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『SOULCALIBUR Ⅵ(ソウルキャリバーVI)』格ゲー初心者におすすめな理由

『SOULCALIBUR Ⅵ(ソウルキャリバーVI)』格ゲー初心者におすすめな理由

16世紀末の世界を舞台に、邪剣と霊剣の対立がもたらす混迷のなか、己の武器と技を頼りに運命を切り開いていく戦士たちの物語を描いた対戦格闘ゲーム『ソウルキャリバー』シリーズ。初代『ソウルキャリバー』から20年、その源流にあたる『ソウルエッジ』の発売からじつに22年も続く本シリーズは、それぞれに異なる武器を持った個性的なキャラクター、格闘ゲーム初心者でも操作しやすいシンプルさと読み合いの戦術性を併せ持ったバトルシステムで、国内外を問わず人気を博している。

本稿は、難解なコマンドを抜きにして楽しめる戦闘システム、世界各国から登場している個性豊かなキャラクター、そのキャラクターたちの物語を楽しめるストーリーモード“ソウルクロニクル”などからシリーズ最新作『SOULCALIBUR Ⅵ(ソウルキャリバーVI)』の魅力に迫り、これまで格闘ゲームを一切遊んだことがない人に向けた内容としている。本作をきっかけに、自身がプレイする新たなジャンルが増えれば幸いだ。

文 / 村田征二朗


どんなゲームなのか?

対戦格闘ゲーム、いわゆる格ゲーというジャンル。キャラクターごとのコマンドや戦いかたを覚え、さらに戦況ごとの立ち回りも考える必要があるなど、純粋にプレイヤーの腕が問われるぶん、ほかのジャンルに比べると、それまで格闘ゲームを触ったことがない人が新品で購入して遊んでみるのはやや勇気がいります。近年ではひとつのボタンを連打していれば簡単にコンボが出せるなど、初心者向けのモードを搭載した作品が増えていますが、それらのシステムに助けられたプレイからステージアップするにはそれなりに練習が必要です。

しかし、格闘ゲーム下手な筆者ですら練習をせずともそれなりに動かすことができ、少なくともCPU相手であればある程度まともに戦えるのが『ソウルエッジ』から『ソウルキャリバー』、そして最新作の『SOULCALIBUR Ⅵ』へと続いている『ソウル』シリーズです。

▲全キャラクターがそれぞれに特徴を持った武器で戦う『ソウル』シリーズ。バトルシステム、登場キャラクターともに魅力が満載なのです

初心者でも操作しやすい要因のひとつが、アクションのシンプルさです。本作の戦闘は縦斬り、横斬り、軸移動での3すくみが基本となっており、3つの行動の関係を押さえてガードなどの基本アクションを把握していれば、技から技をつなげるコンボを覚えていなくても十分に戦うことができます。

▲縦斬りは威力が高いが軸移動で避けることができ、軸移動は横斬りで潰すことが可能です。そして横斬りに対しては、威力やリーチで勝る縦斬りを出すことで圧倒することができます

戦闘がシンプルな要素で構成されているうえに、技もボタン連打や方向キーを後ろに入れながらの攻撃など、複雑なコマンド入力を必要としないものが多くなっています。方向キーと攻撃ボタンをそれとなく組み合わせたり連打したりするだけでもバリエーション豊富な攻撃を出すことができ、縦斬りと横斬りのボタンが分かれているので繰り出す攻撃がイメージしやすく、覚えやすいのです。

▲各種指南では各キャラクターの基本的な戦いかたが丁寧に解説されています。すべてを読み込む必要はなく、流し読みで確認しておくだけで基本的な動かしかたは理解できます

▲持っている武器を見れば、そのキャラクターが得意とする間合いが大体予想できる点も、初心者にとってのプレイしやすさを支えています

どのキャラクターでも基本的な技のコマンド、縦斬りや横斬りの連打、方向キーを入れながらの斬撃などは共通なので、いったんそれらを覚えてしまえば初めて触るキャラクターでもある程度動かせてしまうのも遊びやすさのポイントです。

攻撃を当てることで溜まるゲージを消費する必殺技“クリティカルエッジ”や、敵の攻撃を受け流してから反撃し、特別な駆け引きを発生させる“リバーサルエッジ”といった特殊な技ですら、攻撃ボタンの同時押しという簡単操作となっています。さらに言えば、LRのボタンがそれぞれの同時押し操作に対応しているので、特殊技はボタンひとつで発動できてしまうのです。

▲クリティカルエッジが決まると、カメラがダイナミックに動きます。ダメージが高いだけでなく、その迫力にもテンションが上がります

▲リバーサルエッジをヒットさせると一時的に動きがスローになり、お互いに各種攻撃やガード、移動など次のアクションを選択するジャンケンに似た勝負が発生します。自分の決めた攻撃を出すか、相手の攻撃を読んで対抗する技を出すか、読み合いは手に汗握ります

格闘ゲームはある程度動かせるようになってからが面白いものですが、そのある程度に至るまでの過程で負け続けたり思うように動かせなかったりで、プレイを中断してしまうこともあります。しかし本作では、数試合もこなせばひととおりの基本操作は理解できてしまい、「もう少しで勝てる!」、「これ以上ダメージを受けるとまずい!」といった対戦ゲームならではの興奮を味わえるようになります。

▲ステージの縁で相手を吹き飛ばして場外に出せば、残り体力に関係なくリングアウト勝ちとなります。相手を追い込んだつもりがリングアウトで一発逆転、という急展開も本作のバトルにおける醍醐味のひとつです

次回の記事で触れるオリジナルキャラクターでのストーリーモードでは丁寧なチュートリアルミッションも用意されており、格闘ゲームというジャンル自体に初めて挑む人の入門作として完璧です!

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