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演じるを超えて生きている──演劇「ハイキュー!!」“最強の場所(チーム)″開幕! 須賀健太が“最強”の仲間からのサプライズに号泣!?

演じるを超えて生きている──演劇「ハイキュー!!」“最強の場所(チーム)″開幕! 須賀健太が“最強”の仲間からのサプライズに号泣!?

コミックス累計発行部数3,100万部を超える大人気漫画「ハイキュー!!」(原作:古舘春一/集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)の舞台シリーズ第6作目となるハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝最強の場所(チーム)″が、2018年10月20日(土)に東京・TOKYO DOME CITY HALLで幕を開けた。
本作をもって須賀健太らが演じる烏野高校排球部のキャストが卒業を迎え、ストーリー的にも春高バレー宮城県代表決定戦を描く節目の公演となる。烏野高校は、青葉城西高校、白鳥沢学園高校との熱く激しい戦いを制して全国への切符を手にすることができるのか、手に汗握る戦いが繰り広げられる!

取材・文 / 近藤明子 撮影 / 中原幸

役者が“演じる”ということを超えて、ひとりの人間として“生きて”いる

公演前日、ゲネプロの前に行われた囲み会見には、主演の須賀健太、共演の影山達也、小坂涼太郎、三浦海里、遊馬晃祐、有田賢史、そして演出・脚本のウォーリー木下、音楽・演奏を担当する和田俊輔が登壇し、本公演に向けての意気込みと演劇「ハイキュー!!」への想いを語った。

最初に、日向翔陽 役の須賀健太が「今回で“卒業”と大々的に謳ってはいますが、いつもと変わらず一公演一公演大切に演じ切るだけです。今回の公演では音楽の和田さんが44公演“生演奏”で僕らを支えてくださいますが、ほかにもいろいろな要素がひとつになってこそのハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」、その集大成をお見せできるのではないかと思っています。役者が“演じる”ということを超えて、ひとりの人間として熱量をもって“生きて”いるというところまでいけた作品だと思っています。それを感じてもらうには観ていただくことが一番早いと思うので、ぜひ劇場に来ていただきたいです。ケガをしないように、全員で最後まで走り抜けたいと思います!」と挨拶。

影山飛雄 役の影山達也は「簡単そうに見えてすごく難しいことが増えていますが、同時に演劇の楽しさを感じています。体力とかの限界を超えた演劇の新しい境地にみんなで辿り着きたいと思います!」と意気込みを語った。

「言おうと思っていたことがマジで健太くんとまったく一緒で……」と、しどろもどろに話し始めた月島 蛍 役・小坂涼太郎は「いいから意気込みを言え!(笑)」と須賀に促され、「今までと違った演劇「ハイキュー!!」になっているので、楽しんでよろしくお願いします」と挨拶するも、「“楽しんでよろしくお願いします”って何だよ(笑)」と再び須賀からツッコミが入り、会見場が笑いに包まれる一幕も。

「今回も新しいことにいろいろ挑戦をしています。それと今まで僕たちが積み重ねてきたものとの融合が、いい化学反応を起こしてスゴイ舞台が出来上がったのではないかと思います。僕は個人的に挑戦させていただいていることもあったりして、いろんな意味で緊張していますが、それらも含めて楽しみたいと思います」と熱く語ったのは山口 忠 役・三浦海里

青葉城西高校バレー部の主将・及川 徹 役の遊馬晃祐は「僕たち青城は1年半ぶりの登場ですが、チーム感にこだわってダンスやバレーの動きなど稽古をしてきました。1年半前とは違うチームになっていると思います。演劇「ハイキュー!!」という作品はすごく成長する作品だと思うので、上を目指して頑張っていきたいと思います!」とコメント。

白鳥沢学園高校・牛島若利 役の有田賢史は「前作で白鳥沢は牛島ひとりだけの登場でしたが、今回は満を持して個性豊かなメンバーが揃いました。絶対王者のチームとして圧倒的な熱量をもって演じたいと思います!」と、早くも見えない火花がバチバチと飛び交っているようだった。

また今回の公演では、今まで演劇「ハイキュー!!」を音楽で支えている和田俊輔が生演奏で全44公演に参加。「ウォーリーさんと培ってきた稽古のメソッドを、この期におよんで全部ぶち壊そうと思い、ゼロから稽古方針を変えました。台本があるので試合の勝敗はわかっていても、舞台上の彼らは“勝つか負けるかわからない試合をしている”。そこが僕の感動のポイントだったので、自分もキャストやお客さまの熱量を感じながら“一期一会”の演奏を伝えるのがひとつのテーマです」と説明。

演出・脚本のウォーリー木下は「原作には部活や何かのチームに所属していた人なら誰もが一度は経験するようなドラマが詰まっています。試合を見て生まれる感動なのか、人間ドラマを見ての感動なのかわからなくなるような演出を仕掛けています。役者がその場で発する空気を届けるために音楽・照明・映像などいろんな要素が舞台上でパチッとハマったときの気持ち良さが今回はより明確に伝わるのではないかと思います」と演劇「ハイキュー!!」の魅力について改めて語った。

ちなみに、この日は須賀の24歳の誕生日。2015年の初演から3年間、演劇「ハイキュー!!」に携わった感想を聞かれると、「高校生活をもう一回過ごしたような感覚です。今回の公演タイトルが〝最強の場所(チーム)″というのは、すごく素敵な巡り合わせだなと思いました。僕らがやってきた3年間があったからこそ出来た演劇だったと思うし、そこはすごく誇れるポイントです。本日で芸能生活20周年を迎えましたが、僕の役者人生の第2章のスタートを、3年間汗をかいて全力でつくってきた演劇「ハイキュー!!」の現場で迎えられたことをとても幸せに思います」と喜びを語った。

その直後、背後からケーキを持った烏野高校排球部のメンバーが「健太、お誕生日おめでとう!」と乱入すると「うわ、びっくりした! 俺、サプライズないと思って自分で誕生日だって言っちゃった。恥ずかしい~!」と照れ笑い。「ドッキリ大成功!」「泣いちゃう? 泣いちゃう?」と迫るメンバーに対し、「うん、泣いてる」とウソ申告の須賀(笑)。そのまま取材陣の方を向き「記者の皆さん、“須賀は号泣していた”って書いてください」と笑いを誘っていた。

たった一枚の切符を手にすべく彼らが心を“繋いでいく”姿

ゲネプロでは序盤から及川 徹率いる因縁のライバル・青葉城西高校との手に汗握る攻防戦が繰り広げられ、観ているこちらも思わず肩に力が入ってしまう。さらには牛島若利をはじめ、ひと癖もふた癖もあるメンバーが揃った絶対王者・白鳥沢学園高校が高い壁として烏野の前に立ちはだかる!

俳優陣の芝居の熱量そのままに激しく鳴り響くロックサウンド、軽快なサンバのリズム、ラップナンバーなどバラエティに富んだ音楽が各シーンを彩り、試合を盛り上げる色とりどりの照明、息の合った群舞やアクロバチックなパフォーマンス、あっと驚く演出の数々、そしてコート上の選手たちの表情を追うハンディカメラの映像が、勝利への執念を燃やす各校の選手たちの表情をリアルタイムでスクリーンに映し出す。

声を上げ、流れる汗もそのままに本物の試合さながらの激しいプレイを見せるキャストたち。そして試合シーンと同時進行で登場人物たちの過去のエピソードや胸の奥に抱える葛藤などの心揺さぶられる人間ドラマが随所で描かれ、いやがおうでも観客をストーリーの中へと引き込んでいく。

「バレーボールは“繋ぐ”競技。ワンタッチ、リバウンド……落とさなければ負けじゃない!」

春高全国大会へ、たった一枚の切符を手にすべく彼らが心を“繋いでいく”姿を、ぜひその目に焼き付けて欲しい。

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝最強の場所(チーム)″東京公演は10月28日(日)までTOKYO DOME CITY HALLにて上演。その後、11月から12月にかけて広島、兵庫、大阪、宮城を巡り、12月7日(金)から12月16日(日)まで日本青年館ホールにて東京凱旋公演が行われる。また12月16日(日)18:00の大千秋楽公演は全国の映画館でライブビューイングを実施するほか、本公演のBlu-ray & DVDが2019年4月17日(水)にリリースされることも発表された。ライブビューイングのチケット情報や開催映画館リスト、Blu-ray & DVDの内容については公式サイトを要チェック!

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝最強の場所(チーム)″

東京公演:2018年10月20日(土)~10月28日(日)TOKYO DOME CITY HALL
広島公演:2018年11月9日(金)~11月10日(土)はつかいち文化ホール さくらぴあ 大ホール
兵庫公演:2018年11月15日(木)~11月18日(日)あましんアルカイックホール
大阪公演:2018年11月23日(金・祝)~11月25日(日)梅田芸術劇場 メインホール
宮城公演:2018年11月30日(金)~12月2日(日)多賀城市民会館 大ホール
東京凱旋公演:2018年12月7日(金)~12月16日(日)日本青年館ホール

ライブビューイング:2018年12月16日(日)18:00開演回
ライブビューイングの詳細はこちら

原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
演出・脚本:ウォーリー木下
音楽・演奏:和田俊輔

出演:
〈烏野高校〉
日向翔陽:須賀健太/
影山飛雄:影山達也/
月島 蛍:小坂涼太郎
山口 忠:三浦海里
田中龍之介:塩田康平
西谷 夕:渕野右登
縁下 力:川原一馬
澤村大地:田中啓太
菅原孝支:田中尚輝
東峰 旭:冨森ジャスティン/
〈青葉城西高校〉
及川 徹:遊馬晃祐
岩泉 一:小波津亜廉
松川一静:白柏寿大
花巻貴大:金井成大
矢巾 秀:山際海斗
渡 親治:齋藤健心
京谷賢太郎:北村健人
金田一勇太郎:坂本康太
国見 英:神田聖司/
〈白鳥沢学園高校〉
牛島若利:有田賢史
瀬見英太:瀬良祐介
大平獅音:横山真史
天童 覚:加藤 健
五色 工:菊池修司
白布賢二郎:佐藤信長
川西太一:辻 凌志朗  ※辻は一点しんにょう
山形隼人:高橋駿一/
鷲匠鍛治:川下大洋/
〈烏野高校 OB・OG >
嶋田 誠:山口賢人/
田中冴子:佐逹ももこ/
〈烏野高校 マネージャー〉
清水潔子:長尾寧音
谷地仁花:斎藤亜美/
〈烏野高校 顧問・コーチ〉
武田一鉄:内田 滋
烏養繋心:林 剛史

オフィシャルサイト

©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会