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『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』オンライン特化の戦場が面白い!

『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』オンライン特化の戦場が面白い!

『コール オブ デューティ』シリーズは、全世界に多くのファンを持つFPS(一人称視点のシューティング)ゲーム。第二次世界大戦の時代を描いた2003年発売のシリーズ1作目が大ヒットしてから現在まで約15年、実に多くのタイトルが発売されています。今回紹介する最新作『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』は、オンライン接続の環境が必須となり、マッチングは世界中のプレイヤーと行われます。さらにキャンペーンモードを撤廃し、オンラインプレイを主軸とした3つのゲームモードを備えているのが特徴。筆者はFPSのプレイ経験はありますが、『コール オブ デューティ』シリーズを遊ぶのは今回が初めてです。ずっと硬派で難しそうというイメージを持っていましたが、実際プレイしてみての感想は……やっぱり難しい! だけど、初心者が上達できるようなモードもきちんと備えているので、段階を踏んで上達することができるのです。エンタメステーションのいくつかの記事で行っている、新ジャンルを自分の趣味に加える提案を私のリポートでさせてもらいます。

文 / 内藤ハサミ


今回のストーリーは……

前段で述べたとおり、本作にキャンペーン(メインストーリーを追ってステージが進むモード)はなく、マルチプレイヤーモードで最も活躍したプレイヤーに与えられる“ブロンズスター”をひとつ得るごとにストーリームービーが徐々に解放され、続きを見ることができるというシステムに変わっています。ここでは、マルチプレイヤーモードを始めると見ることができるストーリーを、さわりだけですが紹介しましょう。

▲雪に覆われた墓場……

サバンナという白スーツの女性が戦場で無残に散った妹、ジェシカの墓参りをしています。ジェシカの娘、ルーシーの「ママに会いたい」という言葉に、サバンナは「(ジェシカとは)また会える」という意味深なセリフをつぶやきます。

▲場面は変わって……。すべてが謎の施設内です

サバンナに呼ばれ、集められたスペシャリストたち。後ろに飾ってある“Truth&Fiction”という額は、雑誌の表紙でしょうか。ここには“The world’s first trillionaire(先進国の億万長者)”と記されています。どうやらサバンナは、世界的に大きな力と資産を持つ人物のようです。

▲美しく、どこか冷酷な瞳をしたサバンナ。横に従えたスペシャリストふたりも見るからに只者ではありません

サバンナは集結した10人のスペシャリストに最新の兵器を見せ、「あなたたちは世界を変える」と言い放ちます。どうやら大きな野心がありそうなサバンナ。彼女の目的とはいったい? この物語の結末はどうなるのでしょうか……! 初めに見ることができるムービーでは、ほとんどが謎だらけです。すべてのストーリーを解放するならば、マルチプレイヤーモードを何度もプレイし、そのなかで最も活躍する必要があります。

オンラインプレイに特化

いきなりのオンラインデビューは怖い筆者のような初心者や、対人戦ではなくのんびりBOT(コンピューター)とのプレイを楽しみたい方向けにオフラインでプレイできるモードもありますが、それは後述するとして、まずは主となる3つのモードについて説明します。

《マルチプレイヤー》

おなじみ、リアルな戦場での戦いが楽しめるモード。プレイヤーは“スペシャリスト”と呼ばれる、それぞれに個性的な特殊装備を持つ10人から使用キャラクターを選択し、ルールによっては、オンラインでマッチングされた他のプレイヤーとチームを組んで戦います。同じチームメンバーが既に選んだキャラクターを重複して選ぶことはできないので、自分の得意分野だけでなく、そのときの構成を見て求められているキャラクターを使うことも勝利のためには必要になるでしょう。複数のキャラクターを使えるに越したことはありません。

▲筆者のお気に入りはサイドスキンの東洋人女性SERAPHなのですが、フルフェイスの装備も非常に好き。チームの構成によりけりですがFIREBREAKもよく使用します。火炎放射器である“ピュリファイアー”でガンガン敵を丸焼きに……できればいいなと……(ちょっと弱気)

ルールは、目標地点の攻撃と防御をラウンドごとに交互に繰り返す“CONTROL”、キャッシュを奪って回収地点に向かう“HEIST”、自分以外は全員が敵となり最初にスコアリミットに達したプレイヤーが勝ちとなる“FREE FOR ALL”などのほかにも、数種類が選べます。ルールによってプレイヤーに求められる動きも違ってくるので、臨機応変な対応ができるよう事前にマップの把握や武器の特性など、基本的な内容については頭に……いや、体に叩き込んでおいたほうがいいでしょう。特に“SEARCH & DESTROY”など、仲間との連携がキモとなるルールには相当な手練れのプレイヤーが多くいる傾向なので、こちらもそれ相応の心構えがあったほうがいいと思います。まず、ゲーム内容を知りたいと気軽にプレイしてみた筆者は、完全に敵チームのいい的となってしまいました……。

▲拠点を見張っているうち、後ろから回り込まれたりもします。忍者のような動きの敵SERAPHに3回ほどキルされました。トホホ……

▲筆者が敵を見つけて照準を合わせるのにもたついている間、相手は1秒と経たずこちらに向けて発砲。お、お上手です……

マルチプレイはとにかくゲームの流れにスピード感があり、キルされても即リスポーンして戦線復帰できるのでストレスが溜まらなくていいですね(ルールによってはリスポーンできない場合もあります)。キルされて再始動を待っている時間が長く、いまいち試合の流れに乗り切れずに終わった、というようなことも起こりにくいと思います。

《BLACKOUT》

流行のバトルロイヤルで今回初登場のモードです。シリーズ史上最大のマップで、大人数のプレイヤーが生き残りを懸けて戦います。ひとりだけで戦うSOLO(ソロ)、コンビで戦うDUOS(デュオ)、最大4人のチームで戦うQUADS(クアッド)、3種類のルールが選択可能。どのルールもウイングスーツでヘリコプターから戦場に降下し、フィールド内に落ちている武器やアイテムを拾って武装したり、キルした敵から装備を奪ったりしながら、なんとか最後まで生き延びることが目的。生き延びるためならば手段は問いません。出会った敵を残らずキルしていってもいいですし、キルを狙いに行かず物陰に隠れて人数が減るのを待つというのも戦略のひとつです。

▲草むらに身を隠していたら来た来た、敵プレイヤーの乗った車が! 目標をセンターに入れてスイッチオン!

息をひそめて一箇所に留まりステルスに徹していてもいいのですが、一定時間が過ぎると青い光を放つストームが中心に迫ってきて、青い円の外に出ていると徐々に体力を奪われてしまいます。徐々に狭くなっていく白い円内のセーフゾーンを目指してプレイヤーたちは移動していき、終盤はかなり狭いエリア内で戦うことになります。

▲バトルロイヤル系ゲームのプレイヤーにはおなじみのシステムですね

自分が倒されたあとは、倒したプレイヤー側の視点から自分の脱落した瞬間を見ることができるキルカメラや、生き残っている他のプレイヤーの視点でその後の試合を見ることができる観戦モードをぜひ活用してみてください。敵への近づきかたや索敵技術など、上達へのヒントがたくさん詰まっています。特にうまいプレイヤーが基本的な視点をどこに置いているかを見るのは参考になります。まあその、筆者にとってうまく真似できるかどうかは別の話なのですが…。

《ゾンビ》

ゾンビ……そう、まさしくゾンビを倒しまくるモードです。プレイヤー同士のハードなキルの取り合いが主軸となる他のモードと違い、こちらは他プレイヤーとの協力プレイでゾンビと戦っていきます。“IX”、“Voyage of Despair”、“Blood of the Dead”など、いくつかの異なるストーリーが用意されており、プレイヤーはエリア内に用意されたさまざまなギミックを解きながら、ウェーブごとに迫りくるゾンビを倒し切り、次のウェーブでさらに強化されたゾンビをまた倒し切る、ということを繰り返します。長く生き残るほど、ストーリーも先に進みます。

▲魔法が出てきたりなど、ファンタジックな世界設定のストーリーもあります

▲こちらは謎の研究施設。かつては研究所職員だったと思われる風体のゾンビが、次々に襲ってきます

ゾンビを倒したり、エリア内のバリケードを補修したりなどで貯まるポイントは、言わばこのモード内での通貨です。ポイントは、マップ内の壁に設置してある武器との交換、武器の強化、先に進むためのドアを解除、と使いどころは複数あります。何も考えずに使いまくっていると必ずポイントが足りなくなるので、弾の無駄遣いをできるだけ減らすことや多くポイントを持っているプレイヤーが率先してドアを解除するなど、仲間との連携が重要となります。

▲やられたら徐々に減る失血ゲージを眺めながら、ハンドガンを撃つことしかできません。そのハンドガンもすぐに弾切れしてしまうので、もう何もできません……

ゾンビにやられて倒れると徐々に失血していきますが、失血ゲージがすべてなくなるまえであれば、仲間に蘇生してもらうことができます。ただし、蘇生にはそれなりに時間がかかるので、周りに敵が多い状況などではなかなかままなりません。素早く状況判断をし、適切なタイミングで蘇生を行わないと、助けに来たプレイヤーも共倒れでしょう。失血ゲージが完全になくなってしまうと観戦モードで待機することになり、次のウェーブが始まると自動で蘇生されます。全員が倒れてしまうとチャレンジ終了です。

ウェーブごとに出てくるゾンビを倒し切るだけ、と言えば単調に聞こえますが、ステージ内にあるギミックはなかなか複雑で、仕掛けを動かすための素材集めが必要になったりなど、予備知識がなければ解くのが難しい箇所もあります。ゲーム内ですることは決まっていますが、毎回退屈とは程遠いエキサイティングなプレイを味わうことができます。

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