Interview

瀬川あやかが“看護師”と“シンガー”という「ふたつの人生」を選んだ理由とは?

瀬川あやかが“看護師”と“シンガー”という「ふたつの人生」を選んだ理由とは?

北海道富良野市出身の24歳。現役看護師として働いているシンガーソングライター・瀬川あやかがシングル「夢日和」でメジャーデビューを果たした。様々な迷いや葛藤を乗り越えながら看護師と歌手という幼いころからの夢を手に入れた彼女だからこそ描き出せるリアルなメッセージが込められた本作は、多くの人の背中を押す応援歌となるはず。人との繋がりを大切にし、人の心に寄り添っていきたいと願う“せがあや”の天真爛漫な魅力は、きっとここからたくさんの人の笑顔を生んでいくことになるのだろう。

インタビュー・文 / もりひでゆき 撮影 / 森崎純子


メジャーデビューおめでとうございます。まずは今の気持ちから聞かせていただけますか?

かなり緊張はしてますねぇ。先日、初めてのテレビ出演も経験したんですけど、番組が放送される当日は朝起きた瞬間から「今日だ! 今日放送だ!」みたいな感じでずっとソワソワしちゃってました(笑)。

その裏にはワクワクする気持ちもありますよね。

もちろんあります! メジャーデビューすると自分の楽曲を今まで以上にたくさんの人に聴いていただく機会が増えると思うんですよ。そうすると悪い意見も含め、いろんな評価をいただくことになると思うから不安な気持ちもあります。でも、これまで応援してくれていた人と、これから出会える人と一緒に歩んでいけることは純粋にワクワクしますよね。その気持ちの方が不安よりも確実に上回ってます!

デビューまでを振り返ると、その道のりは順風満帆でした?

いやー、山あり谷ありでしたね。気持ち的な揺れ動きもあったし、前に進むのが困難になる瞬間もありましたから。ただ、そういう状況になると持ち前の負けず嫌いに火がついて、「なんだこんちくしょー!」ってなるんですよ(笑)。そういう性格だったからこそ頑張ってここまでこれたんじゃないかなって思います。

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シンガーになりたいと思い始めたのはいつごろなんですか?

小学校3、4年生くらいですね。当時、流行っていたモーニング娘。さんとかをテレビで見ていて、「あ、私も歌って踊りたい!」と思ったんです。そこから学校のお楽しみ会で歌ったりみたいなことをやるようになりましたね。目立ちたがりやな性格でもあったので、みんなと一緒に盛り上がるのがすごく楽しくって。

一方では看護師になりたいという想いもあったわけですよね? それはどういったきっかけで芽生えた夢だったんでしょうか?

母親が看護助手だったので、小さい頃から看護師さんと触れ合う機会が多かったんですよ。よくナースステーションに遊びに行ったりしてたので。そこで、「あー看護師さんって優しいな」って思ったのが最初のきっかけだったんですけど、人の心や人生に寄り添うお仕事って魅力的だなってだんだん本気で思うようになっていきました。元々、おせっかい焼きな性格なので(笑)、自分に向いてるかもなって。

その2つの大きな夢を叶えるために瀬川さんはここまで頑張って来たわけですね。

そうですね。ただ、音楽に関して言うと2回くらい諦めそうになったことはありました。1度目は小さい頃。私は北海道の富良野出身なので、「歌手になりたい!」っていう夢をみんなに言うと、「こんな田舎で何言ってんのよ」ってみんな悪気なく言うんですよ。だから表向きの夢は看護師と言うことにして、歌手になりたい気持ちは心の中にしまい込むことにしたんです。

その段階では、歌手という夢は完全に消えてはいなかったわけですよね。みんなに言わないだけで。

はい、秘密にしておくっていう感じでした。ただ、心の中に歌手への夢を持ちながら上京し、大学に通って看護師になるために頑張っていく中で、その2つを両立させるなんて実際ムリなのかもなって思い始めるようにもなったんですよ。どちらも中途半端な気持ちでできるお仕事ではないですからね。なので、大学3年生のときの大きな実習のときに、音楽は本当に諦めようかなって思ったんです。

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でも実際は諦めなかった。それはどうしてだったんでしょう?

大学の実習で助産婦さんのお仕事を経験したことがあって。そのときに、自分に子供ができたときのことを想像してみたんですけど、私はきっと子供に「私はやりたいことをやれなかったから、あなたはやりたいことをやりなさい」って言うんだろうなって思ったんですよね。それがちょっとイヤだったんです。「私はやりたいことを思う存分にやったから、あんたも思い切りやりなさい」って言えるほうが絶対にかっこいいなって。

そこで音楽への想いがまた一気に沸き上がったわけですね。

はい。大学1年生のときにミスコンに出たことがあって、そこで今の事務所の社長さんと出会っていたので、音楽という夢がまた明確になった瞬間、すぐ電話しました。「すみません! 私、音楽がやりたいです!」って。そこで、「だったら自分で曲を作りなさい」って言われて、作詞・作曲をするようになったんですよね。

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そこから瀬川さんの二足のわらじの生活がスタートしたわけですね。

大学に通いながら曲をひたすら書いて、国家試験に受かってからはライブをたくさんしてパフォーマンスを磨くようにしました。お客さんが一人もいないライブもあったので落ち込む日のほうが多かったですけど、自分のやりたいことができている生活は充実していて楽しかったですね。

今は昼間に看護師の仕事をし、他の時間で音楽の活動をされているんですよね。ぶっちゃけ大変じゃないですか?

時間のやりくりが難しいなって思うことはたくさんあります。体力的にも、もう頑張るしかない!っていう感じですね(笑)。ただ、看護師のお仕事で経験したことが自分の作る曲に反映することもありますし、その逆もあるんですよ。どちらも人のために貢献するお仕事という意味では共通していますしね。すごくやりがいがあります!

医療関係の歌を作ったりしてもいいわけですもんね。瀬川さんなら説得力のあるものが作れそう。

私も書いてみたいなって思ってるんですよ! 手洗いって30秒はやらないとあまり意味がないんですけど、そういうのを曲にするのもいいかなって。手のひらや手の甲など洗っていく順番を歌詞にした30秒の曲にすれば、歌い終わったときにちゃんと殺菌が完了できちゃうっていう。私なりの経験や知識を、そういう形で還元できたらいいですよね。

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ぜひ作ってください。楽しみにしてます。で、メジャーデビュー曲となる「夢日和」ですが、この曲は新たなスタート地点に立った瀬川さんの今の心境が込められた楽曲ですね。夢を抱くすべての人の背中を押してくれるものにもなっていると思います。

この曲は、音楽活動を本格的に始めたけどなかなかうまくいかないこともあって、いろいろ悩んでいた時期作ったんですよ。逆に言えば、悩まなかったらできなかった曲だと思いますね。だからすごく等身大な歌詞になっているんじゃないかな。いろいろ迷いつつも頑張ろうって気持ちになれたことも正直に書いているので。夢に限らず、いろんなことを始めようと思っている人にアプローチできたら嬉しいですね。

歌詞の中で一番伝えたかったことは?

落ちサビの<誰かが望むような人になりたいと願う毎日に/自分らしさを見つける意味を教えてくれた君のために>のところですね。誰かに認められて必要とされたいってみんなきっと思うと思うんですよ。でも、そればっかりを求めていると自分がなくなってしまうし、“誰か”っていうのも一人なのか、大勢なのか、世界中の人なのかで全然意味合いが変わってくる。だからやっぱり大事なのは自分の気持ちじゃないかなって私は思うんですよね。それがこの曲で一番伝えたいことでした。

自分の気持ちを大事にしつつも、決して独りよがりになりたいわけじゃない。ちゃんと多くの人にアピールできるポピュラリティが感じられるのも瀬川さんの大きな魅力だと思いました。

私の場合、「受け入れて!」って押し付けるわけではなく、聴いてくださる人の心にそっと入りこめたらいいなっていう感覚なんですよね。そこは大事にしてます。せっかく音楽をやるんだったら、ちゃんと受け取ってもらわないと意味がないですから。それは看護も一緒。痛くないところをなでていたって意味がない。押し付けがましくなく、でもちゃんと相手の心に寄り添える音楽を私は作りたいなって思いますね。

ポップさあふれるサウンドと瀬川さんの瑞々しい歌声は、この曲に込められたメッセージを最高の形で届けてくれますね。

Aメロではわりと不安な気持ちを表現しているんですけど、サビでは一気にポジティブな雰囲気になる感じですね。出来上がったアレンジはほんとに私のイメージ通りだったんで、最初に聴いたときは思わず号泣しちゃいました。「すごいいい曲ですねー。私の曲だけどー」みたいな(笑)。ハモりがけっこう難しくて大変だったんですけど、歌のレコーディングはほんとに楽しかったです。

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では最後に、アーティストとしての今後の夢を聞かせてください。

もちろん大きなステージで歌えるアーティストになりたいっていう思いはあるんですけど、どんなに広い場所で歌ったとしても「なんかせがあやって近所の子供みたいだよね」って思われる存在でいたいんですよね。ん? 近所の子供?

距離感の近い存在でいたいってことですかね。

そうですそうです(笑)。親近感を持ってもらえるアーティストになりたいし、そういう存在だからこそ受け取ってもらえるメッセージもあると思うんですよね。なので自分らしさを大事にしながらいろんな曲もどんどん作っていきたいなって思ってます。

具体的な目標も言っちゃっていいんじゃないですか?

えー! 日本武道館とかにはぜひ立ってみたいです! あとはね、年末の二色の歌番組とか(笑)。

紅白歌合戦ですね(笑)。

はい。もし出場できたりしたら、富良野がきっと沸きますよ。「あの瀬川さんとこのあやかちゃんが!」みたいな(笑)。私が大きくなることで、今まで応援して支えてくれていた人たちにたくさん恩返ししていきたいですね。

リリース情報

2016年6月15日発売

【初回限定盤】

【初回限定盤】

【通常盤】

【通常盤】

『夢日和』

初回限定盤
PCCA.04387 ¥1,500(税込)
通常盤
PCCA.70476 ¥1,000(税込)

【収録曲】
01. 夢日和
02. はりーあっぷ
03. 夢日和 Inst.
04. はりーあっぷ Inst.

【初回限定盤DVD】
01.夢日和(Music Clip)
02.Making of 夢日和
Music Video撮影オフショット
ジャケット撮影オフショット 等


ライブ情報

『瀬川あやかアコースティックワンマン~卵・小麦粉不使用のふわふわホットミュージック~』
6月27日(月) 東京・渋谷LOOPannex

『club diner』
7月20日(水)東京・渋谷VUENOS
【出演】瀬川あやか/カラーポワント/カナスタ/たなま

『ユサソニ2016』
7月30日(土)東京・六本木morph-tokyo
【出演】YANAKIKU / ウタリ / Caramel / 東木瞳 / Chu’s day. / 凸凹凸凹-ルリロリ- / 瀬川あやか / Split BoB

チケットに関するお問い合わせはこちら
http://aya-web.com/contact/

プロフィール

瀬川あやか


1992年4月27日生まれ。北海道 富良野市出身。看護師免許・野菜コーディネーターの資格を持つ。
5歳からピアノをはじめ、幼少の頃から歌手になる夢を抱くと同時に、当時看護助士をしていた母親の影響で看護師を目指す。高校時代は毎朝4時半に起床し、富良野から往復4時間かけて登校。2011年、看護師になるため、一人上京。大学1年の時に人に勧められ、大学のミスキャンパスコンテストに出場、準グランプリを獲得。2015年2月国家試験合格後は、看護師をしながらアコースティックギターとキーボード弾き語りで年間50本を超えるライブをこなす。
どんなことでもすぐにポジティブに変換させる天性の明るさと伸びやかな優しい歌声が、”なぜか元気になれる”と言われる瀬川あやかのライブの所以。“人の痛みや辛さはゼロにはできないけれど、 明日の辛さの感じ方が少しでも軽くなったら…”昼は看護師として、夜はシンガーとして、明日への元気と心の栄養を処方する。

瀬川あやかオフィシャルサイト