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遊びかたは人それぞれ『レッド・デッド・リデンプション2』をもっと楽しめる10の魅力

遊びかたは人それぞれ『レッド・デッド・リデンプション2』をもっと楽しめる10の魅力

5.煌びやかな都市の魅力

煌びやかな都市を訪れると、光と影のコントラストを楽しむことができる。特にサンドニという街ではさまざまな人物と物語が存在しており、喜劇と悲劇が混在している。美しい場所もあればほの暗い場所もあり、いわゆる貧富の差のようなものも描かれている。含蓄のあるイベントも多い。個人的に衝撃を受けたのは、“電気椅子”にまつわるサブイベントだ。ある人物は首吊りによる死刑が主流である作中世界において、科学の力で感情を挟まず死刑執行する電気椅子の製作を目指し、主人公に協力を求めてくる。彼のなかでは吊るすよりも電気椅子を使うほうが、罪人はもちろん死刑執行者のことを思えば人道的ではないか、という信念があるのだ。その後電気椅子が完成し、実際に使うことになるのだが、そこで予想だにしない新たな悲劇が生まれる。このイベントでは理想と現実の乖離と、作中における死生観が示されているように感じた。ゲームではあるものの、何かを訴えてくるような瞬間が確かにあるのだ。

サンドニでは“ショウ”という見世物も楽しんでほしい。踊り子は優雅に舞い、バンドは高らかに音楽を奏でる。変わったところでは、怪力を発揮する女性やヘビのような人物も登場し、祭りの見世物小屋の姿も見せる。ショウのプログラムはひとつではなく、参加型のプログラムに出会えたりもする。自分が愛用する銃で演者を撃つという過激なものもある。失敗時の演者の生死は不明だが、緊張感が面白いので何度か足を運んでみるといいだろう。物語における一大イベントではないものが、一大イベントかのような表現と演出で不意に飛び込んでくるため、驚きはひとしおだ。

6.野生動物の狩猟と釣り

本作の世界には200種類近くの動物や魚などが生息している。プレイヤーは狩猟や釣りといったサバイバルの行動で、彼らと向き合うこともある。狩猟や釣りで良い成果を出すためには、ひっそりと身を潜めて機会を伺ったり、獲物に合わせて武器や道具を変える必要がある。動物はただ狩られるだけではなく、こちらに襲いかかってくるものもいるので、準備不足では逆に狩られてしまうことになりかねない。本作を始めたばかりの頃は、“狼”の存在に悩まされた。馬に乗って移動していると、狼の群れに捕捉され足止めを食らうことが多かった。そんな体験があったから、狼はゲームプレイのストレスになると思っていたのだが、慣れてくると持っている銃でスマートに狩ることが可能になった。そして、どんどん狩猟や釣りにのめり込み、各地を歩き回るようになってしまった。パラメーター的な成長だけでなく、プレイヤーの成長をしっかりと実感させてくれる要素が多いのも本作の優れた点だろう。

本作の動物には、“伝説の動物”と呼ばれるレアな個体が存在する。伝説の動物を狩猟すること自体はそれほど難しくないが、彼らと出会うためには痕跡を探して追うという実際の狩猟者のような行動が求められ、なかなか手間がかかる。それ自体がひとつの大きなミッションになっているが、そのぶん得られる恩恵も大きい。珍しい服やアクセサリーの材料になったりするのだ。こうした獲物探しは、RPGのような感覚で楽しむことができる。

7.世界を旅する写真家

主人公はカメラを構えて、ゲームのなかの対象を撮影することができる。いわゆるフォトモード的なものだが、本作の場合は画面を停止して撮影するのではなく、主人公がカメラマンのような立ち位置になり、目に映るものを撮影する仕組みとなっている。世界は刻々と変化しており、実際のカメラマンのようにシャッターチャンスを逃さない撮影を求められるため、会心の一枚が撮れたときの喜びも跳ね上がる。筆者自身、下手の横好きでカメラを趣味にしているのだが、良い一枚を撮ろうとしてじっと身構えて待つということをゲーム中でもやってしまう。ゲームハード側のスクリーンショットでさまざまなシーンを記録するのもいいが、世界のなかで体を動かし撮影した一枚には大きな価値がある。

カメラでシーンを切り取ろうとすると、そこには人間や動物や自然がそれぞれの在りかたに基づいてずっしりと根付いていることがわかる。そして、それらが交差するところに、ドラマティックなシーンが生まれることをカメラがはっきりと教えてくれる。

8.オンラインの自由

発売後に少し時間を置いて配信されたオンラインモード(現在はベータ版。購入者であれば、オンライン環境を用意することで誰でも参加可能)は、ゲーム本編とは異なるストーリーと仕掛けが用意された新しい遊びとなっている。キャラクタークリエイトを行って遊ぶこのモードには、オフラインモードで得た武器やお金は継承されないため、全プレイヤーがゼロからのスタートを切ることになる。基本的な操作やシステムは同じだが、本編とは異なるミッションが用意されており、プレイフィールも新鮮そのもの。次々と発生するオンラインならではのストーリーイベントやミッションを達成するために、他のプレイヤーと協力するのが主な進行方法となっている。

しかしながら、オンラインモードでは他のプレイヤーを倒したり、邪魔をすることができる。いわゆるPlayer Killer (PK)というやつも可能だ。PKをしたところでゲーム的には大きなメリットはなく、報復のリスクが上がるため、むしろデメリットが強かったりもするのだが、ウエスタンな世界設定と本編の過激なノリのまま出会い頭に銃を向けてくるプレイヤーも少なくはない。PKに成功したときの“してやったり感”を楽しんでいるというわけだ。コミュニケーションを取ろうと手を振りながら近づいたら、撃ち殺されてしまうということだって起こりうる。そんな殺伐とした世界になっているのだが、その世界でどう生き残るか、どう目的を達するかということを考えつつプレイするのも面白い。周囲の空気を読んで生きていくのも、緊張感を保ち常に臨戦態勢で過ごすのも良い。決めるのはプレイヤー自身だ。

9.競い合うオンラインでのPvP

本作のオンラインモードには、PvP寄りのコンテンツをプレイできるものも存在する。拠点を奪い合う陣取り戦、徐々に行動可能範囲が狭まるバトルロイヤル、馬に乗って走るレースなどが用意されている。どのモードもルールがわかりやすく気軽に楽しめるのが魅力。参加するだけでも報酬が得られるので、オンラインモードを始めたばかりの頃はこちらを遊んでみるのもいいだろう。筆者としてはいずれのモードでも目立ちすぎると攻撃の的になってしまうので、隠れるように目標を達成するのが勝利の秘訣だと思っている。
お気に入りは、少しでもゲーム慣れしている人であればすんなりと遊べるレースだ。こちらは、武器による攻撃での妨害、アイテム取得による馬のスタミナ回復などの要素もあり、本格派のレースゲームというよりは、カジュアルで笑えるゲームモードとなっている

10.果てしなきやり込み

9項目用意されたチャレンジでは、本作のやり込みを刻むことができる。各項目ごとに10個の条件が用意されており、そのどれもがなかなかの歯ごたえとなっている。PlayStation®4、Xbox Oneのトロフィーや実績をゲーム内に落とし込んだもの、と考えてもらえるとイメージしやすいだろうか。達成するチャレンジの項目によっては新しいアイテムが入手できるなど、ゲーム内の恩恵を受けられるのも嬉しいところだ。

“図鑑”のコンプリートも本作の大きなやり込み要素のひとつだ。動物、装備、ギャング、シガレットカードなどは、発見することでこの図鑑に記録されていく。図鑑を埋めていくことで報酬が得られるわけではないが、集めたものと数が可視化されるため、ゲームをどれだけ遊んだかを示してくれるコンテンツになっている。筆者はまだコンプリートにはほど遠い状態なので、年末年始の休みにこちらを進めてみる予定だ。
個人的な考えだが、本作の初回プレイ時は攻略情報を見ずにクリアを目指すことをおすすめしたいが、これらのやり込みコンテンツだけは、攻略情報無しで向き合うのは相当な根気とひらめきを要求されるので、ある程度チャレンジしてみたら、インターネット上の攻略情報やプレイヤーレビューなどを見てみるのもいい。また、自分だけのやり込みを設定し、それを達成していくのも楽しみかたのひとつ。善人としてむやみに命を奪わないことにこだわってみたり、武器種を縛ってプレイしてみたり。こんなプレイスタイルを試した、と語れるものを目指してみると難度も面白さも変わるだろう。


筆者は、エンディングを迎え、それからさまざまなイベントや遊びかたをこなし、「随分と遊んだな」と思ったところで、他者のプレイや感想を知るために攻略情報やプレイヤーレビューに触れたのだが、そこで愕然とした。まだまだ体験していないエピソードや遊びが無数にあることを知ってしまったのだ。だから、本稿で10の魅力を紹介するとは言ったものの、もっとディープな部分については筆者自身が知りたいくらいだ。今は他のプレイヤーのいろいろな感想を見ることがとても楽しいし、そこから思いつきを得て自分なりのプレイを再び楽しんだりしている。オンラインモードどころか、一人用モードですらまだまだ満足することはないだろう。用意された遊びは無数にあり、それらにどう向き合うかはプレイヤーの自由。楽しもうという気持ちがあれば、必ず応えてくれる豊かで確かな土壌が本作にはある。年末年始の休みなどを活かして、ゆったりと本作に向き合ってみてはいかがだろうか。

フォトギャラリー

■タイトル:レッド・デッド・リデンプション2
■メーカー:ロックスター・ゲームス
■対応ハード:PlayStation®4/Xbox One
■ジャンル:アクションアドベンチャー
■発売日:発売中(2018年10月26日)
■価格:オフィシャルサイトでご確認ください。


『レッド・デッド・リデンプション2』オフィシャルサイト

© 2018 Rockstar Games, Inc.

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