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癒されたいすべての人へ『ネコ・トモ』でほわっほわの家族ができます

癒されたいすべての人へ『ネコ・トモ』でほわっほわの家族ができます

『ネコ・トモ』は、2匹のネコとともに暮らしながら、温かな日常を送るコミュニケーションゲーム。2匹は人間の言葉を理解して喋るちょっと特別なネコだが、まだまだ人間の社会のことは勉強中。プレイヤーは彼らに言葉を教えてあげたり、いっしょに遊んだり、さまざまなエピソードを経験することで、ともに家族として成長していく。そうして2匹と“ほんわか家族”になるべく、“かぞくレベル”を高めていくのだ。

本作は、ニンテンドー3DSソフト『クマ❤トモ』に始まるシリーズ第2弾で、合成音声によるボイスが格段にスムーズになっている。また、おしゃべりの相手が2匹に増えたことでより賑やかに。本作にもメインストーリーが用意されているが、そのほかにもミニゲームなどの遊べるモードが充実。物語がひと区切りついたあとでもネコたちと“おでかけ”で釣りをしたり、ささやかな会話を重ねるなどして触れ合える。今回は、ネコたちがさまざまな場面で見せる、キュートな表情にメロメロになってしまった“家主”が本作の魅力を力説する。

文 / 小泉お梅


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お腹に顔を埋めたい衝動が押さえきれない

『ネコ・トモ』でまず惹きつけられるのが、ネコたちの毛並みです。ふんわり柔らかな質感で、触ったらさぞ気持ちいいだろうと思わずにはいられません。よく見ると毛の1本1本が丁寧に描かれていて、これは相当気合を入れて作られた造形なんだなあと実感します。

▲最初にふらりと家の庭にやって来る茶トラのネコは、長毛種でしょうか。尻尾もフサフサです。我が家では、ちくわと名づけました。その後、庭先に現れるもう1匹のハチワレ&靴下ネコは、にゃむと命名。2匹とも野良でしたが、この出会いをきっかけに、家族の一員となります

撫でるモードでは、カーソルとボタンを押すことで思う存分ネコを撫でまくれます。首回りを撫でるとたくさんハートマークが出るなど、それぞれ好みの場所があるようです。自分の手で触っているわけではないけれど、フワフワな感触があるような、そんな錯覚を覚えます。実際のネコの場合、撫で過ぎるとストレスになったり、そもそもまったく撫でさせてくれない仔もいたりしますが、本作のネコたちは気持ちよさそうにしてくれて、Win-Winの関係なのがうれしい……。もう、この毛並みだけで癒されてしまいます。

本作は、女児向けのゲームではありますが、こうした癒しを欲する大人にもピッタリな作品だと思います。また、ネコや動物が好きなのに住宅事情で飼えない、アレルギーなどで触れられないという方の心を満たす力を持っています。

▲首回りや、ぽんぽんのお腹をなーでなで。後ろを向いてくれたりとサービスもしてくれます。ボタンを押すだけの“さわる”と、長押しでの“なでる”ではまた反応が違うのもポイント

一生懸命にお話してくれる姿がイジらしい

モフモフのパワーは偉大ですが、本作の要はネコたちとのおしゃべり。彼らは好奇心旺盛で、プレイヤーにさまざまな質問をしてきます。そこで言葉や物事を教えてあげると、その後の会話にも使ってくるようになります。例えば、「五番町をおサンポしたよ」なんて報告してくれたり。情報を共有していることが、より身近に感じさせてくれるんですね。でも、彼らは無垢がゆえか、たまにどこからか仕入れた言葉を勘違いして使っていたりすることも。そこがまた可愛いのですが、訂正してあげるのか勘違いに乗っかるのか、毎回楽しくも悩ましい……。

ネコたちの会話はフルボイスで、ソフトウェアキーボードで入力した言葉をそのまましゃべってくれるのは合成音声ならでは。たまに前後の単語の関係でイントネーションが違うこともありますが、全体としてはかなり流暢。むしろ、そういったムラも、言葉を覚えたての小さな子どもといった感じがして可愛いらしいです。

システムとしてのネコのレベルアップなどはありませんが、言葉を覚えたり、エピソードを経て相手への思いやりを持つようになったネコたちを見ていると、中身が日々成長しているんだなあと実感することがあります。教えているコチラが、逆にネコたちから改めて大切なことを教えられているような気になることも。こんなところも、大人にも向けられた作品であることを物語っているようです。

▲難しい読みの言葉を正しく発音してくれると、「ウチの子、天才!」と舞い上がってしまいます

また、しゃべっているときのネコたちの仕草の可愛いことと言ったら。手足をパタパタ、全身で感情表現しています。表情も多彩で、目を輝かせたり、“> <”のようにマンガチックな顔をすることもあります。

▲たまに出るジト目も可愛い!

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