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東出昌大&宮沢氷魚が舞台『豊饒の海』で三島由紀夫の遺志を受け継ぐ

東出昌大&宮沢氷魚が舞台『豊饒の海』で三島由紀夫の遺志を受け継ぐ

三島先生が今夜ご覧になっていたらニコニコされる

このフォトコールの前に、初日前会見が行われ、演出のマックス・ウェブスター、東出昌大、宮沢氷魚、上杉柊平、大鶴佐助、首藤康之、笈田ヨシが登壇し意気込みを語った。

演出を手がけたマックス・ウェブスターは「三島由紀夫の4部作を手がけることを幸せに思っています。3回のプレビュー公演を終えて、初日をお見せできるのが楽しみです」と意気込んだ。

自ら三島作品の大ファンであると公言している松枝清顕 役の東出昌大は「稽古を経て、プレビュー公演を終えて、いい感触を覚えています。三島作品を汚すことなく舞台上に表出できると確信しています」と自信を覗かせた。

今作で2回目の舞台出演となる飯沼勲 役の宮沢氷魚は「緊張していましたが、みなさんの力で、素晴らしい作品になっているので、初日を迎えられて嬉しく思っています」と語ると、安永 透 役の上杉柊平は「お客様にとって決定的なものになるし、何歳で観るか、いつ観るかによってまったく違うものを持って帰っていただける作品になっていると思います」と述べ、本多繁邦の青年期を演じる、劇作家の唐十郎を父に持つ大鶴佐助は「興奮と恐怖が入り混じっていますが、稽古場とプレビュー公演でしっかり演じてきましたので、共演者を信じて楽しみたいと思います」と熱く語った。

三島の人生をバレエにした故・モーリス・ベジャールの振付による東京バレエ団の『M』にも出演し、今作で本多繁邦の中年期を演じる首藤康之は「多くのスタッフ・キャストに囲まれながら、三島の美しい言葉を丁寧に発していきたいと思います」と抱負を述べ、生前の三島と交友のあった本多繁邦の老年期を演じる笈田ヨシは「三島先生に最後にお会いしたのは、お亡くなりになる5ヵ月前で、そのときに先生の決意を伺っていました。それ以来、50年近くの年月が流れ、先生の命日の月にこの芝居をさせていただくので感無量です」と語った。

さらに、演出で気づいたことを問われマックスは「このプロジェクトが始まるにあたって、多くの資料に当たりました。そして数ヵ月間、日本のスタッフ・役者と一緒になって、三島の作品がどういう意味を持つか考えました。そこで彼の言語の美しさを、身に沁みて理解するようになりました」と語り、マックスの演出について東出は「人間の生きている崇高さや美しさを表現したいとおっしゃっていて。『豊饒の海』の背骨を提示してくださいました」と全幅の信頼を寄せている様子だった。

宮沢も稽古を経て「僕は24歳で、三島由紀夫の作品に触れる機会は少なかったのですが、三島に触れたことで、人生において貴重な経験を得ました」と語った。同様に上杉も「稽古とプレビューを含め、数ヵ月もの間、三島の作品と対峙し日本人で良かったなと初めて思いました」と笑いを誘った。

唐の本棚で三島作品に触れたこともある大鶴は「『春の雪』は本多の成長物語でもあるとマックスから言われたのでそちらも楽しんでください」とキャラクターの魅力を説明。首藤は「三島作品は2回目で、どちらも外国の演出家の方で、違う側面から三島作品を見ることができたと思います」と述べ、若い俳優と一緒になった笈田は「若さのおすそ分けをいただいております(笑)。三島先生は、芝居は趣味だ、芝居と心中する気はないとおっしゃっていましたが、今夜ご覧になっていたらニコニコされると思いますよ」と微笑んだ。

東京公演は、11月7日(水)から12月2日(日)まで紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演。大阪公演は、12月8日(土)から12月9日(日)まで森ノ宮ピロティホールで上演される。

2018 PARCO PRODUCE“三島 × MISHIMA”
『豊饒の海』

東京公演:2018年11月3日(土・祝)~12月2日(日)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA ※11月3日〜11月5日はプレビュー公演
大阪公演:2018年12月8日(土)~12月9日(日)森ノ宮ピロティホール

原作:三島由紀夫『豊饒の海』(第一部「春の雪」、第二部「奔馬」、第三部「暁の寺」、第四部「天人五衰」)より
脚本:長田育恵
演出:マックス・ウェブスター

出演:
東出昌大
宮沢氷魚
上杉柊平
大鶴佐助
神野三鈴
初音映莉子
大西多摩恵
篠塚 勝
宇井晴雄
王下貴司
斉藤 悠
田中美甫
首藤康之
笈田ヨシ

オフィシャルサイト
公式Twitter(@parcostage)

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