Interview

WOMCADOLEが「ライター」でつける火は、大きな炎となり熱く燃え上がる!彼らが掲げる“己の炎”とは

WOMCADOLEが「ライター」でつける火は、大きな炎となり熱く燃え上がる!彼らが掲げる“己の炎”とは

滋賀県出身関西発、4人組ギターロックバンド・WOMCADOLE(ウォンカドーレ)が2ndシングル「ライター」をリリース。真正直な想いを乗せた歌と言葉、感情をなぞらえる熱く激しいサウンド。今年3月に待望の1stフルアルバムを発表し、全国ツアーはソールドアウト続出と導火線に火が着き、爆発寸前の彼ら。“消すんじゃないぞ己の炎を”と自身も奮い立たせる「ライター」について話を聞いた。

取材・文 / フジジュン 撮影 / 冨田望

至近距離で汗びちょびちょのヤツが歌っとる。人間くささが出せた

今年3月に初のフルアルバム『今宵零時、その方角へ』をリリース。アルバム以来の音源となるシングル「ライター」を完成したWOMCADOLE。結成は2011年ですが、黒野くんが加入して現メンバーになってからだと、2年くらいになるんですよね?

黒野滉大 そうですね。もう2年かぁと思うくらいで、すごい早かったですね。

古澤徳之 もともとは同期のバンドでベースをやってて、ちょうど俺らが活動休止をする頃に解散して。お互い先が決まっていなかったんで「一緒にやろか?」って声をかけて。その頃から、知ってる同士ではあったんですけど……そんなには関わっていなくて。

当時のWOMCADOLEを見て、どんな印象を持っていました?

黒野 同期ではあるんですけど、“地元の成長株”みたいな感じで。同じバンドを頑張ってる身としては、ちょっと悔しかったです(笑)。

俺も偶然見ていたんですけど、10代の頃から全国規模のイベントに出演していますもんね。黒野くんが加入して、アルバムに至るまではコンスタントに作品をリリースしています。

樋口侑希 黒野が入ってから、いろんな遊び方ができるようになって。ハードロックっぽい曲とか、曲調にも影響が出てきて。今、またバンドをやってて楽しいです。

樋口侑希(vocal, guitar)

2018年は充実した年になったと思いますが、今年を振り返っていかがでした?

樋口 濃かったです! 強烈なパンチの連続みたいな感じで、怒涛でした。

安田吉希 フロアライヴもやって、フルアルバムも出せて、シングルも出せて、すごく充実してましたけど、バンド的にはフルアルバムが出せたのが大きかったですね。

古澤 先輩たちもそうだと思うんですけど、「アルバムを出して、それ以降はこうなるのかな?」って予想できるタイミングがあると思っていて。僕らは「まだまだ先かな?」と思っていたんですけど、そんなタイミングが訪れた瞬間があったんです。アルバムに向けて曲を用意したり、背伸びしながらやることを重ねていったら、背伸びしたおかげでリキッドルームが見えたりして。自分らの中ではキャパオーバーかもと思う挑戦もできたし、その先には今作のリリースもあって。活動のひとつひとつがちゃんと繋がってた気がします。

古澤徳之(guitar, chorus)

バンドを続けてると、「今だ!」って瞬間があるんですね。

古澤 「来年だと遅いし、今、突進していくしかない!」って瞬間があったんです。

樋口 もともと、アルバムを作れるくらいの曲数はあって。そろそろ挑戦したいって気持ちはあったんですけど、僕はそれよりアルバムを出してからのツアーの中でいろいろ感じたことのほうが大きかったですね。フルアルバムでいろんな表現をしてるから、日々進化してるのを感じたし、曲が成長していくのもわかったし。「すっげぇー楽しいな!」と思ってやってました。

じゃあ、何かキッカケがあって引き金を引いたんじゃなくて、蓄積したものがたまりきったタイミングが、その瞬間だったみたいな感じ?

樋口 そうですね、もうパンパンでした(笑)。しかもそれを放出したら、「もっとしたいし、もっとできるんじゃないか?」って、やりたいことがどんどん生まれてきたんです。本気でやってたからこそ生まれたものがあったし、だからこそ「ライター」も出来た曲だし。全部に意味があって、やってきたことが全部繋がってるんだなと感じました。

なるほど。だからなのか、「ライター」は曲にすごく説得力があるし、タイプの異なる3曲でWOMCADOLEがどんなバンドなのかがよく見えるシングルになったと思います。

古澤 それは自分らの中でも思ってて、「WOMCADOLEってどんなバンド?」となったとき、「ライター」が暖色、「追憶」が燃えるような赤色、「ノスタルジック」は聴く人によっていろんな色に映るカメレオンのような曲だなと思ってて。自分たちの持っているいろんな色をしっかり出せたので、そう言ってもらえるのは嬉しいですね。

樋口 ツアーのあとシングルを出すのは決まってたんですけど、看板となる曲が出来てなくて。ツアーやリキッドで思ったことを整理して素直に書こうと思ったら、「ライター」が出来たんです。歌詞でも「消すんじゃないぞ己の炎を」とか「動きを止める鎧は捨てろ」とか、言葉が結構スラッと出てきて。人間としても成長できたのかなと思ったし、本当にやって良かったと思いました。

黒野滉大(bass)

炎じゃなくてライターの火っていうのがリアルで。炎だったら燃え尽きてしまうかもしれないけど、ライターの火にはこの先もっと火が大きくなっていく可能性を感じさせます。

樋口 まさにそうですね、最高っすわ!(笑) 冒頭からシンガロングで、みんなで歌える曲にもなったんですけど、それもツアーを反映してると思うし、初めての経験だし。

黒野 無意識だったけど、今までの作品の中で一番ライヴ感がありますよね。

樋口 そう、聴いただけで温度と匂いを感じられるというか。今まで、景色や風景は思い浮かぶ曲はあったけど、人間くささが伝わるのは初めてで。至近距離で汗びちょびちょのヤツが歌っとるみたいな、人間くっせぇ匂いが(笑)出せたのも成長なのかなと思って。

安田吉希(drums)

歌だけでなく、感情を演奏でなぞらえることもできていて。そこも生ってところに繋がると思うんだけど、曲に込めた思いや感情を歌と言葉だけじゃなく、演奏でもしっかり表現できているのがすごく良いなと思いました。

樋口 さっきも言いましたけど、遊び道具がどんどん増えていて。今まではゴリゴリのリフものみたいなのができてなかったんですけど、今はそういうこともどんどんできてて。新曲を作ってても、「うわー全然ちゃうわ」って変化を自分でもすごく感じるんです。だから今は欲だらけで、次が楽しみでしょうがない! どんどん生みたいんです。

安田 フルアルバムを出して、ツアーを回って演奏して、一曲一曲が進化していって。アルバムで出した毛色の曲をさらにアップデートしてシングル3曲に継承できたと思うので。「これが今の俺たちです」って出しても恥ずかしくない作品になりました。

1 2 >