Interview

UVERworld 感覚を研ぎ澄まし、いま自分たちが純粋に求める音楽にたどり着いた「GOOD and EVIL」「EDENへ」という作品

UVERworld 感覚を研ぎ澄まし、いま自分たちが純粋に求める音楽にたどり着いた「GOOD and EVIL」「EDENへ」という作品

僕らが恐れを感じるとしたら、むしろ、ちゃんと進んでいるように見えているかっていうこと(TAKUYA∞)

「EDENへ」もそうですけど、今回のシングルはそれこそ相当な覚悟がないと出せないんじゃないかとも思うのですが、ぶっちゃけ怖くはないんでしょうか。

TAKUYA∞ でも僕らがした覚悟って、実はこれ以上のものがあって。本当は「GOOD and EVIL」ももっと振り切りたかったし、振り切るつもりで覚悟したんです。ただ、今回は映画サイドのほうから珍しくいろいろオーダーがあったこともあって……これは僕らの弱さかもしれないけど、求められたものを作りたくなっちゃうんですよ。

わかります。応えたいですよね。

TAKUYA∞ そういう意味では「EDENへ」のほうが自分らが行きたいところにより行けた気がしてます。「GOOD and EVIL」には海外の制作陣が関わっていないんですけど、「EDENへ」はロスで初めて海外の人たちと組んで作ってますから、よりそっちのほうへ引っ張ってもらえたというか。だから今回、僕らが恐れを感じるとしたら、むしろ、ちゃんと進んでいるように見えているかっていうことで。

克哉 ああ、逆にな。

TAKUYA∞ 自分たちには大きな一歩でも、離れたところにいる人からしたら一歩なんて見えないじゃないですか。百歩でやっと“一歩進んだな”ぐらいのもので。だから、もしかするとこれは70歩ぐらいしか進めていなくて、周りからすると前に行けてないように見えてたらイヤやなって。ホンマは二百歩ぐらい進む覚悟があるのに。

いや、進んでいるとしか見えないです、確実に。では「EDENへ」の制作についても教えてください。初めて海外の制作陣と一緒に作られたとのことで、クレジットも“Written:TAKUYA∞ / Chris Wallace / Drew Ryan Scott”となっていますね。

TAKUYA∞ はい、みんなで一緒にその場で話し合いながら作っていく感じでしたね。まずは、自分たちがバンドサウンドからかけ離れていきたいっていうことを伝えるところから始めて。今までのUVERworldの楽曲を聴いてもらったり、今、自分たちがよく聴いている曲とか、アメリカでもちゃんと通用するような音にしたいっていうことを伝えたうえで、コード進行を決めたんです。で、そこにメロディを乗せていくんですけど、お互いのアイデアとかやり取りしながら構築していく、みたいな。向こうのふたりも含めて全員、初対面だったんですけど(笑)。

スピード感がすごくて、ちょっと焦った。「こいつら、俺を置いていこうとしてない?」みたいな(笑)(TAKUYA∞)

そうやって一曲を作り上げて。

TAKUYA∞ 一曲っていうか、ワンコーラスですね。Aメロから1サビまでを作って、それを日本に持ち帰ってから前奏とかそのあとの構成は全部、僕らでやったんですけど。でも向こうでの作り方自体は僕、わりと好きでしたね。まったく悩まないんですよ。しかもすごい開放的な雰囲気の中で作っていくんです。こっちだとスタジオは完全に防音でしょ? 向こうはドアも窓も開いてるし、草刈り機のヴィ〜ンって音が聞こえてきたりもするし(笑)。そういう空気の中で、まったく悩まずに作っていくっていうスタンスが今回、一番の勉強になりました。ただ、スピード感がすごくて、ちょっと焦りましたけどね。「こいつら、俺を置いていこうとしてない?」みたいな(笑)。一方で、彼らがそうやっている姿を見て、僕らの良さというか、自分たちのほうが長けてると思えたことも結構あって。

というと?

TAKUYA∞ じっくり考える良さ、ですかね。前奏とか、こっちに帰ってから自分たちで緻密にじっくり作ったんですけど、やっぱりそれがあってこそのこの曲の良さなんですよ。悩まず作るのだけが最高なんじゃなくて、僕らのいい部分との融合が最高を生んだんだなって思います。ただ、音楽はストレスを抱えてやるものじゃない、楽しみながら遊びみたいにやっていくのが本来のあるべき形やとは改めて思いましたけどね、今回。

克哉 向こうの人はホンマそんな感じやもんな。2回目は僕も行ったんですけど、作りながらメロディを歌って、一緒に歌詞書いて、みたいな。ガレージでセッションもしたし、すごく環境のいいところでやったりもしたし。

すっごい武器を振り回してる気持ちで演奏してる、殺傷能力抜群の武器を(笑)(克哉)

「アメリカでも通用するものにしたい」と伝えたのは、世界も視野に入れ始めているから?

TAKUYA∞ いや、ただ自分たちがユニバーサルな音楽を好きなだけです。そこに自分たちの音を近づけていきたいっていう。もちろん海外の人にも聴いてもらえたら嬉しいですけど、それは特に意識せず。純粋に自分たちの聴きたい音でありたい、自惚れたいってだけです(笑)。「マジで俺らの音、カッコいい!」って言いたいし、とにかく自分たちが一番カッコいいと思える音楽をやっていたい。じゃないと続けられる自信がないので。

克哉 そういう意味で言うと、ライヴの「EDENへ」がまためっちゃいいんですよ。今、わりとセットリストの後ろのほうで披露してるんですけど、それも含めて自分たちの未来に希望があるって感じられるというか……後半ってわりと定番曲で固定されがちですけど、こうやってどんどん新しい曲がセットリストの重要なところに入ってくるのが僕らもすごく嬉しくて。もう、すっごい武器を振り回してる気持ちで演奏してますからね、殺傷能力抜群の武器を(笑)。

UVERworld ARENA TOUR 2018

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UVERworld(ウーバーワールド)

TAKUYA∞(vocal,programming)、克哉(guitar)、信人(bass)、誠果(sax,manipulator)、彰(guitar)、真太郎(drums)。
滋賀県出身。バンド名は“自分たちの世界を超えて広がる”というドイツ語を変形させたUVERとworldから名付けられた。2005年にアニメ『BLEACH』主題歌「D-tecnoLife」でデビュー。2008年に発表された12thシングル「儚くも永久のカナシ」で初のシングルウィークリーランキング1位を獲得。さらに同年末には日本武道館、大阪城ホールでの単独公演、2010年には初の東京ドーム公演を実現。2012年からはアリーナツアーも敢行。2014年3月、サポートメンバーだった誠果がメンバーとして加入し6人編成に。2017年8月2日に約3年ぶりとなる9thアルバム『TYCOON』を、2018年7月には『ALL TIME BEST』をリリースしている。

オフィシャルサイト

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