Interview

『春待つ僕ら』『この道』と話題作への出演が続く稲葉 友。年の瀬ドラマ『平成ばしる』主演で年末を駆け抜ける!

『春待つ僕ら』『この道』と話題作への出演が続く稲葉 友。年の瀬ドラマ『平成ばしる』主演で年末を駆け抜ける!

ドラマ、映画、舞台で幅広い活躍を見せる俳優・稲葉 友が、『仮面ライダードライブ』で仮面ライダーマッハ(詩島剛)を演じた思い出深いテレビ朝日で、平成時代の年末を締めくくる。12月28日(金)に放送される年の瀬ドラマ『平成ばしる』(深夜0時20分~)で、民放初主演を飾った。

今年話題となった『おっさんずラブ』を生み出した年末深夜ドラマ枠で、『バイプレーヤーズ』(テレビ東京)などの松居大悟が監督・共同脚本を担当した異色コメディー作。テレビ朝日、J-WAVE、AbemaTV!といった東京・六本木に集まる実在のメディアを舞台に、別々のところで働く人たちが、大晦日に年越し蕎麦を巡ってパニックに巻き込まれるさまをノンストップで描き出す。

稲葉は、テレビ朝日のアシスタントプロデユーサー・猫宮唯役で、大晦日に起こる仕事上のトラブルを収拾しようと駆け回る。出演は、ヒロインの彩香役に阿部純子、本人役に松重豊が扮する。ちょうどドラマを撮影中だった稲葉に、ドラマについてや、二つの映画出演作、『春待つ僕ら』(公開中)と『この道』(1月11日公開)について話を聞いた。

取材・文 / 上村恭子 撮影 / 増永彩子


松居作品の登場人物はダメなところがあって愛おしい。

民放初の主演ドラマですね。

民放ドラマでは初めてですが、民放以外や映画、舞台では主演をやらせていただいたこともあって、そのたびに毎回、撮影に入る前は怖いです。でも、ちゃんと怖がらないと芝居も楽しめないんです。今回は、テレビ朝日、J-WAVE、AbemaTVとメディアを股がる話で、いろいろな人と関われるところが楽しいですね。

稲葉さんにとっておなじみの三つの媒体を舞台にしています。

テレ朝さんには特撮ものでお世話になったし、AbemaTVさんではドラマやバラエティーを、J-WAVEさんではラジオパーソナリティーを2年以上やらせていただいて、すごくお世話になっています。別々の発信場所が集約されてドラマになっているところに主演で入らせていただいて、個人的にはつながりを感じて「因果だな」と思いました。ジャンルを超えた人たちが混ざり合う内容なので、とても面白いですし、なんか不思議な気持ちにもなります。でも、J-WAVEに俳優部として行くのは照れ臭かったです。親戚に観られているような気がして(笑)。

役の猫宮はテレビのAPさん。どんな見どころがありそうですか?

猫宮は共感しやすいキャラクター。仕事を一人で抱え過ぎてしまって、結局うまくいかない人。でも、仕事ができないわけではない。こういう人、いっぱいいると思うんですよね。でも、いま上の立場にいる人たちも、そういう時期があっただろうし、まさにそういう時期にいる人もいるし、これからぶつかる人もいると思いますし、誰しも成長する過程で、経験することかもしれません。

撮影では、だいぶ駆け回りましたか?

タイトルからして走ると思っていましたが、こんなに走るかねっていうくらい……、いやもう、ほぼ走ってる(笑)。毎日が陸上部の朝練のようです。荷物を持って、階段を駆け上って、一旦ホッっとしても、また問題が起きて、ワーっと走る。ノンストップな感じで、あちこち走り回った後、最後にシュッと話が収束する、気持ちいいドラマです。

演出が、映画『アイスと雨音』や映画『君が君で君だ』などの松居大悟監督なので、テンポの良さが楽しみです。

テンポもガンガン、めちゃめちゃいいですね。あと、やはり松居作品は、登場人物みんなダメなところもあって愛おしいところがいいですね。「人間だもの」じゃないですけど、あってしかるべき欠点とか、起こってしかるべき問題にちゃんとぶつかって、ちゃんと越えようとするところが愛おしいです。

以前、稲葉さんは松居監督の『ワンダフルワールドエンド』(15)に出演されましたね。その際、得意だという逆立ちを劇中でするシーンがありましたが、今回、ご自身が役に投影された部分はありますか? たとえば、落語の要領で蕎麦をすするシーンなどは?

今回は特に…(笑)。でも、蕎麦をすする音のシーンは練習しました。もともと落語が好きで、趣味で聴いたりやってみたりしていたので、どんな音かは知っていて。ご飯を食べに行くときも、なるべくお蕎麦を食べるようにしました。上手か下手かは分からないですが、OKはもらえました。

年越し蕎麦を縁に出会うヒロイン・彩香役には阿部純子さん。共演はいかがでしたか?

初共演だったのですが、素敵な空気を持った方で、こちらもまっすぐに芝居をさせていただいたなというか。お互い芝居について語らなくても、阿部さんが芝居で気になっていることは、そばで見ていてわかるというか、共感できました。

二人が慌ただしく駆け回りながらも、出会いによって、ふと初心に立ち戻る。年末に観るのにピッタリの作品になりそうですね。

平成時代が終わろうとしているときに観るのにピッタリな、とってもハートフルなパニックコメディーです。忙しいと、忘れていたことや、わからなくなってしまった気持ちってあると思うんですよ。それを思い出させてくれる作品です。深夜1時間だけの放送にちょっとだけお付き合いいただいて、「年末に観たあのドラマ面白かったなあ」と、来年1月4日くらいにまた思ってもらえて(笑)、心に残せたらいいですね。

目指すは「どこにでもいられる俳優部。自分が何者かわからなくなってしまえばいい」と思う。

ところで、映画『春待つ僕ら』(平山雄一朗監督)では、4人いるバスケ男子の一人・宮本瑠衣役を演じています。高校一年生役は難しかったですか?

最初に知り合いの高1の子としゃべってみたんですが、これは無理だと思いました(笑)。でも、それはあきらめではなくて、気づきでした。高1を演じるのではなく、“宮本瑠衣”を演じようと。漫画に描かれて、脚本に立ち上がったキャラクターを、さらに映画の中で立ち上げていくことが、僕に求められていることだ、と思ったんです。

共演の北村匠海さん、磯村勇斗さん、杉野遥亮さんら4人の中では弟キャラの優しい存在です。

磯村くんと僕は最年長だったんですよ。現場では、ライバル校にいる亜哉役の小関裕太くんを含めて5人で、もし家族で例えるなら、磯村くんが父で、僕が母、というポジションでした(笑)。

本当の仲間同士という感じの空気感がとても良かったです。

みんなにここで出会えて良かったと思いました。北村くんや小関くんは三つくらい年下なのですが、普通に仲良くなれて。4人の空気がスクリーンに出てしまうと思ったので、年齢や芸歴に関係なく対等に向き合おうとみんなで一緒にいるようにしました。さらに平山監督によって、想像以上に空気が出ていたので、完成作を観たときとてもうれしかったです。青春ってこうだよって言わなくても、観ている側のノスタルジーを引き出すことができる作品になったと思いました。

さらに、年明け1月には『この道』(佐々部清監督)も公開されます。詩人・北原白秋の物語で、白秋を慕う若手詩人の中の一人、室生犀星役。ガラリと雰囲気が違って、稲葉さんだと分からないくらいでした。

ホントに! もう自分が誰だかわからないです……。「HiGH&LOW」シリーズでご一緒させていただいたAKIRAさん(『この道』では山田耕作役で出演)にごあいさつしたら、一見わからなかったみたいでした。「なんだ、髭、生えてるじゃん!」って。自分でもパーソナルイメージがいろいろあり過ぎて。でも、それが積み重なって「何者かよくわからなくなってしまえばいい」と最近は思いますね。特段濃いところがないので、どんな作品にでも使ってもらえるよう、その部分が力強くなっていったらいいと思っています。

役者としての覚悟を感じますね。『半落ち』(04)などの名匠・佐々部監督の作品に出演してみた感想は?

佐々部監督のワークショップに参加させていただいていたので、やっと現場でお会いできてうれしかったです。京都ロケだったのですが、そこで昔から映画をつくっている、職人のようなスタッフさんたちとご一緒させていただいたんです。出番はそれほど多くないですが、もっとこうした方が良かったとか、現場の空気にのまれたこともあって、悔しい思いをしてしまいました。でも、悔しさを引きずらず、そこで体験できて良かったと思わなくてはならないと思っています。

『この道』では与謝野鉄幹役で出演している松重 豊さん、ドラマ『平成ばしる』では、ご本人役で出演されていますよね。ご縁を感じます。

今回のドラマで4作目なんです。僕のドラマデビュー作となった『クローン ベイビー』(10年、TBS系)で、初めてお会いしたベテランの方が松重豊さんだったんです。だから、松重さんに勝手な思い入れがあるんですよね。これまではあまり一緒のシーンがなかったのですが、今回は松重さんと向き合えるシーンがあったので、とても感慨深かったです。

その大ベテランの松重さんに、猫宮は失礼を働いてしまうようですが(笑)。

台本を読んだときは「ごめんなさい!」って思いました(笑)。でも、松重さんなら激怒することはないと思って、観てる方もホッとすると思うんですよ。猫宮としてはヒヤヒヤしているのですが(笑)。ほかではあまり見られない松重さんが見られると思うので、僕もそのシーンが楽しみです。

たくさんの先輩の背中を見ていらっしゃるかと思いますが、これから、どんな俳優を目指したいですか?

どこにでもいられる俳優部でありたいです。年々、こなせるものを増やしていきたいですね。

バスケットボールや音楽、さきほど落語がお好きだと……特技や趣味も幅広いですが、それらを生かした役柄にもご興味があるのではないでしょうか? どんな役柄に興味がありますか?

今年公開の映画『私の人生なのに』で、ギターを弾いて、作曲もやらせていただきました。音楽方面も仕事でやれるチャンスがあれば、また、挑戦したいです。こういう役と具体的に熱望するものはないのですが、しいて言うなら、学校の先生役がやってみたいです。僕の両親が教員なんですよ。僕もこの仕事をしていなかったら、先生になろうと思っていました。高校生役をやったばかりなんですけど(笑)、先生役もやれる年齢になったかな、と。それにかこつけて、親に「先生になったばかりのころどうだった?」とか、聞いてみたいです。普段は照れ臭くて聞けないので、そういう機会を持ちたいです。

最後に、年末は年越し蕎麦を誰とどんなふうに食べる予定ですか?

実家でゆっくり、親と食べます。親が還暦を越えて、孫もできて、最近「親も年を取るんだな」ってすごく感じるんですよ。昔は、還暦っていうと、おじいちゃんおばあちゃんのイメージじゃないですか。実際は、仕事先にも、還暦を越えた衣装さんや、80歳を過ぎた殺陣師がいらっしゃるものなので、いまは還暦といっても元気ですよね。でも、元気じゃなくなってからでは、遅いと思うんです。だから、両親と、ただただ一緒にご飯を食べたいんですよ。蕎麦は……、たぶん、親父がつくってくれるかな(笑)。


【募集終了】抽選で1名様に稲葉 友さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

応募期間

※募集期間は終了致しました。

12月25日(火)~2019年1月1日(火・祝)23:59


【応募に関する注意事項】
・厳正なる抽選の結果当選された方には、エンタメステーションTwitterアカウントのダイレクトメールにて後日ご連絡をさせていただきます。エンタメステーションTwitter公式アカウント(@essite_official)のフォローをお願いします。
・プレゼントキャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。あらかじめご了承ください。
・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者へ譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。

※個人情報の取扱いについて
・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者様へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。


稲葉 友

1993年、神奈川県生まれ。2010年、TVドラマ『クローン ベイビー』で俳優デビュー。『仮面ライダードライブ』、「HiGH&LOW」シリーズなどテレビドラマ、映画はもちろん、舞台やラジオのパーソナリティーとしても活躍。現在、映画『春待つ僕ら』『小河ドラマ 龍馬がくる』のほか、『この道』(2019年1月11日公開)の公開が控えている。さらに、2019年1月より放送のMBS/TBSドラマイムズ枠『ゆうべはお楽しみでしたね』に出演。

オフィシャルサイト
http://yu-inaba.lespros.co.jp/

オフィシャルTwitter
@lespros_inaba

オフィシャルInstagram
@lespros_inaba0112

フォトギャラリー

作品情報

年の瀬ドラマ 第2夜『平成ばしる』

12月28日(金)深夜0:20~1:20放送
※関東ローカル
出演:稲葉 友 阿部純子 ほか
脚本 きたむらけんじ 松居大悟
監督 松居大悟
プロデューサー:飯田爽(テレビ朝日) 和田大輔(イメージフィルド)
制作協力 イメージフィールド
制作著作:テレビ朝日

オフィシャルサイト
https://www.tv-asahi.co.jp/heiseibashiru/

映画『春待つ僕ら』

絶賛公開中

監督:平川雄一朗
脚本:おかざきさとこ
原作:あなしん
出演:土屋太鳳、北村匠海、小関裕太、磯村勇斗、杉野遥亮、稲葉 友 泉 里香 佐生 雪 緒川たまき ほか
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド 
給:ワーナー・ブラザース映画
©あなしん/講談社 ©2018 映画『春待つ僕ら』製作委員会

オフィシャルサイト
harumatsumovie.jp

映画『この道』

2019年1月11日(金)全国公開

監督:佐々部 清
キャスト:大森南朋、EXILE AKIRA、柳沢慎吾、松重 豊、羽田美智子、貫地谷しほり、松本若菜
©2019映画「この道」製作委員会

オフィシャルサイト
https://konomichi-movie.jp/