映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』  vol. 3

Interview

「ファンタビ」シリーズの人気カップル、アリソン・スドル&ダン・フォグラーが語る撮影秘話。“演じている私だけが知っている秘密”も告白

「ファンタビ」シリーズの人気カップル、アリソン・スドル&ダン・フォグラーが語る撮影秘話。“演じている私だけが知っている秘密”も告白

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の大ヒットから2年、待望の最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が公開された。

ニューヨークから英国へ戻ったニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、恩師であるアルバス・ダンブルドア(ジュード・ロウ)と再会、クリーデンス(エズラ・ミラー)を追ってパリへと赴く。一方、ヨーロッパへの移送中に脱走したグリンデバルド(ジョニー・デップ)もパリでクリーデンスの行方を追っていた――。
また、結婚を巡って口論となったクイニー(アリソン・スドル)を追って、ジェイコブ(ダン・フォーグラー)もパリへ密入国する。

舞台を前作からパリへ移し、物語も大きな展開をみせる本作。ファンの間でも人気の高いカップル、クイニーとジェイコブの関係はどうなるのか? キャンペーンのため来日した、アリソン・スドルとダン・フォーグラーに気になるふたりの仲と新作の撮影秘話を聞いた。

取材・文 / 立田敦子

「キャラクターをよく理解してくれている」原作者J.K.ローリングのお墨付きに、自身をもって演じることができた。

前作からクイニーとジェイコブというキャラを引き続き演じられていますが、本作においては、どんな点に着目して演じましたか?

アリソン クイニーの本質的な部分はそのままですが、本作では、同じ人物とはいえ、クイニーが置かれる状況が違ってくるので、その状況にそってクイニーというキャラクター像を膨らませるように意識しました。

ダン 最初の登場シーンが肝心だと思っていました。クイニーの魔法にかかって恋に溺れちゃっているというような状態です。登場シーンをいかに説得力をもって演じられるか、そのくだりさえ上手く表現できれば、そのあとの、ふたりの関係性を含めた物語の展開に、観客はついてきてくれると思いました。

前作の終わりでは、ジェイコブが記憶を消されてしまって、ビタースイートな終わり方でしたが、今作おふたりはクイニーの魔法によってラブラブで登場します。その後の“ふたりの関係性”について予想はされていたのでしょうか? 

アリソン ネタバレがあるので気をつけながらしゃべりますね(笑)。前作が終わったときは、私たちも次はどういう展開になるのかまったく知らされていませんでした。なんとなく、こういう展開になっていくのかな、と分かり始めたのは、本作の撮影前のプロモーションのときだったんです。なので、それを知った上で、一番意識したのは、クイニーとジェイコブの絆がいかに強いのか、どのようにその絆を築いてきたのか、です。仲違いはカップルには必ずあるものだし、そこを探求するのはとても面白かったですね。ジェイコブは、いろいろな選択をしながら、ふたりの関係をナビゲートしていくわけですけど、よく考えると納得できる展開ではあります。

前作ではニュート、ティナ、クイニー、ジェイコブという主要キャラクターが紹介され、今回は、物語的に膨らみをみせ、大きな展開もあります。新たにジュード・ロウ、ジョニー・デップというスターが参加したことによって、現場はどんな変化がありましたか? 共演の様子も教えてください。

ダン 彼らは、とても慎ましいんですよ。ジョニーは「パイレーツ」シリーズに、ジュードも「シャーロック」シリーズに出演していて、ふたりとも大作には慣れているけれど、これだけの規模のセットは初めてみたいで、現場に来ても、パリの街を再現したセットに「すげーっ!」とあっけにとられていました。大スターといっても僕らとなんら違いはないな、と思いました(笑)。

アリソン 私はジュードとの共演シーンはなかったんですが、ジョニーとの共演はありました。彼は大スター。ジョニー・デップだと思って演じるとキャラクターの関係性を上手く築くことが難しくなってしまう。ジョニーは、それをわかっているせいか、とても謙虚で撮影に集中しているようでした。冗談言って、私の緊張をほぐしてくれたり、とても気遣いを感じました。おかげで、映画のキャラクターになりきることができましたし、グリンデルバルドとクイニーとして演じることができました。それに、監督のデヴィッド・イエーツが、キャラクターを物語に落とし込むのがとても上手なので、そのおかげでもありますね。

前作の撮影ではJ.K.ローリングがセットを訪れたそうですが、今回もセットに来たのでしょうか?

ダン 少し現場にいらしてました。キャストも多かったので、長くいられることはなかったのですね。J.K.ローリングの言うことは、たいていイエーツ監督を通じて伝わってくるんですけど、彼によると、一作目の僕たちの演技にとても満足してくれているとのことでした。そのまま自由にやって欲しいと思ってくれているみたいだったので、自信をもって演じることができました。彼女がそういってくれたのは嬉しかったですね。僕が彼女とほんのちょっとお話できたのは、(作品が完成した後の)ロンドンプレミアのときでした。写真の撮影の時にJ.K.ローリングの隣だったんです。彼女は、“今、次の作品を書いているのだけど、ジェイコブのセリフを書いたところなのよ”って言ってくてました。すごく嬉しかったですよ!」

アリソン 彼女は執筆に集中していたようで、そんなに撮影現場には訪れることがなかったんですけど、私も、監督を通じてたくさんの質問をしました。けれど、彼女からは、大丈夫、あなたの直感を信じて、キャラクターをよく理解してくれているみたいなのでという言葉をいただきました。」

パリの街並みを完璧に再現したセット、こだわりの衣装。いちポッターファンとしてとても感動した。

前作の舞台はニューヨーク。今回は、古きよき時代のパリが主な舞台となっています。パリのセットでの撮影、またパリを舞台にした物語をどう楽しまれたのでしょうか。

ダン 残念だったのは、実際のパリに行かれなかったことですね(笑)。でも、パリのセットはそれは素晴らしいものでした。おなじみのリーブスデン・スタジオで撮ったのですが、とても魔法のようなセットをつくってくれました。作目でのNYもセットでつくってくれたわけですが、そこから派生するかたちで隣にパリの街を作ってくれました。迷子になってしまいそうな、巨大なセットで、ストリートだけでなく、ちょっと角を曲がれば、南部ロックもまるまる街の一角をつくったりしているので、本当に自分がパリにいるような感覚になるほど、詳細までつくり込まれているセットでした。魔法ワールドは、毎回、映画を製作される度に、次はどんな巨大な世界をつくるのか楽しみの一つです。

アリソン 本当に信じられないような体験でした。みんなによくCGなの?っていわれるんですが、本当にリアルに巨大なセットをつくっているんです。ハリポタの世界の雰囲気がファンタビでも受け継がれていて、例えば、パリの魔法省が登場しますが、荘厳な雰囲気です。ホグワーツには行かなかったんですが、みなさんにもそのリアルさはちゃんと伝わると思いますし、私自身、いちポッターファンとしてとても感動しました。

素晴らしい魔法ワールドをつくっている小道具、衣装が登場しますが、それぞれ、小道具や衣装に対するこだわりについて教えて下さい。

ダン 今回もコリン・アトウッドが衣装を手がけています。前作では、ジェイコブは、サイズが違っているような衣装をわざと着ていたんです。ちょっとチャップリンぽいというか。今回は、クイニーの影響もあり、またベーカリーも繁盛しているのでしょう、服装はスタイリッシュになりました! カップルとして雰囲気が合うようになっていてとても気に入りました。こだわりもあって、靴の表面はパンツの生地感と合わせたりしている。だからとても統一感があるんです。素材感が素晴らしかったですね。他に僕が気に入っているのは、ニコラス・フラメルの研究室。水晶の玉があるんですが、とても楽しかったですね。

アリソン 私のお気に入りのアイテムは、ドレスにつけていた蛾をモチーフにしたピンや蝶のようなデコルテの飾りですね。クイニーはこの物語を通してさまざまな変化を遂げていくので、それを暗示するような気がします。これみよがしな表現ではありませんが、“演じている私だけが知っている秘密”的でとてもわくわくしました。蛾は夜の蝶といわれていますが、クイニーというキャラクターが、今どういう経験をしているのかの暗示だったと思います。コリン・アトウッドは、もちろん靴も手がけているのですが、本当に美しい靴なんです。みんなに欲しい、欲しいって羨ましがられました(笑)。ヒールの高い靴は決して歩きやすいとはいえません。クイニーというキャラクターは、歩いたり走ったりすることが多いのですが、美しいだけでなく、履き心地がとてもよかったのもお気に入りです。

映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』

11月23日(金・祝)全国ロードショー
3D/4D/IMAX同時公開

【STORY】
シャイでおっちょこちょいな魔法動物学者ニュートに、最強の敵が登場!ある日、ニュートは魔法界と人間界を脅かす「黒い魔法使い」グリンデルバルドが逃げ出したことを知る。ホグワーツの恩師ダンブルドア先生から彼を追うことを託されたニュートは、仲間や魔法動物たちとともにパリへ向かう。パリではグリンデルバルドが言葉巧みに賛同者を増やし、勢力を広げていた。そしてその手はついに仲間たちにまで‐‐‐果たしてニュートと仲間たちはこの最大の危機から世界を救えるのか!?

監督:デイビッド・イェーツ(『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 『ハリー・ポッター』シリーズ後半4作品)
脚本:J・K・ローリング(「ハリー・ポッター」シリーズ著者)
プロデューサー:デイビッド・ヘイマン(『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、「ハリー・ポッター」全8作品) 
出演:エディ・レッドメイン/ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/エズラ・ミラー/キャサリン・ウォーターストン/ダン・フォグラー/アリソン・スドル ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

『ファンタスティック・ビースト』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/

「魔法ワールド」オフィシャルサイト
https://warnerbros.co.jp/franchise/wizardingworld/

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