黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 46

Column

もはや本物以上!「体験型VRアクティビティ」の今 3+1選

もはや本物以上!「体験型VRアクティビティ」の今 3+1選

今回の黒選のテーマはアーケードにおけるバーチャルリアリティ(以下VR)の今を語る3選+1です。今でこそ、VRと言えば「ああ、あの、こう、上からかぶるやつでしょ」というリアクションが一般的だと思います。かつてさまざまな研究者、開発者がVRにチャレンジしてきた歴史があることで、今日のVRコンテンツ、デバイスが成り立っています。中でも、日本でアーケード向けVRコンテンツを先行して研究開発し、なおかつそれを実際のアーケード(ゲームセンター)でサービス提供をしていたのはならぬセガ・エンタープライゼス(現在のセガゲームス)でした。

昔のことを書いてもすこしピンとこないかもしれませんが、少々お付き合いください。

それは、1985年に体感型バイクゲーム『ハングオン』をリリース。1986年には『スペースハリアー』、『アウトラン』と立て続けにヒットゲームを導入。1988年で株式店頭登録・東京証券取引市場二部に上場したタイミングの頃に遡ります。

そして、1990年には3DCGのレーシングゲーム『バーチャレーシング』の開発に至ります。ちょうどその時期、先に挙げたそれらが生み出した資金を基に新しい技術や表現方法の様々な実験が行われていたのです。

当時、ホンダがF1を「走る実験室」と称したように、セガにとってアーケード用ゲームは「エンタテインメントの実験室」と称しても過言ではないでしょう。

「VR-1」1994年 セガアーカイブより引用

1994年のこと、私がまだセガに在職していたころに、大型ライド筐体の「VR1」が導入されました。
それは、横浜ジョイポリスの開業に併せての体験コンテンツとして華々しく導入されたのです。

「VR1」は8人が同時に体験可能なライド筐体で、ヘッドマウントディスプレイ「メガ・バイザー」を装着してシューティングゲームを楽しむというものでした。今思えばセガは、あの頃すでに現代のアーケードVRの原型を持っており、それを開発して運営する能力があったということです。

なんと素晴らしいことでしょうか・・・。

しかしその後、徐々にお客様のVRへの関心は薄れて行ったように思います。おそらく、1回体験すればそれでいいほどコンテンツのパワーが弱く、VR酔いなどがあったことで、体験者の反応も芳しくなかったことも要因として挙げられるでしょう。

そんな歴史を持つアーケードVRですが、今回は最新のタイトルを選りすぐってご紹介しましょう。

ではどうぞ!


巨大不明生物災害をくい止めろ!『ゴジラVR』

実質的には2017年が一般的な「VR元年」と称されていますが、PlayStation VR(プレイステーション ヴィーアール)がソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE)からリリースされたのは2016年10月13日のことです。家庭用VRデバイスとして、全世界累計実売台数が2018年7月15日の時点で300万台を突破(公式ブログにて発表)し、VR市場を大きく牽引しています。

そして、アーケードVRに関してはバンダイナムコアミューズメントが「VRZONE」ビジネスを積極的に展開しており、つねに話題のVRアクティビティを導入しています。

その一環として、10月の末日に正式に導入された最新のVRアクティビティが『ゴジラVR』です。

開発に至る経緯は、VRZONE SHINJUKUがオープンした際に、正面にそびえ立つ新宿東宝ビル、つまり東宝関係者との接点によるものとのことです。店舗の正面入り口に立ってみれば、目の前にそびえる新宿東宝ビルからゴジラがこちらを睨みつけています。

新宿歌舞伎町の入り口では、新宿東宝ビルのてっぺんから我々一般人を睥睨(へいげい)するゴジラが街のシンボルになっています。言ってみれば歌舞伎町の守護神であるゴジラ。そう考えればコラボ開発企画も自ずと、うなずけます。

この大きさを感じろ!ゴジラのモデリングは歴代数あれど「シン・ゴジラ」がベースですTM&©TOHO CO., LTD.©BANDAI NAMCO Amusement Inc.

ゴジラの放射熱線による攻撃。基本は見る要素。

『ゴジラVR』 のアクティビティはシンプルなシューティングゲームです。基本は全員クリアを設定しています。体験するプレイヤーは極力、画面内の様々なギミックに注目して首をぐるんぐるんと360度観まわしてみることをお勧めします。

プレイヤーであるあなたは攻撃ヘリの銃座に座って、最後の瞬間まであきらめずにゴジラへ攻撃します。攻撃の手を緩めることなく、止めの「血液凝固剤」をゴジラの口のなかに打ち込むことができれば、人類を救うことができます。ゴジラの巨大さ、そして、その異形の恐怖を味わっていただきたいと思います。コンテンツ開発は『絶体絶命都市』などのディザスター(大惨事)コンテンツの開発で定評のあるグランゼーラです。すでに全国のVR ZONE他 7か所で稼働が始まっています。

観て感じて、戦ってゴジラを体感せよ!

「ゴジラVR」全国可動店舗

VR ZONE SHINJUKU(東京都)
VR ZONE OSAKA(大阪府)
namco 札幌エスタ店(北海道)
namcoイオンモール各務原店(岐阜県)
namcoイオンモールKYOTO店(京都府)
namcoイオンモール大日店(大阪府)
namco 博多バスターミナル店(福岡県)

体験は4人一組 のめり込む気持ちはよくわかる・・・

VR ZONE 公式情報

『ゴジラVR』オフィシャルサイト

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