Interview

高杉真宙がメタルでキメる!! 新感線☆RS『メタルマクベス』“disc3”いよいよ開幕!「緊張している」という稽古場で今の心境を語る

高杉真宙がメタルでキメる!! 新感線☆RS『メタルマクベス』“disc3”いよいよ開幕!「緊張している」という稽古場で今の心境を語る

11月9日(金)にIHIステージアラウンド東京(豊洲)にて初日を迎えるONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc3 Produced by TBS。本作には、国王の息子レスポールJr. / 元きよし 役で高杉真宙が出演を果たす。同役は、2006年の初演では森山未來、今年上演された“disc1”では松下優也、“disc2”では原 嘉孝(宇宙Six / ジャニーズJr.)と、歌とダンスに関する経験値の高いアーティストたちが担ってきた。そんななかで劇団☆新感線初参加となり、「ずっと緊張している」という高杉がどう演じるのか……彼に、本番を迎える前の率直な心境を聞いた。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 冨田望


“disc1”、“disc2”の流れを受け取りながら、自分らしさを確立させていく

先日、豊洲で行われたトークイベントでは「ずっと緊張している」と言っていましたね。

ずっと緊張してます(笑)。僕にとっては主演舞台『闇狩人』(16年)以来となる久々の舞台で、しかも、2年ぶりの舞台がずっと憧れていた劇団☆新感線さんなので。演出のいのうえひでのりさんや大先輩の役者さんたちと一緒にやらせていただくのも緊張しますし、“disc1”、“disc2”からの流れを受け取りながら、自分らしさを出したレスポールJr.を確立していかないといけないっていうのもありますから、いろんな緊張がありますね。

劇団☆新感線に憧れを抱いたのは?

2011年に初めて『髑髏城の七人』(小栗 旬主演の通称『ワカドクロ』版)を観に行ったことがきっかけですね。その前の年に舞台『ジャンヌ・ダルク』で(吉田)メタルさんとご一緒したこともあって、誘っていただいたんですけど。そのあとに『蒼の乱』(13年)も観ましたし、DVDでも何作品も観ていて。自分が客観的にではなく、あんなにのめり込んで観られる舞台って、ほかにはないんじゃないかなと感じました。うまく説明できないんですけど、ストーリーを観てるというよりは、そこにいるような、一緒に動いているような感じがするんです。それがいいとか悪いではなく、ほかの舞台は客観的に観て泣いたり感動したりできるんですけど、新感線さんの舞台は、“そこにいる”っていう感じがする。そんな面白さがある気がします。

では、そんな憧れの劇団☆新感線の舞台への出演オファーを受けたときの心境はどうでした?

一番最初にお話を聞いたときは、あんまり実感が湧かなかったんですよね。「本当ですか?」「僕がやらせてもらえるんですか?」っていう感じで(笑)。どこか不思議な感じがしていたんですよ。いざ台本をもらって稽古場に入って、「メタルさんがいる!」とか「いのうえさんに演出してもらってる!」とか、少しずつ実感が湧いてきて、やっと今、稽古場の地面に足をついて、ここで演技をしていることに対して違和感を感じなくなっています。

このインタビューの段階では稽古が始まって20日間くらい経っていますが、緊張は……。

一幕の稽古中はずーっと緊張していて。でも、二幕に入ってどんどん減ってきてはいますね。減ってはきているけど、緊張はしてます(苦笑)。

「もう一回!」って言われるのがわりと好き

高杉さん演じるレスポールJr.は一幕よりも二幕で活躍しますよね。

そうですね。でもやっぱり、最初に稽古場の雰囲気を掴むまでっていうのが時間がかかるんですよ。それを掴んでから、自分のやれることと、やりたいこと、求められることを考えて、レスポールJr.っていう役をつくり上げていくので。最近やっと、こうしたいっていうのが見えてきた感じはしています。

そのやりたいことというのは?

今までのレスポールJr.とはもちろん変わってくるだろうし、変えたい、変えようっていう気持ちもあって。ただ、レスポールJr.に関しては二幕でわかりやすく復讐心に転換するので、細かいところかなとは思っています。もう一方の元きよし(80年代の世界でのバンド「メタルマクベス」の所属レコード会社社長の息子役)もこれまでにない、元きよしになります(笑)。ちなみに今、ノドが枯れているのは、元きよしのせいなんですけど……。

そうなんですか? そんなに出番があるキャラクターじゃないのに。

そうなんですよね。レスポールJr.じゃなく、元きよしでノドが枯れちゃいました(笑)。皆さんが観て「あぁ、それは枯れるだろうな」っていう演出にきっとなっていると思いますよ。

(笑)。劇団☆新感線の稽古で想像外だったことはありますか?

そもそも想像ができなかったっていうのが正直なところですね。僕は趣味としても観させていただいていた側なので、ちょっとした観客のひとりが残っているという感覚だったので。先日、オリエンテーションでIHIステージアラウンド東京を見学させていただいたんですけど、想像していたよりも本当に広くて。舞台上も広いんですけど、舞台から見た観客席の広がりがすごくあった。だから、稽古場では本番の舞台がなかなか想像がつかないっていうのはありますね。そこに関しては予想できなかったことのひとつかな。あと、いのうえさんの演出は、とにかく、いのうえさんに稽古を付けていただけるんだっていう嬉しさが先にあって。しかも僕、「もう一回。もう一回!」って言われるのがわりと好きなんですよ(笑)。大変なこともいっぱいありますけど、もう一回できるんだって思うと、嬉しくなる。これは舞台に限らず映像作品でも何度でもやりたい人なので。って、皆さんにご迷惑をかけることもあるんですけど。

いのうえさんの演出で、現時点で特に印象に残っていることは何かありますか?

いのうえさんが動きを付けてくださるんですけど、どういう心の動きでそう動いていくのかっていうのを考えていくのが面白い、でも難しいなって思っています。例えば、階段に足を乗せるのは、足を乗せないと不安定には見えないからって言われたり。そういうひとつひとつが面白いですし、毎回「なるほど」って勉強になっています。自分が本番の舞台に立ったときに、レスポールJr.として自然とそう動きたくなるような演出を付けていただいていると思うので、そこの理解は十分にして作っていきたいなと思ってます。

これまでとはまた全然違ったレスポールJr.になる

音楽劇であるという部分にはどう感じていました?

全シリーズを通して、歌のうまい方がたくさん出ていらっしゃるなかで、自分も今回、歌わせていただくことになって。しかも、レスポールJr.には重要な歌のシーンが2つもあるので、どうにかうまくなりたいなとは思っています。

“disc1”と“disc2”でレスポールJr.を演じた松下優也さん、原 嘉孝さんは普段から歌って踊る活動もされている方たちでした。高杉さんのレスポールJr.はどうなるのかが楽しみです。

不安ではありますよね(笑)。“disc1”は生で観ることはできなかったんですけど、稽古場に本番の映像があって。さっきも観させていただいていたんですけど、歌とダンスが素敵なんですよ。時間を忘れるくらい食いついて観てしまいました。生で観させてもらった“disc2”の原さんもすごく華やかで。自分がやる役なんですけど、僕が松下さんや原さんと同じようにできる想像はできなくて(笑)。だから、自分なりに想像を膨らませて、その想像に実力を追いついていかせないといけないなって思いつつ、今は指導してくださる右近(健一)さんと(川崎)悦子先生に教えていただいた歌やフリを必死に練習させていただいています。ただ、いのうえさんの演出も“disc3”では結構変わっていて、いのうえさんが僕の色を見てレスポールJr.に新たな彩りを付けてくださっているなという実感があるので、これまでとはまた全然違ったレスポールJr.になるんじゃないかなと思います。それも3バージョンある作品の楽しみな部分なのかなって思いつつ、やはり比べられるという意味では、緊張する部分でもあります。とはいえ、そこはあんまり考えずに、今のレスポールJr.だけを見て、自分なりに演じていきたいなと思っています。

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