Interview

3年彼氏ナシのアラサー漫画家がお見合いアプリで結婚! 超実用的コミックエッセイ『アプリ婚 お見合いアプリで出会って1年で婚約→結婚しました』

3年彼氏ナシのアラサー漫画家がお見合いアプリで結婚! 超実用的コミックエッセイ『アプリ婚 お見合いアプリで出会って1年で婚約→結婚しました』

“マッチングアプリ”という言葉は聞いたことがあっても、実態がわからず敬遠している人も多いのではないだろうか。いわゆる出会い系? だとしたらちょっと怖いし、何か危険な香りが……と考えてしまう人は、もったいない! 簡単に言うと、交際相手を探す男女が登録し、自分の趣味や相手へ希望する条件などのプロフィールを公開し、互いに気に入った場合は会うことができるというシステムだ。

本書は、結婚を前提としたお見合いマッチングアプリを使って婚活し、相手の男性と出会って1年で結婚した漫画家・新里碧が、その実体験をエッセイと漫画でつづったもの。アプリで会った男性たちとの思わず笑ってしまう珍エピソード、自身の結婚までの道のり、また、アプリの使いこなし術や、アプリ婚活の注意点などのハウツー要素もしっかり押さえられていて、まさに“経験者は語る”といった心強さも。お見合いアプリに興味がある人、婚活をしたい人には必読の一冊。まだ見ぬ新しい“出会い”が待っているかも!

取材・文 / 四戸咲子
写真提供 / 小学館

お見合いアプリで一人目のデートの相手は、市川海老蔵さん似のイケメン!

『アプリ婚 お見合いアプリで出会って1年で婚約→結婚しました』新里碧・著/小学館

本書を書こうと思ったのは、どんなきっかけでしたか?

1年半ぐらい前にお見合いアプリで結婚しまして。その話を周りの友人や知人にすると、「詳しく聞かせて」とか「実際使ってるんだけど、こういう時どうするの?」みたいな相談を受けることが結構多くて。それで、これは一人ずつ話すより、情報を共有した方がいいんじゃないか? と、自分と同じように婚活をしている女性に向けて何か書きたいかなと思っていたんです。そんな時、私が取材する側として参加したプレスツアーで、「Suits-woman.jp(スーツウーマン)」という働く女性向けのサイトの編集者の方と偶然知り合い、「あ、ピッタリ」と思って相談したところ、連載記事として書かせていただくことになったんです。本にしたいという思いもあったので、念願が叶いました。

読んでいると、友達に相談しているというか、とても親近感が持てる感じがして。例えば、アプリを始めたけど、これってどうするんだろう、っていうような細かい疑問や悩みって、公式サイトのQ&Aを見たり、ネットで検索すればわかるかもしれないけど、決まり文句というか、本当かなあという不安もあって、いまいち自分に返ってこないことも多い。ですが、本書は、新里さんが本当に友達として相談に乗ってくれているような感覚ですごく安心感がありました。

ありがとうございます。まさに、友達に相談された時にどう伝えるかという気持ちで書いていたので、伝わっていたならうれしいです。私は、女友達がお見合いアプリを使っているという会社の同期の男性から勧められて登録したんですが、当初は周りに全然やっている人がいなくて、相談する相手がいなかったんです。お見合いアプリをやっていることを話したら、周りでも何人か始めて、情報を交換できるようになりましたが、「やってみたいんだけど、身近に使っている人がいない」っていう方がこの本を読んだ時に、友達と情報交換しているような感じになるといいなと。

©新里碧/小学館

実際に男性と会うことになり、1人目がイケメンだったエピソード、面白かったです(笑)。

本当に、市川海老蔵さんみたいな方が来て(笑)。正直、話は盛り上がらなかったんですけど、イケメンとごはんに行けたし、まともな人だったので、これは面白いぞ、と思い始めて、周りにも勧め始めましたね。

友達からそういう話を聞くと、「イケメンもいるんだ!」みたいな気分になりますもんね(笑)。でも1人目が好印象の人でよかったですね。え? っていう感じの人だったら、ちょっとモチベーションが……。

そうですね(笑)。もし1人目がヤバイ感じの人だったら、プロフィールで見ていると普通っぽいけど会ったら微妙な人が多いのかも、って思っちゃって、アプリ婚活をやめていたかもしれないです。1人目はすごい大事だと思います。

3年も彼氏がいなかったし、少なからず私のプロフィールに興味を持って、会ってくれる男性がいるっていうだけで、得るものがあった

私はわりと疑り深いほうなので、もし市川海老蔵さんみたいな人が来たら、「これってサクラなんじゃない? 1人目だからイケメンを送りこんだとか……」って思いそうなんですけど(笑)、そんなことはなかったですか?

たしかに私もそう思ったんですけど、サクラでもいいと思ったんですよ(笑)。3年も彼氏がいなかったし、少なからず私のプロフィールに興味を持って、会ってくれる男性がいるっていうだけで、なんかプラスというか、得るものがあったというか。その後、連絡は来なかったですけど、いい経験したなと思って(笑)。

すごく前向きですね(笑)。でも、連絡が来ないのって結構落ち込みませんか?

落ち込みますよ~。でも、その人は最初だったし、ちょっとサクラを疑ってたし、まぁイケメンと焼肉食べられたからいいや、と(笑)。あと私、惚れっぽいので、たぶんハードルがすごい低いんですよ。だから2人目に会った時なんか、30分くらい話したら、あぁ、もうこの人と結婚していいや、ぐらいの気持ちになってたんですよ。相手の方が長野県の上田出身で、「『サマーウォーズ』の舞台のところですね」「田舎で山菜採ったりしてます」みたいな話をしていたら、もう自分の子どもを連れて山菜採ってるのを想像しちゃって(笑)。

©小学館

妄想がすごい(笑)!

そうなんです。で、これイケる! って思ってたら、その方からも結局連絡が来なくなって、そのあたりでようやくショック受け始めたっていう。

なるほど。男性とお会いになったエピソードがいくつか書かれていますが、本当にいろんな人がいるんだなって思いました。

そうですね。日常生活で、会社の同僚や友人のつながりで誘われて行った合コンでは出会わないような職業やバックグラウンドを持った人にも会えて、すごく面白いなと思いましたね。

どのアプリでも変な人はいるんです(笑)。でも自分に合わない人っていうのはどこにでもいるものですから。

この本を読んでから、ネットでお見合いアプリを検索してみたら、すごくたくさんあって驚きました。新里さんも複数登録されていたんですよね? 複数のアプリを並行して使うことに何か問題はなかったですか?

お見合いアプリの二大巨頭みたいなアプリがあって、メインにその2つを使っていたのですが、問題は特にはなかったですね。ほかにも登録していたアプリはありましたけど、わりとすぐにやめちゃいました。

やめるアプリと、続けるアプリの差は?

やめたものは、ちょっと有象無象というか、何のフィルターもなく、いろんな人がいて。例えば2キロ圏内とか、近くにいる人がマッチングする相手として出てくるんですよ。でも、同じ会社の友達とやっていたら、同じ会社の人がいっぱいいることがわかって、「うわー!」って(笑)。「これ営業の人じゃない?」「『いいね』押してみる?」みたいに盛り上がって、それはそれで面白かったんですけど、「ダメだダメだ、こんなことしてる時間がもったいない。遊びじゃないんだから」って(笑)。

©新里碧/小学館

使い続けたアプリのほうは、相手のプロフィールを見たり、メッセージをしたりする中で、まじめな人が多く、真剣に結婚を前提に考えている人が多いんだなっていう印象がありました。登録者数が多いのも決め手になりましたね。あとは本にも書いていますが、セキュリティ面がしっかりしているのも安心できました。

とはいえ、いいアプリは使ってみないとわからないものですか?

そうですね。私もそれぐらいしか使っていないんですけど、たぶん、どのアプリでも変な人はいるんです(笑)。女性蔑視みたいな思想を持ってる人とか、レベル感はいろいろだと思いますし、実際に男性と会う時には、もちろん大人の女性として最低限の注意は必要だと思います。でも自分に合わない人っていうのはどこにでもいるものですから。

セキュリティがしっかりしているというのは大前提として、あとは使い勝手とか使いやすさで決めていいんですか?

そう思います。あとは周りに使ってる人がいたら、まず同じアプリを使い始めてみるのがいいかもしれないですね。

夫になったのは、それまで会った誰よりも期待をしないで会った人

本書では、合わないと思った相手の上手な断り方や、逆にいいと思っていた相手に断られてしまった時の対処法が具体的に紹介されているところもいいなと思いました。そういうことって調べても出てくることじゃないですし。

友人でも、アプリに集中しちゃうタイプの子もいて、男性とのやりとりですごく気持ちが浮き沈みしていたんです。気に入った人に断られれば傷つくし、もちろん気持ちはすごくわかる。そのダメージを軽減したいと、友人たちとやってみたのが、スマホの恋愛アドベンチャーゲームみたいなものです。気持ちも分散するし、自信を喪失しがちな時に疑似的ですけど、わけもなくモテてたりするのがいいんです(笑)。

©新里碧/小学館

©新里碧/小学館

最終的に新里さんは旦那さまになる方と出会うわけですが、最初から何か予感があったんですか? 

そんなことは全然なかったです。私は外見としては、メガネ男子を探していたんですが、夫になった人はメガネをかけていないし、特に外見も好みではなかったんです。私に「いいね」を押してくれていて、“まぁ、なくはない”ぐらいの感じで「いいね」を押し返していた人の中にいました。で、その頃、すごく「誰かと飲みに行きたい」って思っていて、タイミングよく彼から連絡が来たんです。“なくはない人”だったから、それほどメッセージも交換していないし、事前情報もあんまりなく、何の話をするのかもよくわからないまま、行ってみたら意外と話が合ったっていう。本当にそれまで会った誰よりも期待をしないで会った人なんです。

そうなんですね。旦那さまになる方との出会いから結婚までは、巻末に描き下ろし漫画がありますよね。アプリで出会って、その後は素敵なラブストーリーもあって……。ドラマチックだなって思いました。

ありがとうございます。本当にわからないものですよね(笑)。

アプリ婚活はしてみてよかったと思いますか? 

思っています。私も、会社の同期の男性に「今この場で登録しろ」ってすごいゴリ押しされて登録したんですけど(笑)、そうでもされなかったら、たぶん紹介されても受け流していたと思うんですね。「わかった、じゃあ今度やってみるね」みたいな感じで。3年も彼氏がいないというのに、「たまに合コンに呼ばれるから私はまだいいほう」みたいな、よくわかんない安心感もあったりして(笑)。

©新里碧/小学館

始める前は「ネットで知らない人と会うなんて、出会い系みたいで怖い」という不安もあったのですが、いざ始めてみたら、自分と同じように普通の人ばかりだったので不安は無くなりました。相手のプロフィールを見て選ぶことが出来るので、合コンや婚活パーティーで1から自己紹介をして趣味や価値観が合う人を探すよりもずっと効率的ですし、仕事が忙しくても寝る前のちょっとした時間などを活用して婚活が出来たので、私にはアプリ婚活がすごく合っていたと思います。本当に良い時代に生まれたなぁと。(笑)ですから、もしお見合いアプリが気になっているのなら、ぜひ始めてみてほしいです。まず出会いがないと何も始まらないですから。

©小学館

新里 碧(にっさと・みどり)

取材漫画家・イラストレーター・旅ライター・アーティスト。東京藝術大学卒業後、外資系広告代理店のアートディレクターを経てフリーランスに。 2011年に愛知県の離島振興事業「あいちの離島80日間チャレンジ」にて、佐久島へ4か月間住み、毎日漫画を執筆。翌年監修・デザイン制作をした「あさりん」は、2012年ゆるキャラグランプリみうらじゅん賞受賞。
オフィシャルサイトhttps://www.nissato.net/

書籍情報

『アプリ婚 ~お見合いアプリで出会って1年で婚約→結婚しました~』

新里碧(著)
小学館

お見合いアプリで結婚できた! お見合いマッチングアプリで婚活をしたり、結婚をする人が増えてきた昨今。実際にアプリ婚した、取材漫画家・新里碧による、アプリ婚活の現実あるある、そしてその解決策、さらには自身の結婚までのエピソードを漫画と文章でご紹介。読めばあなたのプロフィールに「いいね!」が増えることはもちろん、メッセージのやりとりもスムーズになること間違いない!? 働く堅実女子のお悩み解決サイト『Suits WOMAN』の人気連載で、アプリ経験者は共感し、未使用者には今後の実践的指針となる1冊です。
詳細はこちら
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388641

関連サイト

働く堅実女子のお悩み解決サイト『Suits WOMAN』
https://suits-woman.jp/