LIVE SHUTTLE  vol. 27

Report

コアラモード.@ TSUTAYA O-WEST 2016.5.1

コアラモード.@ TSUTAYA O-WEST 2016.5.1

今年3月9日に3rdシングルとなる「さくらぼっち」をリリースしたコアラモード.。彼らにとって初のワンマンツアー “We Are Coalamode.!!2016~なんだか会いたくなっちゃった~”が行われた。
初日となった5月1日、TSUTAYA O-WESTでの東京公演はサポートメンバーを加えてのバンド編成であり、チケットはすでにソールドアウトという嬉しい状況でこの日を迎えることとなった。
ファンで埋め尽くされたスタンディングの会場。仰々しいコアラ社長の陰アナがライブの注意事項を告げるところから歓声が飛び交う。期待が高まるなか、ステージにメンバーが登場すると、2ndシングルのタイトル曲「Dan Dan Dan」でライブがスタートした。大きな手拍子が沸き起こる会場に、ボーカル&ギターのあんにゅの澄み切った歌声が響き渡り、キーボードの小幡康裕は場内を見渡しながら笑顔を浮かべる。その勢いのまま「ホップステップジャンプ」に突入。観客も明るく幸せな気分に満たされていく。

「ついに、この日が来てしまいました。ワンマンツアーだよ、どうする?」(あんにゅ)
「準備をいっぱいしてきたじゃないですか(笑)。ずっと待ち遠しくて、眠れぬ日が続いていたんですけど、今日の初日を迎えられて嬉しいです!」(小幡)

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インディーズ時代のシングル曲「メモリーズ」は、彼らの地元である横浜の情景を描きつつ、身のまわりの人物に感謝を捧げたナンバー。じっくりと歌詞に込められた気持ちを伝えるように歌い、演奏していく。そして、未発表曲である「豆の木」をここで初披露。キャッチーなメロディでありながら、途中で展開が変化する独特な構成がユニークだ。
続く「拝啓、5年後の私」は夢をかなえようと頑張る人に向けた応援ソング。優しく聴き手に語りかける歌詞と力強いあんにゅの歌がじわじわと染みこんでくる。さらに、日常の何気ない幸せを積み重ねていくことの大事さを込めた「幸せの証」では、観客とのコール&レスポンスとともに、楽曲の持つあたたかさが伝わってきた。
ここでサポートメンバーがステージを去り、2人だけのアコースティックコーナーへと移る。コアラモード.結成以前、あんにゅが弾き語りで活動していた頃の曲「海」を、アコースティックギターとキーボードだけの編成で歌う。繊細に始まりながらも徐々にエモーショナルになっていく、あんにゅのボーカル。そこに寄り添う小幡の弾くピアノの起伏が景色を確実に浮かび上がらせる。2人にパーカッションのメンバーを加えた「ダンデライオン」では、タイトルになっているタンポポの生命力そのままに、内に秘めたエネルギーを感じさせる歌と演奏がダイナミックに迫ってきた。

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ステージの雰囲気をガラッと変えたのは、「We Are Coalamode.!!」。ヒップホップのビートに乗せ、コアラ帽を被ったあんにゅがコール&レスポンスを促し、ラップ調の歌ではじけた場面を作り上げていく。その可愛らしさに場内が沸いた後、明るさに満ちた「雨のち晴れのちスマイリー」で熱気を上昇させる。そして、“腕を振る準備はできているかな?”と、あんにゅがハンドマイクで観客をあおりながら、この日のために作ったという「DIVE!」へと繋いでいく。“何か始めたいけれど一歩を踏み出せない人に向けて、未知の世界にダイブする想いを書いた曲です”と語り、サビでは会場全体が大きく手を左右に振りながら素晴らしい一体感が生まれていった。

「ありがとう。複雑な振り付けだから、申し訳ないなと思いつつ(笑)。でも、すごい景色を見られて成功でした」(あんにゅ)

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「音楽を志している人にとして、ツアーをまわるアーティストになりたいという想いを心に秘めながら活動してきたので、今日はみなさんに夢をかなえていただいた気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!」(小幡)
「みなさんと会えない時も、私たちは音楽を通してエールを送っているので、ぜひそれを感じながら聴いてほしいと思います。そして、こうやって会えた時に成長している私たちの姿を見せたいし、もっとみなさんを楽しませたいと常に考えています。本当にみなさんに支えられているし、私たちも支えたい、そんな想いで次の曲をお届けします」(あんにゅ)

 軽快なピアノのイントロが奏でられて始まったのは、最新シングルのタイトル曲「さくらぼっち」。恋愛関係にも、自分たちとファンの関係にも捉えられる、そんな“会いたいけれど会えない”気持ちを形にした曲に、オーディエンスが精一杯の大きな手拍子でこたえる。

熱のこもったライブの本編ラストに用意されていたのは、1stシングルのタイトル曲である「七色シンフォニー」。弾むリズムとカラフルなサウンド、あんにゅのまっすぐな歌声が、ここに集まった全ての観客の心に鮮やかな印象を残してくれた。
アンコールは、コアラ社長による卒業証書授与式という、意表を突く趣向で始まった。あんにゅと小幡にそれぞれ証書が授与され、そのコントに爆笑と拍手喝采が起こる。そんな流れのまま、指揮を託されたあんにゅのカウントで「ありがとう、そしてさよなら」へ連なるという、卒業を描いた曲の世界に関連づけた演出が大きな効果をあげていた。

「今回のツアーの裏テーマは感謝だったんですよ。みなさんがずっと応援してくださったおかげで、昨年、ようやくワンマンライブができるアーティストになって。その感謝を伝えたい気持ちでワンマンツアーがスタートしたんですけど、感謝というものは尽きないなと思いました」(小幡)
「感謝しきれないほどのパワーをいただいています。こんな面白い!?(卒業)コントも考えたけど、まだ満足していません(笑)。もっと面白いことを期待していてください。これからも応援よろしくお願いします!」(あんにゅ)

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いよいよこの日ラストの曲「未来」がやってきた。サポートメンバーたちが去り、ステージに残ったコアラモード.の2人だけで、インディーズ時代からの特別な曲を丁寧に奏でていく。あふれる感情を乗せて大きなスケールで歌い上げるボーカル、曲のダイナミズムを見事な強弱で表現するピアノ。彼らの原点であり、未来に向けての宣言でもある楽曲で、記念すべき初ワンマンツアー初日を締めくくった。

12月3日には神奈川県民ホール小ホールでワンマンライブ決定という告知も行われ、ますます大きな注目を集めるコアラモード.。音源以上に弾けたライブパフォーマンスで、さらにその魅力を開花してくれそうだ。

取材・文 / 岡本 明 撮影 / 杉田 真

リリース情報

【初回生産限定盤】

【初回生産限定盤】

【通常盤】

【通常盤】

さくらぼっち

初回生産限定盤(CD+DVD)
BVCL-704/5 ¥1,500+税
通常盤(CD)
BVCL-706 ¥1,111+税

【収録曲】
<CD>
1.さくらぼっち
2.ありがとう、そしてさよなら
3.幸せの証(マックスバリュ中部株式会社CM ソング)
4.拝啓、5年後の私(愛知学院大学「安心Net 出願」TVCM ソング)

<DVD>※初回生産限定盤のみ
「さくらぼっち」ミュージックビデオ

プロフィール

コアラモード.

横浜発!カラフルメロディーとピュアボイスが奏でるサウンド・ア・ラ・モード.
2013年に結成。
ボーカルあんにゅとサウンドクリエイター小幡康裕(おばた やすひろ)からなる横浜出身の男女二人組ユニット。
横浜みなとみらいを拠点としたストリートライブ、都内ライブハウスや毎週木曜日のニコニコ生放送、YouTubeでの活動を通して、徐々に知名度をあげ、2014年11月26日インディーズシングル「メモリーズ」(新星堂 神奈川エリアを中心に限定販売)をリリース。

あんにゅ
(Vo. & Guitar)

1992年11月28日
神奈川県横浜市出身・在住
B型
ベビーカー時代から歌うことが大好き、中学で初めてギターを手にする。18才からシンガーソングライターとして音楽活動を本格始動。歌だけでなく演劇やイラストなど多彩な才能を発揮する。

小幡康裕
(Keyboards, Guitar, Bass, Drums &Programming)

1990年3月30日
神奈川県横浜市出身・在住
AB型
中学時代に作編曲に興味を抱き、キーボード、ギター、ベース、ドラム等、様々な楽器を習得。作詞作曲、サウンドプロデュースを手掛け始める。コアラモード.の活動に併せ、演劇の舞台音楽やCMの音楽制作など活動は多岐に渡り、ニコニコ動画でPとしてオリジナル楽曲も公開している。
2013年には中孝介、2014年カサリンチュ、金木和也のサウンドプロデュースを手掛ける。

公式サイト:http://www.coalamode.net/

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