【voice×music】  vol. 1

Interview

竹達彩奈インタビュー|声優と歌手の両立について訊いた

竹達彩奈インタビュー|声優と歌手の両立について訊いた
日本が誇るポップカルチャー“アニメーション”。
そのキャラクターに生命を宿す声優。
多数のアニメ作品が製作されている中で、その作品の中で演じる役割も多岐に渡っている。
声優を歌手を並行して活動している多様な才能を持ったアーティストを紹介する【voice×music】。
第1弾では竹達彩奈に新曲のリリースに合わせて、取材を行った。声優と歌手としての両立を彼女はどのように行っているのか、また、やりたいことを形にしたという新曲「Miss.Revolutionist」についてのインタビューから今の竹達彩奈が見えてきた。

取材・文/西原史顕 撮影/荻原大志


気がついたらシングルも9枚目です。

 そんなふうに言われると、「そんなに出していたんだ〜」って思いますね。デビュー当初はこんなに長く続けられるとは思っていなかったので、単純にうれしいです。

歌手デビューしてから丸4年。声優デビューと同時に歌い始めたキャラクターソングも含めると、実に7年間も歌い手としての活動をしていらっしゃいます。

 音楽を作るのも、お芝居をすることも、作品を作ることに対して「カタチは違うけどやるべきことは一緒」みたいなところがあって、今はどちらも前向きに楽しんでいますね。アプローチは違うけど、気持ちを入れたり世界観を考えたりして作りこんでいく過程は、歌手も声優も変わらないんですよ。

「今は」とおっしゃった?

 あはは(苦笑)。最初の頃は「私が歌っていいのかな?」という不安な気持が正直ありました。でも、やっていくうちに自分の気持ちと目の前のやるべきことがだんだん合致してきて、歌もお芝居も「あ、一緒だな」と思ったときに、「声優だからこそやれる音楽をやろう」「自分だからできることを探そう」と考えられるようになったんです。

声優活動と歌手活動を両立している、自分の立場ならではの音楽をやっていこうと。

 そうですね。そんな方向に気持ちが傾いていったこの4年だったと思います。

では今シングル「Miss.Revolutionist」について。今作はどんな作品をめざしたのですか?

 やりたいことを伝えたら、こんなカタチになりました(笑)。

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やりたいこと、というのは?

 まず今回のシングルはノンタイアップということで、自由に世界観を作れるなというところから始まって。私、スチームパンクの衣裳を着てみたかったんですよ。なのでその衣裳の見た目から世界を想像して、その世界に必要なものを考えていったときに、「革命団」だとひらめきました。

「Miss.Revolutionist」は、これまで竹達さんが歌ってきたなかでもひときわシリアスなロック作品ですよね。

 革命を起こせるような曲にしたかった。私が革命を起こす中心人物で、バンドのみんながその革命団のメンバーみたいなイメージですね。(2ndアルバムの)『Colore Serenata』以降、私の音楽活動は第3期に入っているんですけど、今のテーマが「二次元」なんです。もともとゼンマイというか、機械感のある世界が好きで。いつかそういう作品を作ってみたいと思っていたので、「やるなら今しかない」とリクエストさせていただきました。

MVを拝見すると、スチームだけでなくサイバーな要素が盛り込まれていましたね。そのなかを、革命の旗を掲げた竹達さんが躍動しています。

 古いのか新しいのか、なんだかよくわからない世界観ですよね(笑)。倉庫のようなところで撮影したんですが、泥くさい……じゃなくて粉くさい? まあ、とにかく可愛らしさはあまりない感じで。(前作の)「Hey!カロリーQueen」とのギャップに驚いたんじゃないかと思います。

バックの革命団は、竹達さんのライブサポートでもお馴染みのミュージシャンですね。

 小林(俊太郎)さんに、沖井(礼二・TWEEDEES)さん、木暮(晋也)さんに白根(佳尚)さんといういつもの皆さんにカッコよく演奏していただきました。そして今回は新しく、2本目のギターにカラスは真っ白のシミズコウヘイくんに入ってもらっています。私のまわりのミュージシャンや作家さんは年上の方ばかりだったので、同世代の彼の参加はすごく刺激になりましたね。

竹達さんといえば、やはりキュートでポップな楽曲の印象が強いと思うのですが、ロッキンな今作でそのパブリックイメージが変わるかもしれませんね。 

 

ロックサウンドに関しては、「ライスとぅミートゅー」や「春がキミを綺麗にした」でもやってきたことですけど、この曲ではよりカッコいい方向に持っていきたかったので、そういう一面はあるかもしれませんね。歌詞もすごく刺激的な言葉が並んでいますし。

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竹達さん自身、何かに反抗したかったのでしょうか?

 いやいや、私自身が革命を起こしたいわけでも社会に反抗したいわけでもなく、そういう世界観に生きる女の子を演じてみたいな〜と思っていただけです。とにかく「Miss.Revolutionist」は、私のやってみたかったことを全部伝えまくっていたら、こんな作品になっちゃったんです(笑)。

さてカップリングの「らっきーちゅーん♪」について。こちらもバンド色の強いロックチューンになりましたね。

 この曲は「ガールズバンドを意識しよう」という話がまずあって。で、「作家さんが小林さんに決まったよ〜」って報告をもらって安心していたら、あっという間に出来上がってきた曲です。ほんと、「あれ? もうできたの!?」ってくらい早かった。

非常に元気いっぱいなんですが、どこか儚さも秘めた青春ロックになりましたね。

“レッツゴー!ライトなう!”の掛け声のところを事務所の後輩ちゃんたちに歌ってもらったりして、まさにガールズバンド感が出ていると思います。歌詞も聴いてて前向きになりますよね。“「オモシロキコトモナキコノヨヲオモシロク」”のフレーズに「いい言葉だな〜」って感動してたら、これってホントに歴史的な名言だったんですね(高杉晋作の辞世の句)。私、知らなくて(苦笑)……でもその分、レコーディングではすごく新鮮な感動を歌にこめられたので、まぁよかったかなと。

(笑)。何か、この言葉にピンとくるものがあったのですか?

 面白くない日ってあるじゃないですか。私、そんな一日をどうやって楽しくするかを常々考えている人なんです。つまらないままで一日が終わるのが嫌なんですよ。夜寝る前に、「今日はいい日だったな」と毎日思っていたいタイプ。だから、どんなにつらかったり嫌なことがあっても楽しくしたいというメッセージの「らっきーちゅーん♪」が、すごくしっくりくるんですよね。特に作詞家さんには何も伝えていなかったんですけど(笑)、私の気持ちをそのまま歌詞にしてもらったようでうれしいです。

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バンド感を押し出したこの2曲で、竹達さんのライブにまた違ったバリエーションが増えそうですね。

 そこも最初から想定して作ったのが今作なので、うまく伝わってくれればいいなと思いますね。

竹達さんのライブといえば、バラエティや演劇などの要素も盛り込まれているのが独特ですよね。先日6月18日に行われたライブも、タイトルが“あやりんぴっく”でしたし(「Ayachi Birthday 2016 あやりんぴっく」)。

 そんなふうに皆さんから認識してもらえているんでしょうかね。どうなんだろう。音楽制作はずっと小林さんや沖井さんらと一緒にやってきましたし、実はライブの構成もずっとラジオを一緒にやってきた作家さんに書いてもらっていて。だから財産といったらあれですけど、一緒にひとつのことを続けてきて培ってきた人間関係、歌手として声優として積み上げてきた経験をいっしょくたんにして観てもらえる場があるというのは、すごくうれしいことだなと思っています。声優だからこそできる何かがやりたいとずっと思っているので、工夫しながら私のできることを活かしていきたいです。

いわゆるそれが、竹達彩奈のスタイルなのでしょうか?

 私の音楽活動がどんなふうに見えているかは、自分ではわからないかも(笑)。ただ私は何をするでも毎回、自分が楽しいかどうか、やりたいかやりたくないかで選んでる気はしますね。「私の音楽はこうなんだ!」みたいなことはいまだに決まっていなくて、いちばんは自分もみんなも楽しめること。それを追求していけたらなと思っています。

リリース情報

2016年6月22日発売

【初回限定盤】

【初回限定盤】

【通常盤】

【通常盤】

Miss.Revolutionist

【初回限定盤(CD+DVD)】
PCCG.01528 ¥1,750+税
※表題曲ミュージックビデオを収録したDVD付き
【通常盤(CD)】
PCCG.70318  ¥1,250円+税

【CD収録曲】
01.Miss. Revolutionist
02.らっきーちゅーん♪
03.Miss. Revolutionist(Instrumental)
04.らっきーちゅーん♪(Instrumental)

【DVD収録曲】※初回限定盤のみ
01.Miss. Revolutionist ミュージックビデオ

プロフィール

竹達彩奈


出身地:埼玉県
生年月日:6月23日
血液型:O型

【アニメ】
けいおん!(中野 梓)/俺の妹がこんなに可愛いわけがない(高坂桐乃)/たまゆら(沢渡楓)/ランス・アンド・マスクス(ホー・ユイフォン)/ゆるゆり(胡桃/ミラクる ん)/ソードアート・オンライン(リーファ)/DOGDAYS(エクレール・マルティノッジ)/この中に1人、妹がいる!(国立凛香)/ファイ・ブレイン 神のパズル(逆之上ミハル)/はぐれ勇者の鬼畜美学(哀原美奈巳)/ギルティクラウン(ツグミ)/ハイスクールD×D(塔城小猫)/夢色パティシエール (バニラ)/ジュエルペット てぃんくる☆(ミリア)/たまごっち!(ともみ)/Suzy’s Zoo だいすき!ウィッツィー(ララ)/クイーンズブレイドリベリオン(アルドラ)/ゴクジョッ。 (栗橋南)/ベン・トー(井ノ上あせび)/猫神やおよろず(メイ子)/Kiss×sis(住之江あこ)/だぶるじぇい(北条絵馬)/ 迷い猫オーバーラン!(霧谷希)/えむえむっ!(石動美緒)/聖剣使いの禁呪詠唱(嵐城サツキ)/艦隊これくしょん-艦これ-(大和) 他

【ラジオ】
竹達・沼倉の初めてでもいいですか? (超!A&G+)/竹達彩奈のオールナイトニッポンモバイル(ニッポン放送)/モバラジ研究会(ニッポン放送) 

【写真集】
1stフォトブック「AYANA」/「たけたChu inオーストラリア」/ 「あやちさん in ITALY」

公式サイト:http://ayanataketatsu.jp/index.html

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