Interview

SILENT SIREN 新作はTVアニメのエンド曲。新幹線と夢をテーマに仕上げたアッパーチューン

SILENT SIREN 新作はTVアニメのエンド曲。新幹線と夢をテーマに仕上げたアッパーチューン

SILENT SIRENがメジャーデビュー記念日である11月14日にニューシングル「Go Way!」をリリースした。TVアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」エンディング主題歌として生み出された表題曲は、アニメの世界観に寄り添いながらも、すべての聴き手の気持ちを鼓舞するアッパーチューンへと仕上がった。同時にそれはデビュー7年目に突入したサイサイからの未来に向けた新たな決意表明でもある。“限界なんて決めつけないで/夢の入り口 さあ風をきれ”。そんな力強いフレーズを胸に、今のバンドとしての力を見せつけた本作に込められた思いとは? メンバー4人に話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 映美

子供たちに夢を与えて、元気いっぱい一緒に歌ってもらえるような曲にしたいなって(すぅ)

今回リリースされる新曲「Go Way!」は、TVアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」のエンディング主題歌に起用されています。

すぅ はい。タイアップのお話をいただいて何曲か候補を先方にお渡ししたところ、この曲を選んでいただいた感じで。元々、「19 summer note.」と同時期に作ってたオケで、違う歌詞が乗っている状態だったんですけど、「シンカリオン」の世界観に合うように歌詞を書き直し、アレンジもし直して完成させました。

完成させるにあたって意識したことは何かありました?

すぅ BOYS AND MENさんが歌っているオープニング曲はアニメの世界観にグッと寄り添ってるものなので、そことはまた違った方向性で、サイサイらしいものにしたいなとは思いました。子供たちに夢を与えて、元気いっぱい一緒に歌ってもらえるような曲にしたいなって。

子供をメインターゲットにしたアニメですもんね。そうやって曲の対象をフォーカスする難しさはなかったですか?

すぅ サイサイには子供に向けた曲がけっこう多いんですよ。「ラッキーガール」もそうだし、「あわあわ」もそうだし、子供にもわかりやすい曲は案外得意というか。ただ、今回はあくまでも子供向けのアニメではあるけど、「エヴァンゲリオン」とコラボなんかをしてる作品でもあるのでけっこう大人の方も観てるそうなんですよ。だから、子供にも理解できるわかりやすさと同時に、大人が聴いても刺さる曲をっていうリクエストをいただいたんです。そのバランスに関してはすごく悩みましたね。

でも結果としてすごくいい歌詞になりましたね。アニメのモチーフである新幹線を想起させるワードを盛り込みつつ、すべての人への応援歌に仕上げられていて。

すぅ 夢をテーマに歌詞を書いたことはこれまでに何回もあるけど、新幹線というテーマを軸にしたのは初めてだったので、正直心折れそうになった瞬間もありましたけどね(笑)。しかも、元々のデモには別の歌詞が乗ってたから、そのイメージを払拭するのもまた大変だったというか。でも、サウンドも含めて絶対に楽しい曲になるなっていう確信があったので、そこに向けて作詞できたところはありました。

高校生の子たちが学祭なんかで演奏したら絶対盛り上がると思いますよ(ひなんちゅ)

サウンドはメロコアっぽい雰囲気もあって、とにかく痛快。ストレートに聴き手の感情を高揚させてくれるものになっているなと。

あいにゃん 演奏自体はかなりシンプルですね。イメージとしてはデビュー曲の「スイポ(Sweet Pop!)」みたいな感じで演奏しました。今回、初めていつもと違うベースを使ったのが自分としてはポイントで。これまでにも増してパワフルで、よりバンドサウンドを感じてもらえる仕上がりになってると思います。個人的には若い子たちにコピーして欲しい曲ランキングの上位に入る曲になったと思ってるんですよ(笑)。コード進行もシンプルですからね……あ、コード進行はシンプルじゃないや!

すぅ そうなんだよね。コード進行は案外凝ってる。

あいにゃん でもフレージング自体はそんなに難しいことはしてないので、演奏しやすいと思うんです。今回、初めてCDにカラオケバージョンを収録したので、それを聴きこんでぜひコピーしてみてください!

ひなんちゅ ノリのいい曲だからね、高校生の子たちが学祭なんかで演奏したら絶対盛り上がると思いますよ。私自身、レコーディングではめっちゃ楽しんで叩けましたから。止まらないんですよね。

すぅ え、「楽しすぎて止まらないっす」みたいな(笑)?

ひなんちゅ そうそう。楽しすぎて気持ちが止まんないっす! って違うし(笑)。曲自体、止まらずに最後まで一気に疾走する感じなんで、それがすごく気持ちいいんですよ。

曲の尺も3分ちょいですから。猛烈なテンションで一気に駆け抜ける感じですよね。

ひなんちゅ そうそう。それがとにかく楽しいです。

すぅ ギターも1番と2番で弾き方を変えたりしてるくらいなんで、基本はガッと勢いで押していく感じで、より重た目なメロコアっぽい雰囲気が出てると思うんですけど。

今回は歌詞の良さを引き立てるためにはあえて何もしないほうが絶対いいよなって思って(あいにゃん)

そういう勢いを持った曲ではありますけど、曲中では意図的に音を抜いてアクセントをつけていたりもして。そういう引き算の美学を感じたところもあったんですよね。

あいにゃん あー確かにそうですね。2番のBメロ、<限界なんて決めつけないで>のところは決めをつくっていて。

細かくブレイクしますよね。

あいにゃん そう。いつもだとそういう空白のところではベースとしてつい動きたくなっちゃってたんですよね。でも今回は歌詞の良さを引き立てるためにはあえて何もしないほうが絶対いいよなって思って。レコーディングのときにいろんなパターンを試した上で、最終的にそういうシンプルさを選んだところもありましたね。

すぅ あの決めのところはめっちゃ緊張する(笑)。

あいにゃん ね(笑)。タイミングをきっちり合わせるために、めっちゃひなのこと見てるもん。これまでの活動の中でいろんな曲をやってきた結果、変にテクニックに凝りすぎることなく、こういうシンプルさに立ち返れるのはいいことだと思いますね。

ゆかるんさんはどんな意識で演奏しましたか?

ゆかるん キーボードに関しても今回はすごくシンプルです。ピコピコキラキラはさせず、オルガンの音色で最低限のフレーズだけを入れた感じで。前面にグッと出てるわけじゃないけど、後ろのほうで曲の持ってる疾走感をしっかり増幅させてるイメージですね。

SNSでも「手をシャキーンってさせる振りが楽しかったです」みたいなコメントをたくさんいただけたので(ゆかるん)

演奏はシンプルだけど、この曲はコーラスもいっぱいあるし、振り付けもあるし、ゆかるんさんは忙しいですよね。

ゆかるん そうですね(笑)。ミュージックビデオを観てもらうとわかるんですけど、この曲は「チェリボム」と同じくらいしっかり振り付けがついていて。

ちょっと手旗信号のような振りですよね。そこも「シンカリオン」のイメージなのかな?

ひなんちゅ そうです。その通りです!

ゆかるん MVが公開される前に学祭でこの曲を初披露したとき、みんな初見でも一緒に振りをしてくれたんですよね。SNSでも「手をシャキーンってさせる振りが楽しかったです」みたいなコメントをたくさんいただけたので、今後のライブでもみんなと一緒に楽しめそう。もちろん「シンカリオン」を観てる子供たちにも、ぜひ一緒に歌って踊って欲しいですね。幼稚園や小学校の運動会で使ってもらってもいいし。

あいにゃん 旗とかポンポンを持って踊っても良さそうだよね。

すぅ それ子供たちがやってくれたら、めっちゃかわいい! ぜひやってください!

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