布袋寅泰 51 Emotions -the best for the future-  vol. 3

Review

【Disc 2 Heart】のディスクレビュー。ソングライター布袋の魅力が詰め込まれているDisc 2の楽しみ方をお伝えします。

【Disc 2 Heart】のディスクレビュー。ソングライター布袋の魅力が詰め込まれているDisc 2の楽しみ方をお伝えします。

〈Disc 2 Heart〉

ソングライター布袋の魅力が詰め込まれているのが、〈Disc 2 Heart〉だ。

布袋はこれまで数々のグッド・メロディを書いてきた。Disc 2はその集大成と言っていい。僕にとってもこのDisc 2には大好きな曲がたくさん入っている。

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2016 年4月7日(木)国立代々木競技場 第一体育館より

壮大なメロディを持つのは、「FLY INTO YOUR DREAM」だ。この曲は、本格的にソロ活動を開始したアルバム『GUTARHYTHM Ⅱ』に収められているバラードで、初めてボーカリスト布袋の真価が問われるナンバーとなった。歌うにあたって、相当なプレッシャーがあったに違いない。だが布袋は美しくロマンティックな歌詞を丁寧に歌って、悲しみの感情を秘めた心にしみるバラードに仕上げた。

そしてこの曲の聴きどころは、何といってもギター・ソロにある。冗長なソロを取らない布袋だが、この曲の最後を飾るソロはたっぷり時間をかけて泣き、叫び、ピークへと上り詰めていく。このテイクは布袋のギター・ソロのベストの一つと言っていいだろう。

その後、「FLY INTO YOUR DREAM」はライブで何度も歌われる中で、布袋の歌い方も“最初の完成形”を迎え、布袋を代表するロック・バラードとなった。

一方、「LONELY★WILD」(92年)は初期のヒット曲で、この曲もまた数多くのツアーのセットリストにピックアップされてきた。

僕にとってこの曲は、不思議なことに聴く時期によって印象が違うのだった。あるときは励ましてくれているように、またあるときは祝福されているように聴こえてきた。真正面から“孤独”を描く「LONELY★WILD」は、不安や決意も赤裸々に歌われていて、聴く人自身の状況によって響く部分が変わるのかもしれない。しかし、だからこそ、永く聴かれる優れたメッセージソングになっている。キャッチ―なメロディの呼ぶ感動はいつの時代でも不変で、リスナーにみずみずしい切なさを届けてくれるのだった。 

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2016年3月5日(土)高崎clubFREEZより

Disc 2にはこうした初期の曲だけではなく、震災後に書かれた「PROMISE」(13年)や、大きな優しさで包んでくれる「Come Rain Come Shine」(13年)など、近年の佳曲も多く入っていて、さながら“布袋の名曲辞典”と言える内容だ。メロディメーカー布袋の才能を堪能できると同時に、時間を追うごとに進化するボーカリスト布袋の変化も如実にわかる。布袋自身が選んだだけあって、通常のベストとはひと味違う楽しみがある。

余談だが、このCDの初回限定盤には布袋自身の言葉によるセルフライナーノーツが付いている。たとえば「FLY INTO YOUR DREAM」はピアノを弾きながら作ったことが明かされていたりするのも興味深い。それ以上に、「さらば青春の光」を書いた際の秘密のエピソードなど、今だから言えることが満載で、このライナーノーツを手に取って読むことを勧めたい。

文/平山雄一 ライブ写真:外山繁(代々木) 山本倫子(高崎)

オールタイムベストから見えてくる布袋寅泰によるオリジナリティの源泉とは?

35周年アニバーサリーベストアルバム「51 Emotions –the best for the future-」
初回限定盤付属DVD「【BEAT 1】~すべてはライブハウスから~」ダイジェスト映像

ライブ情報

TAGO STUDIO TAKASAKI MUSIC FESTIVAL 2016
【BEAT 3】〜Power of Music〜 FREE LIVE! 自由の音を聴け

7月3日(日) 高崎市もてなし広場

【BEAT 4】~Promise~ 東北PITツアー with Team Smile

8月4日(木) 福島・いわきPIT
8月6日(土) 宮城・仙台PIT
8月7日(日) 岩手・釜石PIT

【BEAT 5】~Live in USA~ Los Angels & New York

7月13日 Los Angels The Troubadour
7月15日 New York Highline Ballroom

【BEAT 6】~FESTIVAL IN JAPAN~ RISING SUN ROCK FESTIVAL

8月12日 (金)・13日(土) 北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

※出演は8/12

【BEAT 7】Maximum Emotion Tour ~The Best for the Future~

9月3日(土) サンシティ越谷市民ホール
9月4日(日) 神奈川県民ホール 大ホール
9月10日(土) 千葉県文化会館
9月11日(日) 那須塩原市黒磯文化会館 大ホール
9月22日(木・祝) 静岡市民文化会館 大ホール
9月25日(日) 名古屋国際会議場 センチュリーホール
10月1日(土)・2日(日) 大阪フェスティバルホール
10月6日(木) ベイシア文化ホール(群馬県民会館) 大ホール
10月8日(土) 倉敷市民会館
10月10日(月・祝) サンポートホール高松
10月29日(土) 神戸国際会館 こくさいホール
10月30日(日) 本多の森ホール
11月1日(火) 広島JMSアステールプラザ大ホール
11月3日(木・祝) 福岡サンパレス
11月5日(土) 宮崎・延岡総合文化センター
11月6日(日) 鹿児島・宝山ホール
11月9日(水) 釧路市民文化会館 大ホール
11月11日(金) ニトリ文化ホール
11月18日(金) 南陽市文化会館 大ホール
11月20日(日) 仙台サンプラザホール
11月23日(水・祝) 相模女子大学グリーンホール
11月25日(金) たつの市総合文化会館 赤とんぼ文化ホール 大ホール
11月27日(日) 長野 サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)
11月30日(水)・12月1日(木) NHKホール

布袋寅泰

1962 年2月1日生まれ/群馬県出身
日本を代表するギタリスト。

日本のロックシーンへ大きな影響を与えた伝説的ロックバンドBOØWYのギタリストとして活躍し、1988年にアルバム『GUITARHYTHM』でソロデビューを果たす。プロデューサー、作詞・作曲家としても才能を高く評価されている。クエンティン・タランティーノ監督からのオファーにより、「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY(新・仁義なき戦いのテーマ)」が映画『KILL BILL』のテーマ曲となり世界的にも大きな評価を受け、今も尚、世界で愛されている。2012年よりイギリスへ移住し、三度のロンドン公演を成功させた。2014年にはThe Rolling Stonesと東京ドームで共演を果たし、2015年海外レーベルSpinefarm Recordsと契約。その年の10月にインターナショナルアルバム「Strangers」がUK、ヨーロッパでCDリリース、そして全世界へ向け配信リリースもされた。2016年日本においてはアーティスト活動35周年を迎え、35周年アニバーサリープロジェクト『8 BEATのシルエット』の企画も続々と発表されている。その傍らで2月に開催されたベルリン、パリ、アムステルダムでの海外公演は大成功を収めた。2016年は海外の活動と並行し、日本国内でも精力的な活動を行う。

オフィシャルサイト http://35th.hotei.com

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