黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 48

Column

2018年のゲーム業界を総まとめ!3+1選

2018年のゲーム業界を総まとめ!3+1選

みなさま、こんにちは。「黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1」も2018年最後の記事になりました。過渡期とも言えるゲーム業界、去りゆく2018年を振り返ってみましょう。

昨年発売されたNintendo Switch™ (ニンテンドースイッチ)は今年も順調に販売台数を増やしました。昨年末に任天堂が市場へ大量供給してからは、転売屋による異常な高価格での取り引きも無くなり、安心して手に入る環境になっています。

また、PlayStation®4は堅実にソフトのラインナップが増えて、遊べる環境が充実してきました。PlayStation® VRも一時期のような品切れが無くなって手に入れ易くなりました。

スマートフォンのゲームも今やコンシューマーゲーム機向けと肩を並べられるくらいの注目タイトルや人気タイトルが出揃い、東京ゲームショウでも見過ごすことのできないカテゴリーに成長しました。

そんな2018年を、恒例の3+1選で総括してみたいと思います。最後までお付き合いのほどよろしくお願いします!

ではどうぞ!

トップ画像 / © 2018 Nintendo
Original Game:© Nintendo / HAL Laboratory, Inc.
Characters:© Nintendo / HAL Laboratory, Inc. / Pokémon. / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. / SHIGESATO ITOI / APE inc. / INTELLIGENT SYSTEMS / Konami Digital Entertainment / SEGA / CAPCOM CO., LTD. / BANDAI NAMCO Entertainment Inc. / MONOLITHSOFT / CAPCOM U.S.A., INC. / SQUARE ENIX CO., LTD.


1. Nintendo Switch™ (ニンテンドースイッチ)の飛躍とソフトの充実

2017年3月3日に発売されたNintendo Switch™ (以下、ニンテンドースイッチ)。

【参考映像】Nintendo Switch™ 紹介映像

発売前までは、「携帯機なのか?据え置き機なのか?わからない…」など、賛否両論でしたが、どちらかと言えばやや不評に女神の天秤は傾いていたように思います。

しかし、発売を迎えてみると、どうでしょうか…手のひらを返したように好評な販売状況です。今年11月に公開された映画「ボヘミアン・ラプソディ」のように、一般ユーザーからは大絶賛、リピート続出、そんな情景と重なります。

ニンテンドースイッチは、発売直後から飛ぶように売れ、次回入荷も未定。その状況は半年を経過しても収まらず、次第に「もっと作れ!」「なんで台数を用意してなかったのか?」と言った発売前とは異なる反応が起きていました。

ニンテンドースイッチが売れた理由は様々な要因が重なったからでしょうが、恐らく一番貢献をしたのは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』でしょう。通常であれば、本体発売後3年以上経過してなければ発売されないような超大作ゲームです。ハード導入期にピタリとタイミングを併せてリリースして来たことが非常に大きかったと思います。

【参考映像】ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 3rd トレーラー

ゲームのクリアに1カ月以上は掛かり、だいたい3カ月以上プレイしているユーザーが多かったと見受けられました。そのためか、発売当初によくある「ソフトが無い」「遊ぶものが無い」という反応はほとんど聞こえませんでした。

また、Joy-Conの採用はおすそ分けプレイで二人同時プレイも可能ですし、本体を持ち寄ってローカル通信でのプレイ。遠方の人とはインターネット通信など、どんな状況でもみんなで遊べる要因があったこともプラスに作用したことでしょう。

そして、Joy-Conのサイズ感が子供でも遊べるサイズだったことは、支持されやすい配慮だったと思います。過去、いくつものハードが発売され、子供の手のサイズに収まるゲーム機は総じて売れましたが、コントローラーが大きいと、たとえソフトで良いタイトルが出ても大きく普及することがなかったように思います。

そしてこれまでと販売戦略も大きく変えて来ました。

Wii Uではソフト不足に悩まされたことから、ニンテンドースイッチでは、大手ゲーム会社だけではなく、インディーゲームを手掛ける会社にも参入しやすい環境を整えて支援をするという方向性が強化されました。また任天堂としては珍しく、インディーゲーム担当のツイッターアカウントも開設され情報発信を行っている点も評価に値すると思います。

これらの施策によって、店頭でのパッケージタイトルは少なかったのもの、ニンテンドーeショップではダウンロード専用ソフトの低価格でチョイ遊びが出来るソフトが多数揃っています。

ソフトの投入時期もタイミングよく、『ARMS』『スプラトゥーン2』『モンスターハンターダブルクロス』『スーパーマリオ オデッセイ』『ゼノブレイド2』『星のカービィー スターアライズ』『マリオテニス エース』など、ハードの購入を決意しそうなタイトルが続々発売されました。

そして、2018年11月16日には『ポケットモンスター Let‘s Go イーブイ』『ポケットモンスター Let‘s Go ピカチュウ』が発売され、さらに人気が加速しています。

12月7日には『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が発売となっていますので、すでに友達や兄弟と一緒に遊んでいるのではないでしょうか?もしまだの方はクリスマスの遊びにピッタリです。

任天堂による大掛かりなサプライズ、市場のコントロールが奏功していた2018年だったと思います。

© Nintendo
© 2017 Nintendo

1 2 3 4 >
vol.47
vol.48
vol.49