布袋寅泰 51 Emotions -the best for the future-  vol. 2

Review

【Disc 1 Beat】のディスクレビュー。「Beatは直接、心に届く」という布袋自身がDisc 1に込めたメッセージとは・・・!?

【Disc 1 Beat】のディスクレビュー。「Beatは直接、心に届く」という布袋自身がDisc 1に込めたメッセージとは・・・!?

〈Disc 1 Beat〉

サブタイトルに“Beat”とあるように、Disc 1には“ミスター・グルーヴ布袋”らしいビートの効いたシャキシャキのロック・ナンバーが並ぶ。

51 Emotions -the best for the future-

その1曲目に「バンビーナ」を持ってくるところが、布袋らしい。ロカビリーのビートに乗せて、弾丸のように言葉を詰め込んだこの曲は、爆発的なスピード感でリスナーの目をくらませる。キラキラひかるパーツをコラージュしたような作りは、ポップかつアバンギャルド。“トリックスター布袋”の魅力がエネルギッシュに炸裂する。曲調に応えて布袋のロカビリー・ギターが超高速でハジけ飛び、これもまたマシンガンのようだ。

続く2曲目は、最新シングル「8BEATのシルエット」。トリッキーな「バンビーナ」から、一転して王道の布袋ロックが聴こえてくる。スリリングなギター・リフに乗せて、少年の頃からの夢を抱いてロンドンに移り住んだ35年目の実感が赤裸々に描かれる。コーラスには布袋ファンであるコブクロの小渕健太郎が参加していて、“少年の夢”にリアリティを与えている。

この対照的な2曲で布袋のビート哲学が表現され、大きな意味でこのベストアルバムの格好のオープニングとなっている。

ヒット曲の「POISON」や「スリル」と並んで、ライブで人気の「DIVING WITH MY CAR」がラインナップされているのも嬉しい。シンセ・ベースを大胆にフィーチャーして、“テクノロジーとロックンロールの融合”という布袋の音楽的テーマを体現するこの曲で、ライブに集まったオーディエンスがダンスしまくるシーンは何度見てもエキサイティングだ。それはBeatというものが、あらゆる方向から人間性を奪おうとする時代の罠に対抗できる、唯一のファクターだと信じる布袋ならではのメッセージになっている。布袋のリスペクトするデヴィッド・ボウイが、「Let`s Dance」で♪シリアスな月の光の下で踊ろう♪と歌ったことへのアンサーとも受け取れるだろう。

同じくライブの定番「RUSSIAN ROULETTE」は、徹底的に“自分に賭ける”布袋の生き様を歌っている。もちろんその前提には“自分を信じる”ことがある。布袋が40歳のときに作ったこの歌は、10年後に渡英した布袋の心情とも重なり、こうしてベストの1曲として世に出る意味は大きい。

☆-0475

2016 年4月7日(木)国立代々木競技場 第一体育館より

ダンサブルなロックナンバーが集められたDisc 1は、その醍醐味のままに大いに盛り上がって聴くのがいい。ロックもファンクもロカビリーもモータウンも、爆音で身体を動かしながら聴くといい。布袋のアグレッシブな音楽は、優れたエンターテイメントとして心も体も楽しませてくれる。布袋の音楽に自分のすべてをまかせれば、ストレスフリーの時間を過ごせることだろう。

その上で、布袋は「Beatは直接、心に届く」という。ただ楽しく音楽を聴くだけで、布袋がDisc 1に込めたメッセージを受け取ることができるのだ。

文 / 平山雄一 ライブ撮影 / 外山繁

オールタイムベストから見えてくる布袋寅泰によるオリジナリティの源泉とは?

35周年アニバーサリーベストアルバム「51 Emotions –the best for the future-」
初回限定盤付属DVD「【BEAT 1】~すべてはライブハウスから~」ダイジェスト映像

ライブ情報

TAGO STUDIO TAKASAKI MUSIC FESTIVAL 2016
【BEAT 3】〜Power of Music〜 FREE LIVE! 自由の音を聴け

7月3日(日) 高崎市もてなし広場

【BEAT 4】~Promise~ 東北PITツアー with Team Smile

8月4日(木) 福島・いわきPIT
8月6日(土) 宮城・仙台PIT
8月7日(日) 岩手・釜石PIT

【BEAT 5】~Live in USA~ Los Angels & New York

7月13日 Los Angels The Troubadour
7月15日 New York Highline Ballroom

【BEAT 6】~FESTIVAL IN JAPAN~ RISING SUN ROCK FESTIVAL

8月12日 (金)・13日(土) 北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

※出演は8/12

【BEAT 7】Maximum Emotion Tour ~The Best for the Future~

9月3日(土) サンシティ越谷市民ホール
9月4日(日) 神奈川県民ホール 大ホール
9月10日(土) 千葉県文化会館
9月11日(日) 那須塩原市黒磯文化会館 大ホール
9月22日(木・祝) 静岡市民文化会館 大ホール
9月25日(日) 名古屋国際会議場 センチュリーホール
10月1日(土)・2日(日) 大阪フェスティバルホール
10月6日(木) ベイシア文化ホール(群馬県民会館) 大ホール
10月8日(土) 倉敷市民会館
10月10日(月・祝) サンポートホール高松
10月29日(土) 神戸国際会館 こくさいホール
10月30日(日) 本多の森ホール
11月1日(火) 広島JMSアステールプラザ大ホール
11月3日(木・祝) 福岡サンパレス
11月5日(土) 宮崎・延岡総合文化センター
11月6日(日) 鹿児島・宝山ホール
11月9日(水) 釧路市民文化会館 大ホール
11月11日(金) ニトリ文化ホール
11月18日(金) 南陽市文化会館 大ホール
11月20日(日) 仙台サンプラザホール
11月23日(水・祝) 相模女子大学グリーンホール
11月25日(金) たつの市総合文化会館 赤とんぼ文化ホール 大ホール
11月27日(日) 長野 サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)
11月30日(水)・12月1日(木) NHKホール

布袋寅泰

1962 年2月1日生まれ/群馬県出身
日本を代表するギタリスト。

日本のロックシーンへ大きな影響を与えた伝説的ロックバンドBOØWYのギタリストとして活躍し、1988年にアルバム『GUITARHYTHM』でソロデビューを果たす。プロデューサー、作詞・作曲家としても才能を高く評価されている。クエンティン・タランティーノ監督からのオファーにより、「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY(新・仁義なき戦いのテーマ)」が映画『KILL BILL』のテーマ曲となり世界的にも大きな評価を受け、今も尚、世界で愛されている。2012年よりイギリスへ移住し、三度のロンドン公演を成功させた。2014年にはThe Rolling Stonesと東京ドームで共演を果たし、2015年海外レーベルSpinefarm Recordsと契約。その年の10月にインターナショナルアルバム「Strangers」がUK、ヨーロッパでCDリリース、そして全世界へ向け配信リリースもされた。2016年日本においてはアーティスト活動35周年を迎え、35周年アニバーサリープロジェクト『8 BEATのシルエット』の企画も続々と発表されている。その傍らで2月に開催されたベルリン、パリ、アムステルダムでの海外公演は大成功を収めた。2016年は海外の活動と並行し、日本国内でも精力的な活動を行う。

オフィシャルサイト http://35th.hotei.com

vol.1
vol.2
vol.3