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稲垣吾郎が、剛力彩芽や鈴木拡樹らと共にベートーヴェンの苦悩に満ちた人生を熱演。舞台『No.9-不滅の旋律-』開幕

稲垣吾郎が、剛力彩芽や鈴木拡樹らと共にベートーヴェンの苦悩に満ちた人生を熱演。舞台『No.9-不滅の旋律-』開幕

11月11日(日)よりTBS赤坂ACTシアターにて舞台『No.9-不滅の旋律-』が開幕し、前日に行われたゲネプロ公演の前に主演の稲垣吾郎が囲み会見を行った。

取材・文・撮影 / 近藤明子

ベートーヴェンとの共通点は「せっかちでヒステリックな部分」

『No.9-不滅の旋律-』は天才音楽家・ベートーヴェンが聴覚障害を患いながらも、最後の交響曲「第九番」を完成させるまでの劇的な半生を描いた作品。

2015年に初演が上演され大絶賛を浴び、今回はキャストを一新し3年ぶりの再演となった。
ベートーヴェンの音楽に惚れ込み彼を支えるマリア・シュタインを演じるのは剛力彩芽。

「2度目の舞台と言っていましたが、稽古にもすごく真剣に取り組んでいました。20代から40代までの女性を演じるのは大変だと思いますが、真面目な方なので。マリア役にピッタリだと思います」と初共演の剛力の印象を語った稲垣。

ハマリ役とも言われるベートーヴェンと自身の共通点を聞かれ「せっかちでヒステリックな部分かな? 香取(慎吾)くんと草彅(剛)くんには“ヒステリックゴロチ”と言われるんですよ。先日もインターネットの番組中に“#ヒステリックゴロチ”が拡散して軽く炎上しました(笑)」とコメントし、取材陣の笑いを誘った。

今回もふたりが観劇に来る予定はあるのかとの問いかけには「来ると思いますが、前回のようにふたり揃って来るのはちょっと(苦笑)。カーテンコールのとき、皆さんがふたりのほうを見るのでステージからはお客様の“つむじ”しか見えなかったんですよ」とぼやく一幕も。

最後に「ベートーベンは56歳まで生きたので、僕も56(吾郎)歳まではやり続けたいですね(笑)。応援してくれている“NAKAMA(*新しい地図のファンの総称)“の皆さんはもちろん、多くの方に劇場に足を運んでいただきたいと思います。パワーアップした『No.9』をお届けできるように頑張ります!」と意気込みを語り、会見を締め括った。

“人間・ベートーヴェン”の孤独と苦悩を浮き彫りに

その後行われたゲネプロでは、聴覚障害により思うような演奏ができずに次第に孤独感を募らせる様や、身分違いの恋に苦悩するベートーヴェンを、稲垣吾郎は繊細かつ大胆に熱演。広く知られる「偏屈で激情家な孤高の天才作曲家」の表情だけではない、人間味溢れる人物像として描かれていた。

撮影 / 岩田えり

ナポレオンの台頭による国の情勢不安、曲が思うような評価を得られない苛立ち、そして恋人との破局など、次第に心が疲弊し破滅的な行動を取るようになるベートーヴェン。そんな彼に最初は反発しつつも、彼の音楽の一番の理解者として献身的に支えるヒロインのマリア役を、剛力彩芽が好演! 今作が2回目の舞台出演とは思えない堂々とした芝居と、台詞がないときでも凛とした立ち姿には華があり、気づいたら彼女の姿を追っていた。

また、ベートーヴェンの弟には、末弟のニコラウス役を舞台『刀剣乱舞』三日月宗近 役をはじめ多くの2.5次元舞台に出演し、劇団☆新感線『髑髏城の七人 season月〈下弦の月〉』での熱演も記憶に新しい鈴木拡樹が演じ、真ん中の弟・カスパール役には『魔法戦隊マジレンジャー』小津 魁/マジレッド役、NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』でヒロインの弟・和田正平 役を演じた橋本 淳がキャスティング。共に舞台経験も豊富な若手ふたりが、我儘な兄に翻弄されつつも兄弟の絆があるからこそ完全に見捨てることができないという難役を見事に表現。

ほかにも片桐 仁、奥貫 薫、村川絵梨、羽場裕一、長谷川初範らベテラン俳優陣が抜群の存在感でシーンを盛り上げ、“人間・ベートーヴェン”の孤独と苦悩を浮き彫りにしていた。

劇中で流れる優雅で力強いピアノの生演奏、そしてラストに流れる交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」の大合唱は圧巻のひと言! 平成最後の年末・年始を飾るにふさわしい本作を目撃しに、ぜひ劇場に足を運んで欲しい。

舞台『No.9-不滅の旋律-』東京公演は12月2日(日)までTBS赤坂ACTシアターにて上演。その後は大阪公演、横浜公演を経て、来年1月の福岡・久留米公演まで続く。

舞台『No.9 ─不滅の旋律─』

東京公演:2018年11月11日(日)〜12月2日(日)TBS赤坂ACTシアター
大阪公演:2018年12月7日(金)〜12月10日(月)オリックス劇場
横浜公演:2018年12月22日(土)〜12月25日(火)KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉
久留米公演:2019年1月11日(金)〜1月14日(月・祝)久留米シティプラザ〈ホール〉

演出:白井 晃
脚本:中島かずき(劇団☆新感線)
音楽:三宅 純

出演:
稲垣吾郎/剛力彩芽
片桐 仁 村川絵梨 鈴木拡樹
岡田義徳 深水元基 橋本 淳 広澤 草 小川ゲン 野坂 弘 山崎雄大
奥貫 薫 羽場裕一 長谷川初範

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