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『Dead by Daylight』世界が熱狂する恐怖の鬼ごっこの凄絶体験

『Dead by Daylight』世界が熱狂する恐怖の鬼ごっこの凄絶体験

現在、さまざまなプラットフォームでリリースされている、オンライン専用のホラーサバイバルゲーム『Dead by Daylight(デッドバイデイライト) 公式日本版』(以下、『Dead by Daylight』)。プレイヤーたちが、ひとりの殺人鬼と4人の生存者に分かれ対戦するという、新感覚の非対称対戦型マルチプレイヤーゲームです。今日も世界中で、恐怖の鬼ごっこが繰り広げられています。
女優・モデルの本田翼さんがYouTubeでゲーム実況を行ったことが話題になるなど、配信タイトルとしても人気がある本作は、2018年4月に『Dead by Daylight:スペシャルエディション』というダウンロード限定版がすでにリリースされていましたが、11月29日にPlayStation®4版のパッケージが発売され、今後さらにプレイヤーの裾野が広がると期待されています。ホラーと鬼ごっこが奇跡の出会いを果たした本作の魅力を2回に渡ってお伝えします。

文 / 内藤ハサミ


『Dead by Daylight』とは?

前項でも述べたとおり、プレイヤーは“殺人鬼(キラー)”と“生存者(サバイバー)”のどちらでプレイするかを自由に決めることができます。最大5人でマッチングされ、“殺戮場”と呼ばれる何種類かのフィールド内でゲームを行うのが本作のスタイル。キラーは4人の生存者を殺すこと、サバイバーはそこから逃げ出すことが勝利の条件です。

▲キラーとサバイバー、どちらの立場にしても勝利への道は一筋縄ではいきません

目的はシンプルですが操作はキラーとサバイバーで多少違い、プレイのポイントも変わってくるので、まずはチュートリアルプレイをするべきでしょう。チュートリアルを完了すると、ゲーム内で使える能力やアイテムなどを取得するのに使うブラッドポイントが多く貰えるので、すでにルールを知っている場合でも復習しておいて損はありません。

▲チュートリアルで獲得できるブラッドポイントはかなりお得です。初めに使うキャラクターを強化するため、ぜひゲットしておきましょう

そうそう、このゲームは“音”を聞いて状況を察することが重要です。サバイバーの足音がする方向、音質、キラーが近づくごとに高まる心音、脱出に必要な最寄りの発電機が現在どんな状況か……など、音に含まれている情報は画面を見て入ってくる情報と同じくらい、いやそれ以上に大事なものなので、できればヘッドフォンやイヤフォンを使用してのプレイを勧めます。ただし、それに伴ってプレイヤーが感じる恐怖も倍増しますから、覚悟しておいてくださいね。

キラーとサバイバーはいかにして生まれたのか

使用キャラを選ぶ際、各キャラクターのバックストーリーを読むことができます。ゲームを始めるまえに一読し、キャラの選択材料にしてみてはいかがでしょうか。まずはキラーの紹介。本作に登場するどのキラーもそれぞれにとてもヘヴィな過去を背負っており、「こんな経験をしてきたことで、彼らは凶悪な殺人を楽しむようになってしまったんだな……」という説得力を感じることができました。では、例として殺人鬼“トラッパー”のバックストーリーを簡単に紹介します。

――偉大な経営者である父親を崇拝していたエヴァン・マクミラン(トラッパー)は、父から労働者の管理を任されていた。ふたりの会社はどんどん成長していったが、それに伴い、父の精神は乱れていった。やがて完全に錯乱した父親は、100人の労働者を闇に葬ることを息子に命じた。父子によって葬られた犠牲者の数は不明であり、彼の父親はその後、倉庫の地下室で遺棄遺体として発見された。――

▲“トラッパー”という名前のとおり、トラバサミのトラップを駆使しサバイバーたちを追い詰めます

……救いがないなぁ。このほかにも、夢に見るほど残酷な経緯で殺戮に手を染めるようになったキラーたちのストーリーがすべて読めます。筆者が一番気に入っているのは、ウサギの面を被った狩人、ハントレス。たったひとりの肉親である母親を殺され、やがて森のなかの殺人鬼となっていった彼女のバックストーリーは悲惨なものです。ハントレスが犯した大量殺戮は到底許されないことではあるのですが、恐怖とともに妙なシンパシーも感じてしまうのです。そのストーリーについては、ぜひゲーム内でご確認を。殺人鬼に感情移入したロールプレイ、というのもまた一興ですよ。

▲こちらは筆者の周りで人気のある、“レイス”。不思議なことに、何回も遭遇したり使用したりしているうちに愛着が湧いてくるんですよね。もう最近は親しみを込めて「レイス君」と呼んでます

さて次に、キラーの手から逃れ殺戮場から脱出するサバイバーたち。こちらもキラーに負けず劣らず個性派ぞろいです。失踪したアスリート、迷子の植物学者、その日暮らしのギャンブラー……。それぞれが訳あって、殺戮場に迷い込んできてしまったという筋書きです。この最大4人のサバイバーたちがチームとなり、キラーの魔の手から逃げることになるのです。

▲キラーもサバイバーも、衣服や髪形、仮面などの見た目をカスタマイズすることができます

この殺戮場で行われる残酷な戦いは、“エンティティ”という謎に包まれた存在によって何度も繰り返し行われている、目的不明の儀式とのこと。サバイバーがここに迷い込んだのも、キラーがひたすらにサバイバーを追って殺すのも、エンティティに仕組まれ、突き動かされていることなのかもしれません。

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