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和田雅成が「楽しく学べる」と太鼓判! 体内の平和を守るため細胞たちが大活躍!! 体内活劇「はたらく細胞」開幕レポート

和田雅成が「楽しく学べる」と太鼓判! 体内の平和を守るため細胞たちが大活躍!! 体内活劇「はたらく細胞」開幕レポート

白血球、赤血球、血小板……etc、人間の体内におよそ37兆個あると言われている“体内細胞”を“擬人化”した作品がついに舞台化!
11月16日(金)北千住・シアター1010にて、体内活劇「はたらく細胞」が開幕した。原作コミックスはシリーズ累計発行部数330万部を突破し、テレビアニメ化も大人気となった話題作。“体内活劇”では、擬人化した細胞&細菌たちがステージや客席を駆け回る! 初日直前に行われた囲み取材とゲネプロの模様をレポートする。

取材・文・撮影(囲み取材)/ 片桐ユウ

観た方が元気になって、長生きしてくれたらいいな

囲み取材には、白血球(好中球)役の和田雅成、赤血球 役の七木奏音、キラーT細胞 役の君沢ユウキ、肺炎球菌 役の馬場良馬が登壇。

和田雅成は「ついに初日を迎えます。お客様と一緒にこの『はたらく細胞』の世界を創り上げたいと思っております」と挨拶。「白血球(好中球)は雑菌を見つけたときにすごい形相になりますが、普段はちょっと天然なところが可愛さだと思っていて。僕の可愛い部分とマッチしたらいいなと思います!」と、駆けつけたマスコミ陣を笑わせた。

七木奏音は、満開の笑顔で「早く、この(カンパニーの)みんなを見て欲しかったので、今日をすごく楽しみにしていました!」と、嬉しそう。「来てくださった方、みんなが楽しめる作品になっていると思いますし、とにかくお勉強にもなるお話にもなっていますので、観た方が元気になって、長生きしてくれたらいいなと思います」と、微笑ましいコメントで笑いを起こしていた。

君沢ユウキは「細菌を発見次第、2秒で殺すという役です。パワフル全開でみんなと一緒に頑張ります! とにかく戦うのですが、演出のきだつよしさんと殺陣師の六本木康弘さんがこだわってつくってくださったアクションシーンがたくさんあります」と、免疫細胞の役割と見どころをアピール。「今回の舞台はお子さん用の席もありますので、観てくれた子供たちが『いつか演劇をやりたい』や、先生が『学校でやってみたい』と思ってくれたりしたらいいなと思います」と展望を覗かせた。

馬場良馬は「僕自身、1年間ヒーローをやっていましたので(※スーパー戦隊シリーズ『特命戦隊ゴーバスターズ』ブルーバスター / 岩崎リュウジ 役)、そのときの知識を存分に活かして、肺炎球菌という噛ませ犬を頑張っていきたいと思います」と笑いを起こしつつ、「“悪役”ができるのは役者冥利に尽きると思いますので、今回も存分に楽しんでやりたいですし、皆さんの力もお借りしていきたいと思います。さあ、一緒に白血球を倒しにいきましょう!(笑)」と呼びかけた。

馬場のコメントに和田が手振り付きでツッコミを入れたり、衣裳についての感想を聞かれた和田が「白いな~と思いました」と語ると、七木も「赤いな~って思いました」、君沢も「黒いな~と思いました」と重ねて笑わせたり、コメントのたびに笑いを織り交ぜて軽快なやり取りを交わす登壇者たちのおかげで、囲み取材は終始和やかムード。

和田が「笑うことが大好きなので、稽古場では笑いが抑えられなかった」と、笑いの絶えない現場であったことを明かし、君沢と七木が「血小板の子たちが可愛くて癒やされた!」とほかの見どころをアピールするなど、囲み取材の雰囲気同様、にぎやかなカンパニーであることをうかがわせていた。

囲みの最後は、和田が「僕は“楽しく学べる”というのを自身のテーマに挙げていたのですが、演出のきださんも脚本の川尻さんも、すごくわかりやすくこの作品を届けようという想いでいてくださいました。僕たち役者はしっかりそこを体現しつつ、お客様と一緒に楽しみながら、学んでいけたらと思っています」と締め括り、舞台への期待値を高めてくれた。

経口補水液のように浸透するパワー

この後はゲネプロの模様をレポートする。

開幕前、バリバリ体育会系のキラーT細胞(君沢ユウキ)たちが登場して“前説”を披露。諸注意をはじめ、劇中で観客も参加する場面の説明などをしてくれる。そう、このステージは客席に座っている人たちも“細胞”のひとつとして“体内”を“活性化”させるのがルールなのだ。
ちなみに劇場内スタッフも“ロビー細胞”といった、役職が書かれた“細胞”Tシャツを着ており、劇場全体が“体内”の様相。

アミューズメントパークのように明るく華やかな曲がかかり、ウキウキ感が高まったところで、いよいよ“体内活劇”が開幕した。

ステージは街中を表す舞台装置、後方スクリーンにも立ち並ぶビルが映し出されているが、ここは“人間の体の中”。細胞たちがはたらく“体内”は、ひとつの大きな街のカタチを取っている。

“体内細胞”たちは、それぞれ役割ごとに服装が違っている。ダンボールを抱えて体内の決められた場所に荷物(=栄養分や酸素)を届ける赤血球たちは、赤い上着と帽子を着た宅急便配達員風。体内に侵入した細菌やウイルスなどを駆除する白血球(好中球)は真っ白い作業服。

細胞たちへ外敵の情報や対策などを知らせる指令塔の役割を担うヘルパーT細胞(戸谷公人)は制服姿で、そのT細胞の暴走を押さえて免疫異常を起こさせないように調整する役目の制御性T細胞(甲斐千尋)は秘書スタイル……etc。
格好をひと目見ただけで、なんとなく性格や役割といったキャラクターが見えてくるのも「はたらく細胞」という作品の良さだ。

ステージを元気よく走り回る“体内細胞”たちを微笑ましい気持ちで眺めていると、客席から肺炎球菌(馬場良馬)が登場。原作の見た目を忠実に再現した本格的な造形で、いかにも強敵のクリーチャーといった禍々しさだが、たちまち白血球(好中球)(和田雅成)たちに駆除される。……かと思いきや、取り逃がした一匹が、体内でひと波乱を起こす!

冒頭の肺炎球菌の駆除に始まり、インフルエンザウイルス感染細胞(髙木俊)が見つかったことによるドタバタ劇、すり傷によって化膿レンサ球菌(増田裕生)や黄色ブドウ球菌(富田翔)たちが攻め込んできたときの騒動と、舞台は“体内”で起こる様々なトラブルに対応する細胞たちのはたらきを追っていく。

細胞やウイルスに対抗するのは白血球だけでなく、キラーT細胞、NK細胞(茉莉邑薫)、ナイーブT細胞(太田将熙)、マクロファージ(平田裕香)、樹状細胞(川隅美慎)、B細胞(正木 郁)など多数。役割に合わせた彼らのバリエーション豊かなアクションは見どころだ。

方向音痴でしょっちゅう迷子になっている赤血球(七木奏音)と、その赤血球を気遣う白血球(好中球)(和田雅成)が体内を巡り、一般細胞(山田ジェームス武)や血小板(岸田結光、森田恵、木内彩音)と出会う。

新人の赤血球に道案内をしたり、役割の説明をする白血球(好中球)の台詞を聞いているうちに、観ているこちらも自然と体内の仕組みを学べる仕様。「体内では、こんなふうに細胞たちがはたらいてくれているのか!」と目が覚めるような想いになること間違いナシだ。

免疫細胞VS細菌、ウイルスたちのアクションシーンと、芸達者な役者が集結している細菌やウイルスたちが巻き起こす笑いのシーン、それに赤血球と白血球(好中球)のほのぼのした日常会話から伝わる“体内”のマメ知識など、そのすべてが心地良く混ざり合い、楽しく学べるステージに仕上がっていた。

白血球(好中球)を演じる和田雅成は、まさにハマり役。ビジュアルが解禁されたときから「キャラクターそのまま!」と、原作そのもの過ぎる見た目が話題をさらっていたが、仕事に真面目で一直線、だがちょっと天然なところがあるというギャップを魅力的に表現。さらに絶妙な間合いで笑いを起こすコメディセンスと、自由度の強い細菌たちにフォローを兼ねたツッコミをする俊敏さは、彼ならではの色合いだと感じた。

ドジっ子な赤血球を演じる七木奏音は、ひたむきさと可愛らしさに溢れており、応援したくなるキュートさがある。その中にも笑いのセンスをキラリと光らせて、テンポの良さに一役買っていた。

細胞たち&細菌たち、キャスト全員がイキイキとしており、それぞれの役どころをしっかりと果たしている。それはこの作品自体が“細胞たちは各々の役割を果たして、体内の平和を守るために仕事をしている”物語であることと通じる。

赤血球が一般細胞に語りかけた「それぞれが自分の役割を果たせばいい」「自分なんか、とか言っちゃダメです!」という言葉は、仕事や日々の生活に虚しさを感じている人の心に、経口補水液のように浸透するのではないだろうか。

ぜひ劇場まで足を運んで、“はたらく細胞”たちからのパワーを受け取ってもらいたい。

公演は11月25日(日)まで。千穐楽公演のライブ配信、Blue-ray&DVDの発売が決定している。

体内活劇『はたらく細胞』

2018年11月16日(金)〜11月25日(日)シアター1010
ライブ生配信:11月25日(日)15:00上演回
ライブ配信の詳細はGYAO! ニゴステ内特設ページへ

演出:原作:清水 茜(講談社「月刊少年シリウス」連載) 
演出:きだつよし
脚本:川尻恵太(SUGARBOY)
制作:トライフルエンターテインメント
主催:体内活劇「はたらく細胞」プロジェクト(アニプレックス、トライフルエンターテインメント、講談社)

出演:
白血球(好中球)役:和田雅成
赤血球 役:七木奏音/
キラーT細胞 役:君沢ユウキ/
一般細胞 役:山田ジェームス武
ヘルパーT細胞 役:戸谷公人
NK細胞 役:茉莉邑薫
ナイーブT細胞 役:太田将熙/
マクロファージ 役:平田裕香
制御性T細胞 役:甲斐千尋
樹状細胞 役:川隅美慎
B細胞 役:正木 郁
血小板 役:岸田結光 森田 恵 木内彩音/

アンサンブル:
阿瀬川健太/松本城太郎 菅野慶太 福田圭佑 来夢 髙久健太
高橋 凌 網代将悟 栗本佳那子 松田祐里佳 田中里奈 柿の葉なら/

化膿レンサ球菌 役:増田裕生
インフルエンザウイルス感染細胞 役:髙木 俊
肺炎球菌 役:馬場良馬
黄色ブドウ球菌 役:富田翔

オフィシャルサイト
公式Twitter(@saibou_butai)

©清水茜/講談社・体内活劇「はたらく細胞」プロジェクト 2018

関連書籍:コミック『はたらく細胞』(著者:清水 茜 / 出版社:講談社)