Interview

実力派声優アーティストが躍進する今「アニソンシンガー」は何をするべきなのか?『禁書目録』OPを受け継いだ黒崎真音の熱い思い

実力派声優アーティストが躍進する今「アニソンシンガー」は何をするべきなのか?『禁書目録』OPを受け継いだ黒崎真音の熱い思い

普通のライブでは起こりえないことをやってみたいという気持ちがあるんです

そもそも有栖川みちるという役柄とご自身に通じるところはあったのですか?

黒崎 みちるは執事やメイドがいるような大豪邸に住んでるキャラクターなので、そういう設定とかは別に似てないんですけど、過去のことが原因でトラウマを抱えてたり、自分にないものをずっと求めてるところが、すごくわかるというか「これは私だな」と思えたというか(笑)。最初はどうやって演じればいいのかわからなくて、技術的な部分を頭で考えることが多かったんですけど、だんだん体当たりしていくうちに見えてくるものがあって、その子との壁を崩せた瞬間があったんです。

サウンド的にはヘビーなゴシックロックで、ある種の荘厳さと険しさを感じさせるものです。

黒崎 そうなんですよね。デモをいただいた時から「いいなあ」と思いましたし、個人的にはすごく好きなジャンルなので血が騒ぎました(笑)。映画の一番最初に公開されたPVで、この曲のイントロと似たフレーズが使われてるんですが、監督からは「この部分をひとつの曲として作り上げてほしい」というオファーをいただいたので、作品のイメージにもバッチリ合うものになりました。女性的すぎず、男性的すぎず、『BLOOD-CLUB DOLLS 1』という作品のいろんなキャラクターに置き換えて聴こえる音楽性じゃないかなと思います。

歌声にも過酷な運命を感じさせるような重たさを感じました。

黒崎 この曲は叫びに近い感じにしたかったので、サビ頭のところは叫び散らすぐらいの感じで歌ってヘトヘトになりました(笑)。有栖川みちるはお嬢様だけど結構大胆な子なんですよ。好きな人のことを知るために家を抜け出して、「私はお姫様じゃないんだ」みたいな姿勢で立ち向かうところがかっこよくて。おしとやかなお嬢様という雰囲気だけど、実はすごく芯が強くて戦うスタンスの子だということを歌で表現しました。

黒崎さんは2017年に『英雄伝説 閃の軌跡』でミュージカルに初出演されて、2017年の「アニサマ」では本格的な殺陣をステージングに採り入れたり、前作のシングル「decadence -デカダンス-」のMVでは一人三役の演技にも挑戦しました。そういうお芝居のお仕事が、今のアーティスト活動にプラスになってると思うのですが。

黒崎 それはすごくあると思います。「decadence -デカダンス-」のMVは今年の「アニサマ」でスクリーンにフルで流させてもらったら、かなりの反響をいただいて、個人的にすごくうれしかったんですよ。それもミュージカルやお芝居の経験がなかったら生まれなかったと思うし、この1~2年でいろんな経験が繋がってくることに気づくことができて。

私はもともと宝塚がすごく好きだったので、宝塚の衣装感とか立ち振る舞いをステージに活かせないかなと思ったこともありましたし、普通のライブでは起こりえないことをやってみたいという気持ちがあるんです。アニソンというフィールドにあえてそういう違う風を運んできて、いい感じにマリアージュできないかな、という試行錯誤は常にしてますね。

長く誠意をもってやらせていただくことで、未来のアニソン業界に繋がっていけばいいなと思っています

先日デビュー8周年を迎えた際に、ご自身のブログに「8年目、今の心境としては..アニソンシンガーとして 道を作っていけるような人になりたいです」と綴られていましたが、こちらについても詳しくお話いただけますか?

黒崎 これは私が勝手に思ってることなんですけど、私はアニソンシンガーとしてもう8年も活動させていただいてるなかで、もっとアニソンシンガーになりたいという夢を持つ人がどんどん増えたらいいなあ、という思いがあるんですね。あまり比較するのはどうかと思うんですけど、今は声優さんがいろんな活動をされてて、歌がお上手な方もたくさんいるなかで、アニソンシンガーは何をするべきなのかを考えることがよくあるんです。

というと?

黒崎 自分にできることは、作品に対して愛情をもって歌詞を書いたり、自分の言葉で世界観を表現させてもらったり、例えば去年の「アニサマ」みたいに作品と融合したステージを提案して認めてもらったりということで。そういうふうに歌手だからこそできることもあると思うので、自分がこの世界にいる間はどんどん提示していきたいですし、止まらずに長く続けることでアニソンシンガーという憧れの象徴みたいなものになれたらいいなと思っていて。もちろん自分がどの程度の結果を残せるかという課題もありますけど、私がまみさんに憧れたように、次に憧れる人のためにも、長く誠意をもってやらせていただくことで、未来のアニソン業界に繋がっていけばいいなと思っています。

熱い思いをありがとうございます。最後に、12月24日(月・祝)に東京・赤坂ACTシアターで開催されるワンマンライブへの意気込みをお聞かせください。

黒崎 せっかくクリスマスの時期にやらせていただくことですし、そのために今いろいろ仕込んでるところなので、ぜひ楽しみにしていてください! 今はとある楽器も練習してるので、それの披露もできたらいいなあと思っていまして……ただ、すっごい下手くそなので、本当に披露できるかはわからないですけど(笑)。

ライブ情報

黒崎真音ワンマンライブ
2018.12.24(月・休)赤坂ACTシアター 17:15開場/18:00開演
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)

TVアニメ『とある魔術の禁書目録Ⅲ』

2018年10月5日(金)よりAT-X、TOKYO-MX、BS11、MBSにて放送中!

©2017 鎌池和馬/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX Ⅲ

黒崎真音オフィシャルサイト
TVアニメ『とある魔術の禁書目録Ⅲ』オフィシャルサイト

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