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紳士たるもの『PEACH BALL 閃乱カグラ』でタマを弾いて爆乳を揺らせ!

紳士たるもの『PEACH BALL 閃乱カグラ』でタマを弾いて爆乳を揺らせ!

ピンボールといえば、フリッパーと呼ばれる左右のデバイスを巧みに操りながら銀球を打ち返し、できるだけ球を落とさないようにプレイを続けながら得点を稼ぐゲームだ。全長約1メートル50センチほどの巨大なボディと、ある程度は揺らしてボールの挙動を変えてもよいという豪快さは、アメリカ生まれの遊技機であることを堂々と体現しているように思える。
かつてはゲームセンターやデパートの屋上に置いてあったピンボールマシンも、今ではすっかりと実機で見かけることが少なくなった。その代わり、家庭用ゲーム機やスマートフォン用アプリとして発売・配信されている”ピンボールシミュレーター“や“ビデオピンボール”を楽しむことができる。
そんなビデオピンボールが、今回“とあるシリーズ”と邂逅したのだが、残念ながら年末年始にご家族そろってリビングで楽しめるようなものではない。煩悩を持て余す“紳士”に向けたものであり、ジャンルに“爆乳”が付くことで知られる『閃乱カグラ』シリーズの新作として登場してしまったのだ。
例によって“爆乳ハイパーピンボール”という他に類を見ないジャンルを冠し、12月13日にNintendo Switch用ソフトとしてリリースされた『PEACH BALL 閃乱カグラ』。いったいこのゲームは、硬派なピンボールと爆乳要素でどんなケミストリーを起こしたのだろうか?

文 / クドータクヤ


Nintendo Switchで2度目のプルプルブルブル!

Nintendo Switchで『閃乱カグラ』シリーズが展開するのは、2017年にリリースされた『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』から数えて2度目となる。左右に持ったJoy-Conで女性キャラクターをくすぐったり、揉みほぐしたり、さらには水をぶっかけたりと、「任天堂ハードでこんなことができるのか!?」と驚いたが、今回の『PEACH BALL 閃乱カグラ』はあくまでもピンボールゲーム。まさかそんな過激な表現は……と思っていたが、やはり期待を裏切らない『閃乱カグラ』シリーズだ。ほぼ裸体に近い格好の女性キャラクターがフィールドの上部に鎮座しており、胸や太ももに球を当てるとJoy-Conがブルッと震え、艶めかしい嬌声を上げてくれる。

本作に登場するのは、クールな性格だが正義のために熱くなる一面を併せ持つ“雪泉”、明るく前向きな性格で誰とでも仲良くなれる“飛鳥”、日々の生活に困窮しているお嬢様風の“詠”、クマのぬいぐるみ“べべたん”を常に持つ引きこもりの“紫”、どんな仕打ちでも欲しがってしまうドMな少女の“両奈”の5名。
とある商店街のゲームセンターにて開催された対戦格闘ゲーム『シノビファイター5』の大会に参加した彼女たちは、アルバイト店員である春花がこっそり研究していた肉体変化薬“ケモナール”によって“ケモノ化“してしまい、見た目と言動が動物のようになり、人間らしさを失ってしまうことに……。
たまたまその場に居合わせたプレイヤーは、春花が改造を施した“最胸ピンボール台”に彼女たちを乗せ、適度な振動を与えれば元の姿に戻れるミストが発生するという特殊な“ピーチボール”を弾きながら、ひとりずつ助けていくことになる。核となるピンボールパート以外はテキスト流し込みのアドベンチャーゲーム形式で進行するため、彼女たちのやりとりをニヤニヤしながら眺めることができる。

▲薬を作る技術に長けており、これまでのシリーズでも劇薬や爆発物を使用してきた春花。いつもの白衣姿ではないが、やはり薬の研究はやめられないようだ

▲お手洗いに隠してあったケモナールに触れてしまった両奈はイヌ化してしまう。まわりのみんなを“ペロペロ”したことによってケモノ化が感染してしまい……

ストーリーモードにはキャラクター1人につき5ステージが用意されており、賑やかな遊園地をイメージした“PEACH LAND”と、和風テイストな雰囲気がただよう“おシノビ幽艶地”という2台のピンボール台をプレイしながら、キャラクターごとのシナリオに沿って、ひとりずつケモノ化を解いていく。
基本的なルールは、課せられたミッションをクリアすることでピーチポイントを溜め、一定数以上になると突入する “セクシーチャレンジ“に3回到達すると、ピーチボールがボンと破裂し、ミストを浴びたキャラクターが人間に戻ってステージクリアというシンプルな作りになっている。ステージ中で課せられるミッションの内容は、“〇点以上のスコアを獲得する”、“キャラクターにボールを特定回数ヒットさせる”、“レーン(フィールド上部の左右にあるレールのような通り道)に〇回通す”といったわかりやすいものばかり。画面の右部には”現在狙うべきミッション”が常に表示されているため、ルールが複雑そうだと思われているピンボールへのマイナスイメージをうまく払拭できている。

▲いかにも遊園地らしいフィーチャーの数々が見どころとなっているPEACH LAND。勢いよくグルグルと動く観覧車に目を回したり、コーヒーカップに乗る象さんが大きく鳴いた衝撃により、あられもないポージングになったり……

▲おシノビ幽艶地には、だるま落としや的当てといった和風のギミックが仕掛けられている。ほかにも羽子板をする芸者ロボットや、長い舌でベロベロと舐め回す提灯おばけも登場し、彼女たちを悶絶させてくれる

▲キャラクターにボールを特定回数以上ヒットさせたり、台に用意されている特定のギミックを発動させると、“アフターブレイク”に突入。驚いた彼女たちは尻もちをついた拍子になんとM字開脚してしまう! 獲得スコアに倍率もかかるので、 “大事なところ”にどんどんボールを当てたい

やはり『閃乱カグラ』シリーズのファンは、CEROレートと家庭用ハードでの表現に対する限界への挑戦に期待し、ボールとフリッパーを操る爆乳ハイパーピンボールで描写されるセクシーシーンを求めていることだろう。本作ではセクシーチャレンジにて、各ピンボール台のイメージを模したギミックの数々が、彼女たちに“あんなこと”や“こんなこと”を仕掛けてくれる。

▲セクシーチャレンジではマジシャンのハンドでくすぐられたり、アヒルのおもちゃに水をかけられて”びしょ濡れ”になる彼女たちの姿を見ることができる。ケモノ化した姿を元に戻すためには仕方のないこと……!

なお、 セクシーチャレンジに3回到達することがステージクリアのノルマとなっているが、3回目の突入時は、ほぼボーナスステージともいえる“スーパーセクシーチャレンジ “に移行。画面を覆い尽くしそうになるほどデカデカと映し出された爆乳または爆尻に向けて、ボールを当てていくという紳士的演出がさらにアップ! Nintendo Switchの携帯モードでこっそり遊ぶのではなく、できれば大画面のモニターに映して堂々と遊んで堪能してほしい。あるいは移動中の車両のなかで堂々と携帯プレイをしていただきたい!

▲画面奥から迫りくる乙女の肉体にボールをたくさんヒットさせたり、フリッパーをテンポよく動かすことで大量得点のチャンス! スーパーセクシーチャレンジをクリアしてミストを浴びせると、生まれたままの姿をまじまじと拝むことができる

キャラクターにボールを当てると「いやんっ」、「クセになりそう」というお約束の反応に対し、期待と“どこか”を膨らませるのか、苦笑を浮かべながらプレイするかはユーザー次第だ。しかし、いちピンボーラーとして何度かプレイを続けるうちに、“フリッパーの根元にボールを止め、当てたい場所に狙いを定めて打つ”という基本テクニックが応用できることに気がついた途端、彼女たちにボールを当てることに対する罪悪感や抵抗は一転して、“1点でも多くのスコアを稼ぐための対象物”に変貌した。
クリアに要するプレイ時間は1ステージあたり約10分程度だが、ハイスコアを意識したプレイを心がける場合はそれなりの戦略を練る必要がある。たとえば、セクシーチャレンジへの突入を避けながらアフターブレイクを一点集中で狙い、あえてクリアへの回り道を通ることでプレイ時間を持続させるというのが基本的な方針となるだろう。それ以外にも、ピンボール台のフィールド上にボールが3個も登場する“ハッスルタイム”を重ねて狙うことで、スコアは飛躍的にアップする。ボールを打ち返すだけではなく、“手元で止めて狙いを定める”ということがわかると、フリッパーをバタバタと動かすこともなくなり、スマートなプレイになるはずだ。
見た目こそ萌え萌え全開の爆乳プルプルな本作ではあるが、プレイヤーに自ずとスコア稼ぎを意識させるあたりは、ピンボールの面白さである要点をしっかりと押さえており、その意外性には正直驚いた。

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