Interview

山下達郎風カバーで話題沸騰のポセイドン・石川が、ひばりプロダクションにデビューのご挨拶。加藤和也とのスペシャル対談が実現!!

山下達郎風カバーで話題沸騰のポセイドン・石川が、ひばりプロダクションにデビューのご挨拶。加藤和也とのスペシャル対談が実現!!

山下達郎風カバーで歌う、DA PUMP「U.S.A.」がTwitter動画で150万回再生を記録! SNSを中心に大きな話題を集めている、シティポップ芸人、ポセイドン・石川。そして、そんな彼にいち早く目を付けていたのが、音楽プロデューサーであり、ひばりプロダクション代表取締役社長である加藤和也。
日本の歌謡界を代表する国民的歌手・美空ひばりの大名曲「リンゴ追分」のカバーで11月28日にデビューしたポセイドン・石川と加藤和也の対談がここに実現。ポセイドン・石川の「リンゴ追分」を加藤が初めて聴く──貴重な瞬間にも立ち会えました。

取材・文 / フジジュン 撮影 / 関信行

山下さんのスタイルや歌をこよなく愛されているのが伝わってきた

まず初めに、加藤さんはどういった経緯でポセイドン・石川さんの存在を知ったんですか?

加藤和也 僕、よくYouTubeを見ていて、YouTubeから情報を得ているんですが。そんな中、たくさんアップされているポセイドンさんの動画を「すごい面白い人だなぁ」と思いながら拝見させていただいていたんです。今まで、カバーやモノマネをされる方はたくさんいましたけど、何が画期的かって、山下達郎さんの歌い方でオリジナル作品を歌ってしまうところがすごいなと思って。こういう方は見たことがなかったし、山下さんのスタイルや歌をこよなく愛されているのがすごく伝わってきて。

ポセイドン・石川 ありがとうございます。

加藤和也

加藤 「シャチに目をつけられて」が大好きで、「どんな気分でこの曲を作ったんだろう」と思ったらおかしくて(笑)。しかもメロディも歌い方も山下さんで、「すごい完成度だな」と思って感心していました。MVを見て余計なお世話ですけど、最後に波打ち際に倒れるじゃないですか? シャチはあそこまで乗り込んできますから、あれだと食われますよ(笑)。

ポセイドン・石川 あはは、そうですね(笑)。

ポセイドン・石川

加藤 モノマネともまったく違うジャンルだし、YouTubeにもよく理解している方のコメントがいっぱいあって。印象的だったのは「これはカバーではない、オマージュである」ってコメントで。「まさに!」と思って、グッドボタンを押しました(笑)。僕も山下さんはすごく好きで。素晴らしい楽曲をたくさん世に送り出している方ですし、プロデューサーとしても優れているし、“山下達郎”というブランドを作り上げたすごい方だと思うんですが。ポセイドンさんはいつから山下達郎さんに惹かれたんですか?

ポセイドン・石川 大学を卒業して12年間、絵の勉強で京都にいたんですが、その頃、ライヴハウスに出入りするようになりまして。友人にもらった山下達郎さんの『COZY』というアルバムを聴いて、「なんだこの方は!?」と衝撃を受けました。もともとジャズピアノをやっていたこともあって、洋楽のインストゥルメンタルの曲ばかり聴いていたのですが、邦楽のシンガーでもこんなすごい人がいるんだと思いました。

加藤 なるほど(笑)。ベースはピアノなんですね。だから、音楽の基礎の基礎ができているんだ。僕も昔、母親にピアノをやらされたんですけど、まったく身につかなくて。ピアノができる人はすごく尊敬するんです。譜面を見て、初見で弾ける方とか大尊敬です。

ポセイドン・石川 あ、あ、譜面は読めないです……(苦笑)。

加藤 素晴らしい(笑)。私もピアノがダメでクラッシックギターを始めて、2ヵ月後に先生に「『アナーキー・イン・ザ・ U.K.』を教えてくれ」って言った不届き者ですから。

「達郎さんの声の高さと透明感を削ったのが、ポセイドン・石川の歌声だ」と

あはは。ポセイドンさんは山下達郎さんのどこに惹かれたんですか?

ポセイドン・石川 達郎さん自身が洋楽の昔のブラックミュージックに傾倒されていて、そのエッセンスだったりとか、ハーモニーがジャズ独特のテンションノートという、おしゃれな音を組み合わせたメロディだったり、独自の音楽性にも惹かれたのですが、昔、フォーク全盛期に「Sparkle」などを発表して、時代にまったく受け入れられなかった不遇も乗り越えて、音楽的に一歩も二歩も時代の先を歩み続けてきた姿勢にも惹かれて。音楽はもちろん、生き様もものすごくカッコいい方だなと思うし、すごく尊敬しています。

そこで達郎さんの歌い方や曲の作り方をマネるようになったのは、やはり「歌のルーツが山下達郎しかなかった」という理由なんですか?

ポセイドン・石川 そうですね。達郎さんの歌いまわしがルーツですから(笑)。

加藤 だって、大好きなんですもんね。あの歌い方がポセイドンさんの理想なわけでしょう? だからオマージュであって、モノマネでは決してないんですよね。似てくるのはあの発声を愛してらっしゃるからだと思うし、そこにご自分の歌い方も混ぜているじゃないですか?

ポセイドン・石川 僕の声はおそらく、達郎さんより2トーンくらい低いんです。だからよく「達郎さんの声の高さと透明感を削ったのが、ポセイドン・石川の歌声だ」と言われるんですけど。

わはは。結構、大事なところを削っちゃいましたね(笑)。

加藤 いや、あのアップダウンしているところが、ポセイドンさんのオリジナリティですよ。

ポセイドン・石川 まじまじと聴くと、自分でもあんまり似てると思わないんです(笑)。

動画を配信するようになって、世間的にも大きな話題になって、こうして加藤さんからも大絶賛していただいていかがです?

ポセイドン・石川 2~3ヵ月前まで、石川県の金沢にある飲食店で鍋を振っていたので。こうして加藤さんと対談させていただいているという状況が、まだ理解しきれてないです(笑)。

加藤 金沢なんですか? それもまたご縁がありますね。私、生みの親が金沢の出身で、現在も叔母が金沢に住んでるんです。

ポセイドン・石川 そうなんですね。今回こういう機会をいただいて、美空ひばりさんについて少し勉強させていただいたんですけど、ひばりさんって改めて“波乱万丈”という言葉では括れないくらいの方ですよね。僕、京都に住んでいたときに嵐山の「美空ひばり記念館」を訪れたりした思い出があったりもして。

加藤 そうでしたか、ご来館いただいてましたか。ありがとうございます(笑)。うちのおふくろは太秦が多かったので、2年ほどあのへんに住んでいたんです。

カバーという括りもぶち壊すくらいの、新しいものができれば良いなと

今回、ポセイドンさんの配信デビュー曲が「リンゴ追分」ということも含めて、おふたりには何か深い縁を感じますね。

ポセイドン・石川 今回、美空ひばりさんとゆかりの深い日本コロムビアさんからデビューさせていただくことになって。これまでカバー曲で認知されたというのがあったので、最初に発表するのもカバー曲にするというコンセプトのもと、曲作りをしていたんですが、そんななか日本の歌謡界の大先輩である美空ひばりさんのカバーという、これ以上ないモチーフをいただいて。できるならば、カバーという括りもぶち壊すくらいの、自分なりの世界観も入れた新しいものができれば良いなと思って作りました。達郎さん風というよりは、ジャズだったりとか、自分の要素をたくさん入れてみたんですけど。

加藤 「リンゴ追分」はジャズにもなるし、ブルースにもなる、変幻自在の要素を持つ楽曲ではあるんですけど。山下さんをオマージュしたときにどういうアレンジになるのか、僕も楽しみにしているんですよ。

あれ? 加藤さんはまだ聴かれていないんですか?

加藤 実はまだ聴けていないんです。今、聴かせていただくことはできますか?

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