Interview

ドラマ『中学聖日記』で大注目の岡田健史が“役者”へ懸ける思いを語る。「経験したことのない快感」が俳優の道へと突き動かした

ドラマ『中学聖日記』で大注目の岡田健史が“役者”へ懸ける思いを語る。「経験したことのない快感」が俳優の道へと突き動かした

現在放映中のドラマ『中学聖日記』(TBS/毎週火曜よる10時)で有村架純演じる教師と恋に落ちる中学生を見て、何者!? と気になっていた人も多いはず。あまりにもピュアな瞳が印象的な黒岩 晶を演じているのが岡田健史だ。今年高校を卒業して役者になったばかりの19歳、本作が正真正銘のデビュー作となる。まだ初々しいながらも鮮烈な存在感で大きなインパクトを放つ彼はいったいどんな人物なのか? ドラマ『中学聖日記』に対する思い、役者という仕事に懸ける意気込みについて話を聞いた。

取材・文 / 井口啓子 撮影 / 荻原大志


今後の俳優人生に影響するほどの濃密な時間を過ごしている。

『中学聖日記』、岡田さん演じる黒岩 晶くんの揺れ動く思いがリアルに伝わってきて毎回ドキドキしながら拝見してます。晶役はオーディションで決まったそうですが、そのときの率直な思いは?

これまでの人生でいちばん嬉しいぐらいの喜びを感じました。それと同時に、デビュー作でこんなに大きな役をやらせていただくという責任感をすごく感じて。ヘタクソにしても自分にできることは何だろう? ということをしっかり考えることから始めないといけないなと、身が引き締まる思いでした。

教師と中学生のラブストーリーということで、今の御時世では賛否両論を巻き起こすことも想定されたと思うのですがプレッシャーや躊躇はありませんでしたか?

それはまったく感じなかったです。あくまでもドラマというフィクションであり、エンタテイメントとして受け止めました。僕自身、好きという気持ちに年齢とか職業とか立場、性別は関係ないと思ってますし、今はそういう風潮もどんどん高まってると思うので、そこにとらわれず、好きという気持ちを大切に演じさせてもらってます。

晶くんは中学3年生という多感な年頃の男の子の中でも、特にナイーブなタイプの子だと思うのですが、どのように役づくりをしていったのでしょう?

まず、自分の中学時代を思い出して、紐解きながら役づくりをした部分はあります。ただ、自分の中学時代と晶の感情がリンクしないところも当然ありますし、晶は父親のいない家庭で育った子なので、そういった家族の関係性とか距離感なんかも、そこはどういう気持ちで言ってるのかな? って想像したり。自分とリンクしている部分でも、こういう気持ちはわかるわかる、でも晶だったらこういう時はこういう行動をとるかな…とか、自分の中でひとつひとつ丁寧に整理しながら晶をつくっていきました。

じゃあ現場に入る前に晶くんはかなり出来上がっていた?

そうですね。ちゃんと準備していかないと今の自分の力量では対応できないと思ったので。

なるほど。それにしても演技経験ゼロだったとは思えない、ナチュラルでリアルな存在感に驚かされます。撮影に入るまでに演技レッスンはかなり積まれましたか?

出演が決まってからインするまでの間、演出の塚原あゆ子さんがマンツーマンで指導をして下さって、それがすごく大きかったなと思います。この期間に得たものは『中学聖日記』にかかわらず、これからの自分の俳優人生に影響してくるだろうなって、それぐらい濃密な時間を過ごさせていただきました。

有村さんとのエピソードもお伺いできますか。デビュー作が有村さんのお相手役というのも滅多にないことだと思うのですが…。

今まで画面越しにしか見たことがなかった人が、いきなり、共演ですってなるわけですから…。初めてお会いした時は、うわ、あの有村架純だーって(笑)。で、そこから今日まで実際にいろんなシーンを一緒に撮らせていただいてますが、すごく優しくて素敵な方です。自分が演技について悩んでるとき、有村さんの方から声を掛けてくださったんです。悩んでることを話すと、私だったらこういうふうにするけど、岡田くんの晶の感性は私とは違うし、違って当然なんだから自分なりのいい味を出しながら身体の状態だったり、気持ちの状態を保つことが大事だよってアドバイスをくださって。しかもその後、これ言い忘れてたって、わざわざメイク室まで伝えに来てくださって、有村さんが初めての相手役で本当によかった!って心から思いました。そんなお人柄で、こんな技術を持ってるからこそ、有村さんは主演をはることができるんだなって。背中を見ながら学ばせてもらったものはすごく大きいです。

野球では経験したことがない快感を感じた。今は「晶」としての青春を生きることが楽しい。

素敵すぎるエピソードですね! ちなみに岡田さんは中学時代、どんな男の子だったのでしょう? 晶くんとタイプ的には近い?

似てるところもあれば、違うところもあるんですけど…。好きになってしまったら、周りが見えなくなる感じはすごくわかりますね。

自分の感情がわからなくて苛立って、いったんスイッチが入ったら盲目的に突っ走ってしまう。黒岩くんのあの年頃の男の子ならではの感じはすごくリアルでした。

19歳の僕は、あんなに周りが見えなくなるぐらい暴走しちゃダメだってわかってます(笑)。でも、それを消すことによって14歳の危うさが出てくるかなって。気持ちがわかるといっても実際の自分は野球ばっかりで、ああいうことはなかったんですけど(笑)。でも、だからこそ晶の青春を生きることはすごく楽しいです。

野球一筋だった岡田さんが俳優になる決意をされたのは、演劇部の助っ人で初めて舞台に立たれたのがきっかけだそうですが、演じることは楽しいですか?

楽しいですね。自分が役者を目指すきっかけになった舞台の時は、それまでずーっと野球しかしてなかった自分が初めて違うことに挑戦して、それを審査員の先生とか見ていた友人たちに評価してもらったということが嬉しくて。その快感は野球では経験したことがないものだったので、やりたい!と思ったんです。演技は野球と違って勝ち負けとか結果がはっきりしていないぶん、難しいところもありますが、そこが演技のおもしろさであり、やりがいだと思うので、楽しんでやらせてもらってます。

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