Interview

二階堂ふみ×山﨑賢人 インタビュー、映画『オオカミ少女と黒王子』

二階堂ふみ×山﨑賢人 インタビュー、映画『オオカミ少女と黒王子』
累計540万部を突破する人気コミックの実写映画化。企画が動き出したとき、最初にキャスティングで決まったのがエリカ役の二階堂ふみと恭也役の山﨑賢人だ。彼氏を持ったこともないのに彼氏がいるウソをついている女の子と、彼女が「犬」同然に服従することを条件に彼氏のフリをする学園イチのイケメンドS王子。そんな愛すべき漫画キャラクターたちを、全くの同世代であり、若い世代から多くの支持を集める人気俳優たちは、名手・廣木隆一監督とともにどのように「生身の人間」にしていったのか。新人時代から約6年ぶりの再共演となったふたりの声からは、充実した撮影を経た上で得た豊かな手応えが滲んだ。
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山﨑くんには同い年の役者さんとして尊敬する部分がたくさんありました。(二階堂)

お二人にとって、どのような挑戦となった作品でしょうか。

二階堂 今までやったことのない作風の作品ですし、恋に悩む女子高生という役柄も初めてでした。「王道の中の挑戦」というものが強くあったといいますか。「胸キュン」という言葉もここ10年くらいのところで作られた言葉だと思うんですけど、そういう意味ではひとつの時代の象徴であり文化にもなっている少女漫画原作の映画ですし、そこへ真正面から勝負をかけるというのが私にとって挑戦だったなと。監督が廣木監督だったということもあって、ものすごく映画的な挑戦が今回の映画にはいっぱいありました。

山﨑 挑戦というほどではないかもしれませんが、恭也って普通にドSなだけではキャラになってしまうし、ただふざけてドSをやっているように見えちゃったらどうしようって、最初はすごく悩んでいたんです。でも、精神年齢では恭也は女性経験も豊富で何周もしてきている男だから、恋にも諦めの感情を持っているわけで、そういう基本がありつつエリカを犬として扱う遊びがあるのかなって。大人ぶっているっていうか。そういうところがだんだん腑に落ちてきて、僕も気持ち的には高校生と何ら変わりませんから(笑)、映画の後半に向けてリアルに高校生らしい部分を出していけたかなって思いました。

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おふたりはこれが約6年ぶりの再共演ですね。同い年ということもありますし、再会してみて、お互いについてどう変化を感じましたか。

二階堂 山﨑くんとは15歳のとき(テレビドラマ『熱海の捜査官』で)初めて会ったんです。ふたりとも中学生で……。

山﨑 15歳くらいだったね。

二階堂 ちょうど山﨑くんが卒業式の日。私も沖縄の中学校を卒業して東京に上京してきていて、山﨑くんが「初めてのお芝居の現場だ」って言っていて。監督やスタッフさんがさりげなく発した言葉を断片的にスッと自分の中に入れられる人なんだなって印象が最初からありました。すごく明るくてムードメーカーで、現場にいるとみんなが楽しくなるような人。そういうところは全く変わっていません。でも、この会っていなかった6年間にいろんな現場に行って、いろんな経験をされたんだなっていうのも感じましたね。いろんな映画で看板を背負ってきたからこそできる現場での振る舞いとか、気の配り方とかがあって、すごく勉強にもなりましたし、同い年の役者さんとして尊敬する部分がたくさんありました。

山﨑 ふみちゃんは6年前に出会ったときからもう普通の同い年の女の子とは違って、自分を持っていたし、好きなもの、やりたいことがはっきりしていましたね。それに比べて、僕は何にも考えていなくて(笑)。だから、ホントにカッコイイなって。出会った当時はキャストの中で同い年の共演者が少なくて、音楽の話もよくしていたんですけど、6年ぶりに会っても、そういう部分は変わっていませんでした。6年間、どうしてきたかとか、お芝居やプライベートの話も普通にできましたね。現場でも自分のやりたいことがあっても、まず監督を交えて一緒に話をしてくれるし、一緒に作っていくことができてよかったです。

ふみちゃんとの『スター・ウォーズ』ごっこ、間違いなくやりました(笑)。(山﨑)

廣木監督は、おふたりの出演に興味を持ったからこそ監督を引き受けたとの旨をおっしゃっていました。そして、おふたりが俳優として全くタイプが違うとも。そこから何が出てくるのかが楽しみだと。実際、そのあたりは改めて共演をされてみていかがでしたか。

二階堂 どんな方と共演をしても、現場でのあり方、作品への向かい方は完全に同じになることはないですし、山﨑くんともこれまで見てきたもの、感じてきたものが違っていたわけなんですけど、逆にそれがすごく楽しかったですね。それぞれが体験してきたものをお互いで引き出すような感じで。新しいものを教えてもらうことができましたし、反対に私も「山﨑くんがこうだから私からはこういうものが出せるな」って思ったりもして。ギブ・アンド・テイクではないんですけど、違うものを経験してきたふたりだからこそ出せる化学反応があったのかなと。それがこの映画のよさのひとつになっているのかなって思います。

山﨑 (二階堂の顔を見て)いいことを話してくれて嬉しいです(笑)。

現場では空き時間に『スター・ウォーズ』ごっこをやられていたとか。

山﨑 間違いない事実です(笑)。

二階堂 私、アミダラをやりました(笑)。

山﨑 僕がアナキン・スカイウォーカーで(笑)。

二階堂 やりましたねー(笑)。

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