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22年経っても楽しい! 『ポケモン ピカ・ブイ』はどんな進化を遂げたのか?

22年経っても楽しい! 『ポケモン ピカ・ブイ』はどんな進化を遂げたのか?

RPG『ポケットモンスター』の第1作目、『ポケットモンスター 赤・緑』は、携帯ゲーム機ゲームボーイ用ソフトとして1996年に誕生。ポケモンと呼ばれる生物の収集や交換など、従来のRPGにはない斬新な要素で話題をさらい、その後も多くの続編が作られ続けているビッグタイトルです。そんな人気シリーズ最新作『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』が、任天堂の最新ハードNintendo Switchで発売! 過去に発売された『ポケットモンスター ピカチュウ』をベースとしながら新しい要素が導入されている、本作の魅力に迫ってみようと思います。

文 / 忍者増田


一人前のポケモントレーナーとなり図鑑の完成を目指す

まずは最初に、『ポケットモンスター』がどういうゲームなのかを簡単に説明しましょう。
『ポケットモンスター』シリーズの世界には、“ポケットモンスター、縮めてポケモン”と呼ばれる不思議な生物が生息していて、ポケモンを捕まえ育てている人のことを“ポケモントレーナー”と言います。主人公は、そんなポケモントレーナーとして一人前になるために世界を冒険します。
捕まえたポケモンは、“ポケモン図鑑”なるものに登録されていきます。ストーリーをクリアしたあとも各地に生息するポケモンを収集し、ポケモン図鑑を完成させるという、究極の目的が残されているのですね。エンディングを見たら終了ではなく、こうして長く遊べるところも『ポケットモンスター』の大きな魅力のひとつなのです。

▲舞台となるカントー地方にはいろいろな種類のポケモンが生息している

そして『ポケットモンスター』シリーズといえば、同タイトルを2バージョンで発売するという独特の展開をするゲーム。今作も例外ではなく、『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ』と『ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ』という2バージョンが発売されています。この2作品、基本的なゲーム内容は同じなのですが、出現するポケモンが微妙に異なっています。これが周囲の友だちとポケモンを交換して楽しむ行為を盛り上げるわけですね。

▲タイトルの名称どおり、ピカチュウあるいはイーブイが“相棒”となって主人公の冒険をサポート

今作は、1998年にゲームボーイ用で発売された『ポケットモンスター ピカチュウ』をベースにして、Nintendo Switch用に遊びかたやシナリオを再構築したもの。『ポケットモンスター ピカチュウ』は、『ポケットモンスター 赤・緑・青』の別バージョンなので、これらの4タイトルのどれかをプレイ済みのファンならば、懐かしさに目を細めるシーンも多いはずです。
例えば筆者は、ニビシティのジムにいるトレーナーが「タケシさんに挑戦なんて1万光年早いんだよ!」と言ったあと、バトルに負けると「しまった! 1万光年は時間じゃない! 距離だ!」 なんて言うシーンに、当時大ウケした記憶があります。あれから20年以上経っているわけですが、このシーンは今作でも再現されていて、うれし懐かしでしたね。過去作をプレイ済みなら、自分なりに覚えている名シーンを確認しながらプレイするのもおもしろいんじゃないでしょうか。

▲カントー地方には8つのポケモンジムがあり、主人公はバトルでジムリーダーに挑む!

新しくなったポケモン捕獲法

Nintendo Switchでの記念すべき『ポケットモンスター』初タイトルである今作には、これまでの『ポケットモンスター』本編にはない新しい試みが導入されています。今までと一番大きく変わった点といえば、ポケモンの捕獲方法でしょう。今作では、野生ポケモンとのバトルが特別な例を除いて一切行われません。捕獲するためには、出現したポケモンめがけてタイミングよくモンスターボールを投げるのみという、『Pokémon GO』ライクな方法が採られているのです。うまく狙わないとモンスターボールが命中しないこともあるし、命中しても一発で捕獲することが難しいポケモンもいますが、これまでのようにポケモンを攻撃してHPをなるべく減らし、さらに“ねむり”などの状態異常にさせておくといった前準備は、まったく必要ありません。これを「寂しい」と感じるプレイヤーもいるかもしれませんが、この新たな捕獲方法によって、今作の間口がより広がっているのは確かでしょう。

▲野生のポケモンが出現。リングが小さくなったときにボールを投げるとより捕まえやすい

野生ポケモンとのバトルがなくなったと聞き、ポケモンの育成がしにくくなったんじゃないかと心配するプレイヤーもいるでしょうか? 大丈夫です、今作ではポケモンを捕まえただけで手持ちのポケモンすべてに経験値が入りますし、これまでどおり道中で待ち構えているトレーナーやジムリーダーとポケモンバトルをすることもできます。むしろ、今まで以上にポケモンはサクサク成長する印象です。序盤ではレベルはアッという間に上がりますのでご安心を。

▲一定のレベルになると進化するポケモンもいる

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