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滝澤 諒がセクシー&ナルシストな“ダメ王子”を熱演する舞台「歌劇派ステージ『ダメプリ』」ビジュアル撮影潜入レポ

滝澤 諒がセクシー&ナルシストな“ダメ王子”を熱演する舞台「歌劇派ステージ『ダメプリ』」ビジュアル撮影潜入レポ

12月1日より、「歌劇派ステージ『ダメプリ』ダメ王子VS完璧王子(パーフェクトガイ)」(通称:ダメステ)が、AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演される。 原作は、女性向けスマホゲーム『DAME×PRINCE』。弱小国家イナコ王国の姫として生まれた主人公が、性格的に一癖も二癖もあるプリンスたちと恋愛を繰り広げるゲームで、アニメ化もされている。
この度の舞台化にあたって、主人公は、武力国家“ミリドニア”のナレク王子で、彼がとんでもないハプニングに巻き込まれながら、自分のダメさ加減にうんざりしたり、時には意気揚々として、歌にダンスに殺陣、そして笑いありのドタバタストーリーを繰り広げる。
その“ナレク”を演じるのは、ミュージカル『スタミュ』での好演が即座に思い浮かぶ滝澤 諒。キャスト発表時から、どんなダメダメっぷりが見られるのか楽しみにしていたが、我々エンタメステーションの舞台班は、10月某日、都内某所にて今作のビジュアル撮影が行われるという情報をキャッチ。様々な困難をくぐり抜け、見事スタジオに潜り込み、彼のビジュアル撮影風景を垣間見た。感動して泣いてしまったという一言。その上、なんとコメントまで奪取してしまったのだ。

取材・文 / 竹下力 撮影 / 友澤綾乃

ビジュアル撮影は役者という特異で面白い職業をまざまざと感じさせてくれる

「さあ、やるか」というカメラマンの一言で、都内某所のスタジオは緊迫感に満ちる。緊張の糸がピンと張り詰めすぎて、逆に千切れそうだ。慌ただしく動くカメラマンのアシスタント。小道具のスタッフ。舞台制作の関係者。もちろん、我々も役者のビジュアル姿を写真家・篠山紀信さんのように“激写”しようと場所を陣取りスタンバッた。

部屋の中央に人が立っていた。じっと見つめると、ブラックの壁紙を背景に、赤い色のウィッグをつけ、茶色のブーツ、熟れた桃のようなオレンジとピンク色でスカーフ状の“もさもさ”を首にかけ、ボタンを外して前をはだけ、胸元や6つに割れた腹筋がチラチラ見える、なんともセクシーな白い薄手のシャツを着込んだ本当に均整の取れた肉体の男がいたのだ。

その男の名は、いま最も注目の若手俳優、滝澤 諒、若干20歳。

我々取材班の目の前では、12月1日から、AiiA 2.5 Theater Tokyoで上演される、歌劇派ステージ『ダメプリ』のビジュアル撮影が行われていた。“ビジュアル撮影”とは、ポスターやパンフレットやグッズのために、実際の衣装を着た役者たちのビジュアルを生み出す作業。この後、このビジュアルをもとに、改良された衣装が作られたり、グッズも作られ、ビジュアルを理解した役者たちの稽古がはじまり、もちろん本番は完成された衣装を着てこなすことになる。衣装につける小道具の良し悪しまで試されるから、ここでの少しの失敗が舞台をダメにしてしまう可能性もあるのだ。

というわけで、アートディレクターの熱心なディレクションの元、ポーズを決める滝澤 諒。カメラマンは、その一挙手一投足に、レンズを向けて、シャッターを切れば、ライトが明滅していく。ディレクターの前には、大きなマッキントッシュの画面があって、そこに撮影されたデータが飛び、彼のポージングした姿が画面から見えるようになっている。それを眺めていたディレクターから、「もう少しこうしたい」と注文があれば、滝澤は「了解です」と丁寧に答え、ポーズを変える。

時折、衣装のチェック、メイクのチェックをつぶさに行いながら、シャッター音と、バス、バス、バスというバスケットボールを体育館の床につくようなライトの音が鳴り続ける。さながら、ディレクター、カメラマン、滝澤のジャズ・セッションのようだ。気品があり、高貴な雰囲気がスタジオ内に満ちていく。

彼の演じる“ナレク”は、ミリドニア王国という国の王子である。しかも第一王位継承者ということでプライドが高い。その上、極度のナルシストかつ、自分以外に興味がない性格なのだ。親衛隊を引き連れて自分の肖像画作りに熱を入れている。みんなに“オレ様”を知ってもらいたいワガママな、ある種“イタい”王子なのだ。もちろん男前だけれど、いや、だからこそ、男子にはいけすかない。だけど、原作と同じく“ダメなプリンス”なので、ダメなところがたくさんあるからこそ愛してしまう、なんだか憎めない“あいつ”でもあるのだ。

滝澤 諒は、時折目を閉じ、心の中でそんな王子を見つめ続けていた。ビジュアル撮影は、役の外郭を掴む第一歩であるから、滝澤はイメージを膨らませ、表情や仕草を匍匐前進のように“ナレク”にゆっくりと近づけていく。精巧に作られた刀を持ちポージングをしたかと思えば、撮影用の小物を手に、KISSのジーン・シモンズみたいなコミカルなポーズをする。ナルシストぶっている表情も、従者に厳しく命令するような仕草も、シャッターを切る回数が増えるたびに、次第に“ナレク”そのものに見える。どうやったって憎めない、可愛らしい“あいつ”を滝澤は作り上げていた。

時折、滝澤は「こうしてもいいですか」と提案をし、ディレクターから「やってみよう」と言われれば、“ナレク”らしいポーズを決めた。滝澤のポーズに、「いいね」と声がかかることもあれば、「もう少し」ということもあった。ここで滝澤は、ディレクターやカメラマンとケミストリーを生みだしながら、余計な雑念を払い、滝澤という人間から“ナレク”に変わっていく。役者としての本領発揮だ。まだ脚本もないし、稽古まで時間があるが、“ナレク”という架空の人物に輪郭を手探りで作っていく。我々にもうっすらと彼の佇まいから“ナレク”が見えてくる。

滝澤自身の特徴は、大きな瞳の目尻がわずかに上がっているので、目に独特の魅力がある。そして目力が半端ではないことだ。クラシックバレエやダンスを幼い頃から習っているおかげで、体は柔らかく、ほっそりとしながらも、しなやかな筋肉が体全体についている。まるで野生のピューマみたいな美しさを保っている。

そして、幾たびもポーズを変えて、“ナレク”になって行く様は、実際に板の上の役者の演技を見るのとはまた違ったカタルシスを与えてくれた。それは、一言で言えば“変身”ということだろうか。まるでサナギから蝶になって羽ばたいていくように、原作の役に近づけば近づくほど、彼が変貌を遂げれば、我々の心の奥底にある“変身願望”をくすぐるのだ。それは、彼への羨望でもあるかもしれないけれど、役者という特異で面白い職業をまざまざと感じさせてくれるのだ。

そんな時間が永遠に続くかと思いきや、「はい、お疲れ様」のディレクターの声とスタッフからの拍手で、濃密なセッションは終わりを告げた。そして、そこにはダメダメで、ナルシストなのに憎めない、それでいてセクシーな“ナレク”になった滝澤 諒が屹立していたのだ。

キャラクター像をつかみたくて前向きな気持ちに

ビジュアル撮影の忙しい合間を縫って、なんと滝澤 諒からインタビューをゲット。彼の役にかける意気込みを聞いてほしい。

実際に衣装を着た感想を聞かせてください。

僕の着ている“もさもさ”をご覧になってください。一言で言ってド派手です(笑)。“ナレク”だけではなく、他のキャストの衣装のバリエーションもたくさんあって、ボリューミーな舞台になると思います。お話は、とある王国が舞台になりますので、優雅な生活を送っている人物たちが出てきます。当然、衣装も豪華ですが、実際に着てみると非現実的な気持ちになりますね(笑)。ただ、国を背負う男になりますから、背筋をピンと姿勢を正さないといけないと感じています。ウィッグも細かく作っていただいたし、キャラクターが持っている外見の癖も緻密に再現されて、まだ撮影の段階ですが、キャラクター像をつかみたくて前向きな気持ちになっています。

ここまでいろいろな作品で何度もビジュアル撮影をされたと思いますが、こだわっていることはありますか。

キャラクターのビジュアルを観ていただくのは、あくまでお客様なので、イメージを壊さないように意識しています。ビジュアル撮影で出来上がったものは、静止画になりますが、僕はダンスをしているせいか、動いているような躍動感を感じてもらえるように心がけていますね。

ビジュアル撮影の段階で、どこまで役作りをされるんですか。

まず初めに“ナレク”の資料を集めることが大切です。ネット、それから、実際にゲームをやったり、アニメやイラストを見たり、現場にある資料を参考にします。“ナレク”は手先が器用で、繊細だけど男らしいので、はだける部分も役作りの上で大切になってくると思います。ただ、ビジュアル撮影は、役作りの初歩という段階なんです。だから脚本を読みたくてしょうがないですね(笑)。なので、ビジュアル撮影では、僕だけの思い込みでキャラクターの造形を偏らせないように、あえて役を作りこまないようにしています。

それでは、最後に意気込みをお願いいたします。

劇場の“AiiA 2.5 Theater Tokyo”は、横に広いステージで、セットも豪華にできそうですから王国の高級感が出ると思います。役者は演じていると楽しい劇場ですし、“ナレク”を存分に演じられたらと思います。お話は“LOVEルート”と“DAMEルート”の2パターンあります。“LOVEルート”は、お客様が恥ずかしがるようなドキドキ・マックスの展開を突き詰めたいですし、“DAMEルート”は、ダメなところも愛していただけるキャラクターの魅力が発揮されると思います。原作を知っている方も、そうでない方も、この作品を通して、“ダメプリ”の世界を楽しんでいただけるように全力でお芝居をしますので、ぜひ、キュンキュンしに来てください。

滝澤 諒(たきざわ・りょう)

1998年2月14日生まれ、神奈川県出身。新感覚アイドルユニット『Hi!Superb』RYO 役を務める。主な出演作品に【テレビ】『ジャパコン★ワンダーランド』、『イケメン声優が騙し合い六學人狼部』など【舞台】ミュージカル『スタミュ』、B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』などがある。

オフィシャルTwitter
@t_ryo_official

オフィシャルブログ
https://lineblog.me/takizawaryo/

歌劇派ステージ『ダメプリ』ダメ王子VS完璧王子(パーフェクトガイ)

2018年12月1日(土)~9日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo

【STORY】
とある大陸に、新たな国が作られた。その記念すべき建国パーティへと招待され、続々と新国家へと向かう各国の要人たち。武力国家「ミリドニア」からはナレク王子、ヴィーノ公爵、騎士のリオット。宗教国家「セレンファーレン」からは第一皇子リュゼ、第二皇子メア、宰相のクロム。山間の弱小国家「イナコ」からは名代として騎士のテオと守護獣のグリまる。それぞれ意気揚々と集まってくるが、この王子たちは一癖も二癖もあるいわゆる――ダメ王子! もちろん何も起こらないはずはなく、パーティは大混乱! そこに表れたのは新国家の王子ルオーシュ。新しく王子となったルオーシュは何もかもこなせる完璧王子で……!?

原作:DAME×PRINCE(NHN PlayArt株式会社)
原案:NHN PlayArt株式会社
演出・脚本:八十島美也子
音楽:中村 博
振付:田中むねかず
主催:DAME×STAGE製作委員会(ムービック/サンライズプロモーション東京)

出演
ミリドニア王国
ナレク 役:滝澤 諒
ヴィーノ 役:松本祐一
リオット 役:進藤 学

セレンファーレン王国
リュゼ 役:大見拓土
メア 役:三原大樹
クロム 役:汐崎アイル

イナコ王国
テオ 役:橘りょう
グリまる 役:齋藤彩夏

スパ・ダ・リーン王国
ルオーシュ 役:徳山秀典(友情出演)

ナレク親衛隊
ハディ 役:馬庭良介
エイミル 役:野見山拳太
サンバン 役:坂下陽春

畑中ハル
岩佐祐樹
井伊亮太
春山航平
髙野真器
古張和貴

オフィシャルTwitter
@damepri_stage

オフィシャルサイト
http://www.damepri-stage.com/

©︎DAME×STAGE ©NHN PlayArt Corp.