Interview

中川翔子、3年半ぶりリリースの喜びと現在進行形のアニメ&特撮愛を語る。「6年くらい続いてほしい」今年の激推し作品とは?

中川翔子、3年半ぶりリリースの喜びと現在進行形のアニメ&特撮愛を語る。「6年くらい続いてほしい」今年の激推し作品とは?

中川翔子のニューシングル「blue moon」は、タイアップ(EDテーマ)となるアニメ『ゾイドワイルド』に寄せつつも誰の心にも存在する大切な人を思い浮かべながら聴いてほしいという思いが詰まった表題曲のほか、彼氏に執着する重い女を表現した「Heavy Girl」に加え、初回生産限定盤ではCHiCO with HoneyWorksとコラボした「ミスター・ダーリン」(2018年11月7日リリース)のセルフカバーも収録と、約3年半ぶりとなるCDリリースへの焦燥と熱情も込められている。変貌した中川翔子と変わらない中川翔子の姿がここに。

取材・文 / 清水耕司(セブンデイズウォー)
撮影 / 小賀康子


子供たちがいつか「懐かしい」って聴いてくれたら

TVアニメ『ゾイドワイルド』の新EDテーマになっている「blue moon」では、meg rockさんと歌詞を共作されました。どういったやり取りで進められたのでしょうか?

中川翔子 megちゃんとは「空色デイズ」(TVアニメ『天元突破グレンラガン』OPテーマ、2007年)からの親友で、昔は家に合宿に来て作詞してるうちに、megちゃんのパソコンを猫がふんじゃって変な文字が入ったり、私が爆睡しちゃったり、いろいろありましたけど。今回は、細かいところの言い方を変えてもらったくらいで、私が書いたものを大事にしてくれたのでうれしかったですね。歌詞についてはあんまり考えすぎず、ブロックごとに「ここではこれを言いたい」というのを埋めていきました。

「blue moon」とは大切な存在を表しているそうですが、具体的に何かを思い浮かべられながら歌詞を書かれたんですか?

中川 『ゾイドワイルド』主人公のアラシが乗るワイルドライガーの、(体に入ったラインの)ブルーが印象的だったのでそれを取り入れたくて。あと、月は地球にいつも同じ距離で同じ面を向けていて、見守ってくれる相棒感があると前から思っていたので、タイトルをこれに決めました。

でもあとで調べたら、「once in a blue moon」で「ありえないほどの奇跡」という意味があって、「これしかないじゃん!」ってmegちゃんに話しました。人生は皆さんそれぞれで色が違うと思うんですけど、「〇〇が見守ってくれたから自分はここまで来れた」という大事な存在がいると思うので、そういう相手を思い浮かべなら聴いていただけたらな、という気持ちですね。

それから、昔からアニメソングを歌うことがいちばんの夢だったんですけど、夢が叶ってからは、アニメの歌を通じて子どもたちに思い出として残るものを届けたいという気持ちに変わってきていて。アニメソングって、アニメを観ていたときの食卓の風景とか家族との思い出が浮かんでくるものなので、いつか子供たちが「懐かしい」って思いながら聴いてくれる日が楽しみです。

中川さんにとっての大切な存在というと?

中川 私にとってはやっぱりマミタスという猫だったり、家族だったり、そして歌を聴いてくれる皆さんですね。今回、リリースイベントで全国を回らせてもらったんですけど、リリイベをするのが数年ぶりだったので「誰も来なかったらどうしよう」ってすっごく不安でした。でも、始まってみたらびっくりするほどたくさんの方が会いに来てくださって。

ちびっこから大人の方までが、「久しぶり!」とか「ずっとSNSを見て、歌も聴いていたけど来るのは初めてです」とか「地元に来てくれてありがとう」とか言ってくれたんですよね。たまたま立ち止まってくれた方が最後まで歌を聴いてくれたり。このあいだは名古屋でのリリイベだったんですけど、ステージからすごく遠いところまで並んでくださっていて。後ろの方はあんまり聴こえなかったらしいんですけど、それでも一緒に手拍子してみたり、にこにこしながら聴いてくださったりしていたと後から聞いて、皆が私にとっては月みたいに優しく見守ってくれる存在だと思えました。

あんなぐちゃぐちゃにされた姿はまずないです

発表されているリリイベのラストは、同じ名古屋のアスナル金山ですよね。中川さんとはとても縁の深い。

中川 そうなんですよ。アスナルは本当に思い出がいっぱいあって、私が雨女だから土砂降りで中止になったとか。悔しくてリベンジしたいと思っていたら3年以上かかっちゃいました。(中止になったときに来る予定だった人は)どうか会いに来てほしいですし、今度こそ晴れさせたいんですけど、考えすぎると雨が降るから無心でいようと思います(笑)。

中川さんのお母さんがプロデュースした猫カフェ『ミラクルキャット』も金山にオープンしましたね。

中川 あ、そうなんです。うちの母と知り合いの方が保護猫カフェを作ることになったので母が内装を手伝って、私も看板の絵を描かせていただきました。ピンクちゃんやみかんとはそこで出会ったんですけど、あまりに可愛かったので引き取りました。猫たちとの素敵な出会いの場になっていて、このあいだも行ったんですけど、素敵な飼い主さんが現れたみたいでよかったです。

では、金山にオープンするのはたまたまなんですね。でも、しょこたんのリリイベ前後に寄ってもらえますね。

中川 はい、楽しんでもらいたいです。

ますます金山と縁が深く。

中川 ホントですね。住みかねないですね(笑)。

(笑)。アニソンを歌うたびにリリイベでアスナルに出向き、猫カフェにも通うとなると別荘みたいですね。

中川 そうなりますよね。別荘に近いかもですね。

シングルのカップリングの「Heavy Girl」はMVも含めて中川翔子の演者としての面が現れていました。どういう女の子をイメージしたのでしょうか?

中川 最初はちょっと混乱していました。好きな人にお金をあげちゃうとかは、さすがにもう大人なので「こういうことしたらあかんで」というのはわかりますけど……。

作詞の根本(宗子)さんは劇作家の方で、私も何回か舞台を観に行ったことがありますけど、「中川翔子に演じてほしい女子を書いてください」とお願いしたらこの歌詞が出てきたんです。でも、根本さんはMVのアイデアまで書いてくれたので振り切って演じられました。1枚のシングルで2本もMVを撮るなんてバブリーなんですけど。

たしかに(笑)。

中川 でも、MVの撮影がすっごく面白くて、ゴミ捨て場に投げ捨てられたり、頭に水かけられたり、泣きじゃくったあとの顔で夜道を歩きながら自撮りでぶつぶつ言うとか、やってるうちにハマっちゃいました。雨は想像の8倍くらい降らされましたね(笑)。とにかくMVを観てほしいです。あんなにぐちゃぐちゃにされてる姿はなかなかないと思うので。

MVにはいちばん新しい飼い猫のピンクちゃんも出演していますね。

中川 あ、そうなんですよ。女優デビューです(笑)。

出演のきっかけというのは?

中川 撮影前日の夜に「ピンクちゃんを出したいんですけど」って監督に言ったら、「いいですよ」って。実は今まで、「ストロベリmelody」(2007年2月発売の2ndシングル)の頃から飼い猫が1匹ずつ登場するというのがMVの恒例だったりしています。

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