…。続きモノになるので最初から見ていただくのがうれしいですけど、きっと一生さんの演じていらっしゃる相河一輝先生のトリコになるお話なので、ぜひ火曜の9時に見ていただけたらと思います。

西畑大吾(にしはた・だいご)

1997年1月9日生まれ、大阪府出身。
CX系『僕らは奇跡でできている』、関西テレビ『大阪環状線 Part4 ひと駅ごとのスマイル』に出演中。

ドラマ『僕らは奇跡でできている』

毎週火曜 夜9時~9時54分(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)

キャスト:
高橋一生 榮倉奈々 要 潤 児嶋一哉
西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr.) 矢作穂香 北 香那 広田亮平 / 田中 泯
トリンドル玲奈 阿南健治 戸田恵子 小林 薫

脚本:橋部敦子
演出:河野圭太(共同テレビ) 星野和成(MMJ) 坂本栄隆
プロデュース:豊福陽子(カンテレ) 千葉行利(ケイ ファクトリー) 宮川 晶(ケイ ファクトリー)
制作協力:ケイ ファクトリー
制作著作:カンテレ
オフィシャルサイト
https://www.ktv.jp/bokura/


『僕らは奇跡でできている』“チェインストーリー”

配信期間:10月9日(火)~
※毎週火曜各話放送終了後から配信開始

チェインストーリー キャスト
児嶋一哉 高橋一生(1.5話ゲスト) 要 潤(2.5話ゲスト)

チェインストーリー スタッフ
脚本:がじん祥太
演出:千葉行利(ケイ ファクトリー)
プロデュース:豊福陽子(カンテレ) 宮川 晶(ケイ ファクトリー) 佐藤貴亮(カンテレ)
特別協力:GYAO
制作協力:ケイ ファクトリー制作著作:カンテレ

GYAOhttps://gyao.yahoo.co.jp