esゲーム記事執筆陣が総力でおすすめする【2018 ベストゲーム3選】  vol. 8

Review

3大ハードから厳選!2018年最も印象に残ったゲーム3選

3大ハードから厳選!2018年最も印象に残ったゲーム3選

3. プロゲーマーファンだったのがガチプレイヤーに!? 『ストリートファイターV アーケードエディション』

カプコン / PlayStation®4、PC / 対戦格闘
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2018年、PlayStation® 4用タイトルでいちばん触ったゲームといえば、いまでもできるだけ毎日練習している『ストリートファイターV アーケードエディション』(以下、『ストV AE』)な気がする。2016年2月に『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)が発売され、2018月にバージョンアップ版『ストV AE』が登場。2016年の『ストV』リリース時点でちゃんと買っていたのだが、筆者がちゃんと遊ぶようになったのは『ストV AE』からだった。

▲『ストV』は2016年2月発売。アーケードモードやVトリガーIIなど大幅なバージョンアップが施されたのが『ストV AE』

これをなぜ遊ぶようになったのかというと、キッカケはゲームフレンドのB子さん。それまで対戦格闘ゲームにまったく興味のなかった彼女が、急に『ストV AE』のことをあれこれ質問してきたのだ。その理由は、「ときど選手が超かっこよくて」だった。ときど選手とは『ストV AE』を主戦場としたプロゲーマーで、TBS『情熱大陸』にも出演するなど地上波テレビでもよく見かける選手だ。
へえ、そういう時代になったのかあ。……なんて思っていたら、B子さんはPlayStation®4本体と『ストV AE』を購入。さらに「ときど選手と同じのがいい!」と、アーケードコントローラーのQanba Obsidian(定価24,800円!)まで買っていた。なぜ一式揃えたかというと、ときど選手らプロゲーマーがどれだけすごいことをやっているのか、実際にゲームをプレイしてそれを感じ取りたいから、なのだという。非常にいい心がけだ。

▲B子さんが購入したアーケードコントローラー、Qanba Obsidian(B子さん撮影)

だが、それまでほとんど対戦格闘ゲームを遊んできたことがなかったB子さんにとって、何もかもわからない。「どうやったらうまくなれるんでしょう?」と相談を受けた筆者は、ここでC男を紹介することにした。C男は元ゲームライターで、対戦格闘ゲームの攻略記事を担当した経験もある。なにより『ストV AE』現役プレイヤーで、ちょうど大きなプロジェクトがひと段落して最近はヒマしてるとのこと。「ちょっとB子さんに稽古つけてくんない?」と頼んで、この日からオンライン越しで『ストV AE』特訓がスタートした。
最初は移動や攻撃といった基本操作からスタート。徐々に必殺技の出しかた、ガード方法、投げ、各種ゲージの管理といったものを教えていく。ひととおり対戦らしいことができるようになった段階で、その日の特訓の締めとして筆者が呼ばれ、B子さんと対戦するメニューが組まれるようになった。当面の目標が「筆者を倒す」と設定され、それに向けて特訓しているようだ。

▲これまでのシリーズではブランカなど溜めコマンド系の必殺技を持つキャラを使っていたが、本作では基本に立ち返ってリュウをプレイ。。B子さんは「可愛いから」とコーリンを使用

この段階で筆者の『ストV AE』歴はというと、遊び始めて1ヵ月くらい。ヒヨッコもヒヨッコだが、1991年の『ストリートファイターII』からずっと対戦格闘ゲームを遊び続けているというアドバンテージがある。アーケードゲーム専門雑誌のゲーメスト編集部で働いていたこともあったので、『ストV AE』ならではの攻防を知らなくても、対戦格闘ゲームの基本的な駆け引きは理解していた。なので、『ストV AE』のプレイ時間が少ない筆者でも、いとも簡単にB子さんに勝てた。1本も取らせることなく勝利。だが、日々練習を重ねていくうちに、だんだんと筆者が負ける試合も出てくる。5先(5回先に勝ったほうが勝利)でやっているのだが、5-0が5-1、5-2と落とす試合も出てきた。

▲最初のころはジャンプキック→しゃがみ強パンチ→波動拳の3段だけで勝てたが、気がつくとちゃんとガードをしたり、対空攻撃を出してくるようになった

この調子なら本当に勝てる日がくるかもしれないと練習にも気合が入り、B子さんはますます練習に励むようになる。気がつけば、キャンセル、めくり、投げ抜けといった対戦格闘ゲームの基本的な部分から、Vトリガーの使いどころ、つなげるのが難しい連続技、起き攻めの基本、そして相手の行動を”読む”など、『ストV AE』および対戦格闘ゲームの基本をどんどん吸収した。

「次に対戦するときは、ムネタツさんを倒すときです!」と大見得をきってから10日後、ついにB子さんから「対戦、お願いします!」と連絡がくる。筆者のリュウとB子さんのコーリン、いつもどおり5先で試合をした。

▲バトルラウンジに筆者、B子、C男で集まり、ボイスチャットをしながらプレイ。C男の指導方法は”ほめて伸ばす”

結果から言えば5-1で筆者の圧勝。5-4までもってこれるようになった10日まえと比べると、むしろ悪くなっている。その理由は”緊張”だ。C男に教えてもらった練習の成果を出さなければならない、今日こそ筆者に勝たなければならない、などという極度の緊張から、まったくいつもの動きができなくなっていた。
4-1で筆者がリーチとなった試合から、B子さんはボイスチャットでまったくしゃべらなくなる。筆者から「いやー、まだまだ僕に勝つことはできないね!」なんて挑発したのだが、それでも返事はない。よくよく耳を澄ますと……すすり泣くような声がした。そう、B子さんは泣いていた。筆者に勝てない悔しさと、特訓の成果を活かせない自分の情けなさに、ただただ泣いていたのである。

▲B子さんは、体力ゲージに大きな差が出て圧倒的不利になると、心が折れてしまう。技術面はもちろんだが、eスポーツはつくづくメンタルが重要

つい1ヵ月まえまで「ときど選手がかっこいいから、私も『ストV AE』やってみたいですー! キャハハッ」なんてチャラいことを言っていた女子が、ゲームに負けて悔し涙を流すところまできた。プロの選手なら、試合に負ければこれ以上に悔しいはず。ときど選手がウメハラ選手に負けたときの涙は、この1000倍、1万倍は悔しかったであろう。
「そうですよね……こんな初心者の私でもこれだけ悔しいんですから……。やっぱり、ときど選手はすごいです……」

▲斜めジャンプして相手の背中側を攻撃する、いわゆる”めくり”も対戦格闘ゲームでは基本中の基本だが、最初のころのB子さんはワケがわからず食らっていた

涙の敗戦から2ヵ月、B子さんからの挑戦表明はない。次こそは負けない意気込みで、日々練習をしているようだ。最近はランクマッチにも挑戦し、勝ち星を挙げているという。もうちょっとのあいだは高い壁でありたいと思っている筆者なので、感覚が鈍らず次回も負けないように『ストV AE』を遊び続けている。さあ、こっちはいつでもいいぞ!

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ということで、「今年ハマった」、「印象に残った」ゲームを綴ってみた。みんなにもゲームそのものの面白さはもちろん、それにまつわるいろいろな思い出があるだろう。あのゲームを遊んでいたときは受験勉強だったな、このゲームを遊んでいたときは夜勤のバイトしてたっけ……など、ゲーム好きにとってゲームとは、人生の思い出に寄り添うように存在している。2019年はどんなゲームに出会い、僕の人生を彩ってくれるだろうか。

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